南薩の田舎暮らしが運営する「books & cafe そらまど」では、このたび文芸誌『窻(まど)』を創刊しました。
【参考】文芸誌『窻』|books & cafe そらまど
https://sites.google.com/view/soramado/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E6%96%87%E8%8A%B8%E8%AA%8C%E7%AA%BB
今後、一年に2回ずつ発行していく予定です。
内容は、テーマを指定して書いてもらったエッセイ(「テーマエッセイ」と呼んでいます)と、創作(詩や短編小説)、記録(ノンフィクション)、論考その他です。といっても、創刊号は知り合いに声を掛けて書いてもらったものばかりなので、24ページしかありません。今後、充実させていきたいと思っています。
どうして『窻』という名前にしたのか(「窻」は「窓」の旧字体です)、ということについては、『窻』創刊号に掲載の「「窻」には心がある」で説明してますのでよかったらお読みください(笑)
販売については、そらまどの店頭販売以外に、今のところ天文館の「古本屋ブックスパーチ」と、月イチで開催している「石蔵ブックカフェ」で手に入ります。
石蔵ブックカフェ
https://so1ch1ro.wixsite.com/ishigura-bookcafe
それから、インターネットでも販売しておりますので遠方の方はこちらからお買い求めください。
『窻(まど)』創刊号|books & cafe そらまどWEBショップ(STORES)
https://books-soramado.stores.jp/items/67247cd7c3d7cd0af49372a4
どうして文芸誌なんかつくることにしたのか、ということは、『窻』創刊号の「創刊の言葉」にちょっと書いたのですが、そこに書かなかったことをここで説明したいと思います。
「books & cafe そらまど」は、もともと「田舎の文化の拠点を目指します」ということでつくった店です。「そんなもんいるの?」とか言わないで下さいね。私たちが、こういうところがあったらいいなと思ってつくったので。
ともかく、そういう風に言ってオープンした以上、「文化の拠点って何だろう?」ということを考えてきました(まさに泥縄です!)。
本当は、文化の発信をしていくことができればいいんですが(例えばギャラリーとか)、そういうスペースもないし、「そらまどアカデミア」という講演会は定期的にやっていますが、これも定員が僅かです。本の販売は「文化の拠点」っぽいですが、うちは本屋としては本の数は少ないですし仕入れも積極的にしていません。
そこで、地味ではありますが、「ものを書く」ことを基盤にしたらどうかと思いました。「ものを書く」なら、お店に来ない人とも繋がれるからです。
それにつくってみて思いましたが、「うちの文芸誌に寄稿してくれませんか?」と声を掛けることは、「お店に来て下さいね」とは全然違います。「お店に来て下さいね」だと、あくまでも店主と客の関係、極端に言えばお金の関係ですが、「寄稿してくれませんか?」になると、お金の関係じゃないのです。これはちょっと文化的です。
『窻』をきっかけに、「そらまど」がちょっとでも「文化の拠点」に近づけたらいいなと思っています。
ところで、『窻』の発行費用はどうするんですか? と聞いてきた人がいました。こういうのは、協賛金や広告を集めるて発行するのが普通かもしれませんね。でも『窻』は、さしあたり収支は考えずに広告なし・協賛金なしでやっていきたいと思います。つまり赤字事業です。でも全部売れたら元が取れるはずですので、よかったら買って下さい…!