2024年6月17日月曜日

「無農薬」って言ってるのに、農薬を使ってしまいました

今年の4月はとても雨が多く、5月もそれなりに降りました。

なので、田んぼの水の心配を全くしないですみました。いつも田んぼに水がしっかり入っていたので雑草も少なく、この数年間のうちで、一番草取りの労力が少ない年だったかもしれません。

ところが!

今年は別の苦労がありました。田んぼの稲をモシャモシャ食べてしまう、ジャンボタニシという害虫(巻き貝)が大発生したのです。

ジャンボタニシ(正確にはスクミリンゴガイという)は、冬の低温は苦手なので、昨冬が暖かかったことが一番の要因でしょう。稲が小さいうちは、こいつらに食べられて稲株が全くなくなってしまい、放っておくと田んぼがスカスカになってしまいます。

稲が大きくなってくると無くなりはしないのですが、分蘖(ぶんけつ)といって、葉っぱが増えていく部分を食べてしまうため、やはり一つひとつの株がスカスカになります。

なお、「ジャンボタニシは雑草を食べてくれるから除草剤がいらなくなる(デマ)」ということで、一部にはジャンボタニシを田んぼにわざわざ放流する人がいるそうですが、絶対にしてはいけません。雑草だけじゃなくて稲がなくなります!

というわけで、このままだと稲がなくなり収穫がなくなるため、うちのお米は「無農薬・無化学肥料」を標榜しているのですが、今年は農薬を使ってしまいました。

「スクミンベイト3」という農薬です。 

【参考】スクミンベイト3 
https://www.oat-agrio.co.jp/product/スクミンベイト3/

これは天然成分由来の農薬で、有機栽培でも使え、特別栽培農産物でも農薬としてカウントされないという、とっても自然に優しい農薬です。回数制限もありません。なので、厳密には「無農薬」ではなくなりますが、お目こぼしいただければと思います。申し訳ありません。

しかしながら、自然に優しい農薬なので、効いているんだかいないんだか、どうもわかりません。何もしないよりはマシ……というくらいの効き目です。

というのは、これはジャンボタニシが食べることで効き目を発揮する薬剤なのですが、観察していても食べている感じがしないんです。農薬の説明書きには「本剤はスクミリンゴガイの好む殻粉を最適に調合した高い喫食性を持つ製剤です。」と書いているものの、薬剤を素通りしてますけど…?

まあ、有機栽培にも使えるジャンボタニシニの駆除剤があってよかった…とは思います。なかったらどうしようもないですからね。

今年は、いろんな農作物が不作なので、せめてお米くらいは豊作にしたいものです。

2024年6月15日土曜日

第12回そらまどアカデミア「これからの地方紙」を開催します!

7月14日、そらまどアカデミアを開催します。

今回のテーマは新聞です。

みなさん、新聞って購読していますか? かつて、新聞を購読することが社会人として当然と思われていた時代もありました。今では、「ネット記事で済むから」ということで新聞を購読しない人がどんどん増えています。

そんなことで、新聞業界の見通しは明るくなく、特に地方紙の廃刊・休刊が相次いでいる現状があります。

一方で、大手マスコミは政権に籠絡され、テレビは視聴率のためにくだらない内容になり、ネットでは扇情的な記事に溢れています。そんな中「今、一番まともなマスメディアは地方紙なんじゃないか」と思うのは私だけでしょうか? この、一番まともなマスメディアが一番の苦境に陥っているわけです。

地方紙は今後どうなるのか。それは、日本のジャーナリズムの在り方を占う論点だと私は思います。

というわけで、今回特別に南日本新聞の編集局長、平川順一郎さんをお呼びして、「これからの地方紙」について語っていただきます。平川さんは、みなさんとの意見交換も楽しみにしているとのことでした。

通常、こういった場に新聞社幹部が出向くことはないのですが、今回はお忍び的に(←といってもこうしてブログに書いちゃってますが(笑))講演いただくことになりました。

皆さんの参加をよろしくお願いいたします。

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第12回 そらまどアカデミア

これからの地方紙

講 師:南日本新聞編集局長 平川 順一郎

新聞業界は苦境にあります。しかし、各新聞は地域社会、日本の民主主義にとってなくてはならない存在と信じ模索を続けています。南日本新聞の歴史や、新聞記者の仕事、デジタルでやろうとしていることなど今描きつつある将来像をお話しします。みなさんの意見も聞かせてください。

日 時:7月14日(日)14:00〜15:30(開場13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:1000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
問合せこちらのフォームよりお願いします。

<講師紹介>
1966年鹿児島市生まれ。鶴丸高校から早稲田大学法学部を卒業後、南日本新聞社に入社。社会部、文化部、政経部、日置支局長、奄美総局長、編集委員などをへて2023年から現職。