今回のテーマは、「中国語と日本語の間」。語ってくれるのは、台湾人の張巧瑩(チョウ・コウエイ、愛称あきら)さん。
張さんは、南さつま市の国際交流員。張さんは日本語ペラペラで、ちょっと日本人と区別がつかないくらいです。
先日、打ち合わせのために「books & cafe そらまど」に来ていただいたのですが、いろんな話が飛び出して、つい長話をしてしまい、営業時間をだいぶオーバーして引き留めてしまいました。
そんな中で、私から「張さんが、いちばん熱く語れることをテーマにしてもらいたい」とお願いしたところ、決まったのが「言語」でした。張さんは大学時代から言葉(日本語)の勉強を一番熱心に続けてきたそうです。
張さんは、国際交流員として、冬から中国語の講座も始めるそうです。そして打ち合わせの際に特に強調していたのは、「カタカナ発音じゃ絶対通じない!」ということでした。それどころかピンイン(中国語の発音をアルファベットで表すもの)もよくないそうです。台湾の独特な発音記号は、一見ハードルが高く見えますが、これを覚えた方が絶対にいいんだと強調していました。
こういう、純粋に語学的な問題だけでなく、台湾の言葉(台湾華語)には興味深い点がいろいろあります。それは、まず台湾華語がどうやって形成されてきたかということであり、それはすなわち台湾がいかにして形成されてきたか、ということと繋がっています。そこには、当然日本の植民地だった時代も関わってきます。ちなみに明治6年の台湾出兵は、薩摩の人たちが深く関わって実施されたもので、鹿児島県民としては他人事ではありません。
さらに溯れば、台湾には少数民族もいましたし、客家(ハッカ)もいました。台湾って、他民族の地域だったわけです。そんな中で、中国語の漢字を最も正統に保存して形成されたのが台湾華語です。中国(大陸)では、合理化政策によって「簡体字」という簡略化した漢字を使っていますが、今でも台湾は「繁体字」という、スッゴク画数が多い漢字を使っています。例えば「台湾」は「臺灣」です。今画数を数えたら、この2字で39画もありました(笑)
こんな興味深い台湾の言葉について、日本語ペラペラの張さんが語ってくださいます。どうぞお樂しみに !
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第15回 そらまどアカデミア
ni hảo tái wàn kōng ní ji wā
你好臺灣, 空尼機挖ジャパン
講 師:張 巧瑩(あきら)
最近よく耳にする「台湾」とは、沖縄県与那国島から108キロしか離れていない島。その島の人たちが使う言葉は、たくさんの外来文化の影響を受けて融合してきた、世界一難しい「中国語」。それと世界二番目に難しい日本語について、軽く首を突っ込んでみる。
日 時:11月17日(日)14:00〜15:30(開場13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:1000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込:申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
問合せ:こちらのフォームよりお願いします。
日本語勉強 14 年目、現在コツコツと鹿児島弁を学習中。日 本と台湾の架け橋になればいいなと思って南さつま市国際交流員に着任。最近は中国語発音の教え方に悩まされてる日々を送っている。
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