2018年6月27日水曜日

春かぼちゃは過去最高の収量でした

ここ数日間、かぼちゃの収穫作業をやっていて、やっと今日、農協へ出す分を全部出荷し終えました。

ホントに疲れたけど、終わってよかった!

今年は昨年同様、2つの圃場でかぼちゃを作ったのですが、そのうち1つはかなり豊作で、もう一つは普通かそれよりちょっと悪いくらいでした。合わせると、収量的にはまあまあかな…! って感じです。

具体的には、面積にすると全部で3反(30a)ほど。出荷した分は、計223ケースでした。この他に、「適熟」といって完熟していないかぼちゃが58ケースありました。ということで、農協に出荷したのは281ケースとなり、単純に量だけでいうと、過去最高の出来ということになります(去年よりちょっと多いくらい)。

昨年に引き続いて取り組んだ、草生栽培のお陰ではないかと思います。ほんとオススメですよ!

 【参考記事】
 草生栽培で過去最高のかぼちゃができる…かも?

ちなみに、なんで過去最高の出来なのに感想が「まあまあかな…!」なのかというと、私の実感として、この面積だと完熟250ケース、適熟50ケースで合わせて300ケースが十分収穫できるんじゃないかと思うからなんです。 だってそれでも、1ケース15キロとして、1反あたり1.5トンですからね。それくらいとれないとおかしいです。とはいっても、やっぱり過去最高の収量なのは嬉しいですけど。

でも、収入も過去最高になるかというと、そうでもなさそうです。今年はA品率がすごく低そうなので。これは残念。でも栽培管理に由来する傷などはそんなに多くなく、ほとんどは「もう完熟させる以上しょうがないな」って感じのものなので、量が多かっただけよしとしましょう。あと単価も安そうで心配ですけど、こっちは考えるだけ無駄なので結果を受け入れるしかありません…(笑)

しばらくしたらネットでの販売も行います。例年に引き続きご愛顧の方よろしくお願いいたします!

2018年6月11日月曜日

ブルーベリーが5年掛かってようやく

石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」、先日開催し、大盛況でした! お越しいただいたお客様とご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました!

それで、しばらくブックカフェの話題が続いたので農業のことを書きたいと思います。農業をサボってるんじゃないかと疑われると困りますからね(笑)

かぼちゃや水稲の管理を初めとしていろんな作業に追われる毎日ですが、最近よかったことといえば、ブルーベリー!

実は2015年に初収穫してから、あんまり生育がよくなくて、「穫れるには穫れるが、ほんの少し」という状態が2年続いていました。まあ、基本がほったらかしですからね…。ところが、最近ようやく栽培方法が摑めてきて、ついに今年は初めてマトモに収穫ができました!

鳥に食べられる分を考えなければ(笑)、20kgくらいはありそうです。100g単価が200円とすると4万円になりますね! (市場で売るわけじゃないので、実際にはこのような売上にはなりませんけど)

植えたのが2013年なので、5年掛かってようやくそれなりに収穫できるようになりました。よかったー。多分来年はさらに倍くらい穫れると思います。

ちなみに、当然、無農薬栽培を行っております。無農薬にする=肥料も少なめに、という常識で考えていたので最初は無肥料で、翌年からは徐々に肥料分を増やす感じでやっていたのですが、ブルーベリーに関してはむしろ肥料を多めにした方が樹勢が強く虫や病気に強いということがわかってきたので、去年はけっこう肥料をあげたんですよね。それがよかったみたいです。

よかったことといえば、今年はもう一つあります。

昨年ほとんど花が咲かず、全く収穫がなかったスモモが、今年はけっこうなりました!

こっちは無農薬で無肥料です。

このスモモすごく美味しいんですよ!  しかしあまり世間には流通していません。なぜかというと、痛みやすいからです。よって販売する場合は予約のみ・冷蔵便ということになって、発送のコストや手間もかさみます。だったら、もっと単価の高いモモなんかを育てた方がいいよな、ということであまり栽培されていないんだと思います。

実はうちでも青果はまだ販売していなくて、今年もこの果実はコンフィチュールに加工する予定です(うちで食べる以外は)。でも私は、このスモモが大好きなので、3年後くらいには青果でも販売したいですね! そのために昨年末には5本ほど新たに定植しました。

田んぼ跡という過酷な環境に植えたのでどこまで生育が順調にいくかわかりませんが、根気よく取り組んでみたいと思います!

2018年6月4日月曜日

手作りお菓子もお楽しみに!——石蔵ブックカフェ拡大版情報その4

4日後に迫ってきました石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」。

ちょっと自分たち「南薩の田舎暮らし」のやるカフェ部門の紹介もしたいと思います。

まず強くお伝えしたいことはですね…、「手作りお菓子があるんですよ!」ということです。珈琲だけじゃ、ないんです。

そのお菓子のうち、一番のオススメはこの「ジャムタルト」(250円)。なぜオススメかというと、もちろん美味しいからっていうのもあるんですが、それ以上に強調したいのは、「ジャムを使っている」から!

いや、忘れられがちなんですけど、「南薩の田舎暮らし」って、もともとジャム屋さんですから。「南薩コンフィチュール」っていうジャムのシリーズが、一応メイン商材ですから! このジャムタルトの多くは、そのコンフィチュールがそのまま使われているわけではありませんが、季節のジャムを使った商品ということで、当店のアイデンティティに通じるお菓子だと思っております。

写真ではチョコタルトもあるじゃないか、と思うかもしれませんが、チョコは美味しいからやっぱり必要ですよね、ジャムじゃないけど(笑)

この他、 クッキーやフィナンシェ、ガレット(・ブルトンヌ)などその時その時で違う焼き菓子もご用意しています。

そして今回は、久々に「名著クッキー」も登場するかもしれません。本の形をしたクッキーで、本にまつわるちょっとした言葉が刻まれているものです。

あんまり自画自賛はしたくないんですが、どれもこれも美味しいですよ! なんでかというと、洋菓子店のような技術はありませんので、それを補うためにいい材料を使っていますので…。だから原価がとても高くて、はっきり言うとあんまり儲けはないのですが、でもカフェにお茶菓子がないというのも寂しいですからね。

ちはみに、肝心の珈琲は、鹿児島のヴォアラ珈琲の豆を使っております(時々トロンボーンコーヒーなど別の店のにすることもあります)。

ブックカフェは、普通のカフェとは違って、入ったら必ず席に着かなきゃならないということはなく、ただ本を見る・買うだけでも結構ですし、逆に本は見ないで珈琲だけ楽しむでも結構です。もちろん、本も珈琲も買わずに、ただ見るだけでもOK!

でも、できたら、本を買って、珈琲を飲みながら買った本をパラパラ眺めるのが、ブックカフェとしての十全な楽しみ方ですかね。その上、ちょっとお菓子など食べて小腹を落ち着けてもらったら、こちらとしてはとっても嬉しいです。

それでは、石蔵でお待ちしております。ちなみに、別記事で書いたように6月9日(土)には御菓子司「前田家」さんのお菓子も特別に販売されるはずですのでそちらもお楽しみに!

石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」
6月8日(金)10:00〜20:00
6月9日(土)10:00〜17:00
蓄音器コンサート6月9日(土)14:00〜15:00
場所:南さつま市万世丁子屋石蔵(加世田唐仁原6032)
https://so1ch1ro.wixsite.com/ishigura-bookcafe



2018年6月2日土曜日

無料本が、無料とは思えない素晴らしさ!——石蔵ブックカフェ拡大版情報その3

石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」の隠れた(!?)特別企画が、「本の無料配布」です。

しかも無料配布する本がすごいんです!

「世界の名作図書館 全52巻」!

このシリーズ素晴らしいですよ。

「普通の子ども向け”世界文学全集”でしょ?」と思うかもしれませんが、そうじゃないんです。なぜなら、収録されている作品が「文学」に限らないから。

全体の構成はこんな感じです。
●神話と民話の名作:世界と日本の民話、アラビアンナイト、聖書物語など(3巻)
●ゆめと空想の名作:ふしぎの国のアリス、アンデルセン、オズの魔法使い、風の又三郎など(8巻)
●愛と友情の名作:シェークスピア、ああ無情、トム=ソーヤーの冒険、二十四の瞳など(13巻)
●ちえとユーモアの名作:ドン=キホーテ、長くつしたのピッピ、東海道中膝栗毛など(4巻)
●勇気と冒険の名作:ロビンソン漂流記、海底二万里、怪盗ルパン、ロボット、西遊記など(10巻)
●歴史と伝記の名作:三銃士、水滸伝、今昔物語、太閤記、キュリー夫人、子どものための世界文化史物語など(8巻)
●科学と記録の名作:動物記、コンチキ号漂流記、ツタンカーメン王のひみつ、本の歴史、ろうそくの科学、数の博物館など(6巻)

代表的作品を挙げてみましたので、これをみるだけで「普通の世界文学全集とは違うな!」というのが分かると思います。例えば、「●勇気と冒険の名作」には、アイザック・アシモフの「ロボット」(普通「私はロボット」として知られている作品)が入っていますけど、こういう比較的最近のSFを入れてくるところなんか小粋ですよね!

そして日本の作品も意外と収録されていて、「今昔物語」とか「太閤記」なんかは、こういう子ども向けのわかりやすい現代語訳で親しむのは大人にとってもためになりそうですよね。

さらには本シリーズ中の白眉とも言えるのが「●科学と記録の名作」で、ファラデーの「ろうそくの科学」とか今野武の「数の博物館」など、普通の「世界文学全集」では閑却されがちな理系的なところにも手が伸びるラインナップとなっています。

監修は志賀直哉、坪田譲治、土岐善麿、ギヨ(フランス児童文学者、アンデルセン大賞受賞)、クリュス(ドイツ児童文学者)、ノーソフ(ソビエト児童文学者)、マクギニス(アメリカ学校図書館協会代表)と、豪華すぎるメンバー。

装本は表紙=池田龍雄、函=安野光雅。見た目にも美しく、また訳も素晴らしいものが多いのが特徴です。

うーん、みればみるほど、子どもにはもったいない…!

このシリーズ、大人が読んでも教養が高まること間違いなしですよ…!!

なんでこんな素晴らしい本を無料で配っちゃうかというと、この本はある方から寄附していただいたもので、「この本を読みたい子どもたちに届けて欲しい」というようなことを言われたから!

だから無料で大盤振る舞いしちゃうんです。一人2冊まで、早いもの勝ちです。配布の対象は子どもに限りませんので、ぜひ大人の方も自分用の「名作」を見つけてみてくださいね。

石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」
6月8日(金)10:00〜20:00
6月9日(土)10:00〜17:00
蓄音器コンサート6月9日(土)14:00〜15:00
場所:南さつま市万世丁子屋石蔵(加世田唐仁原6032)
https://so1ch1ro.wixsite.com/ishigura-bookcafe