2015年4月28日火曜日

連作障害でかぼちゃが…

ハウスの中のかぼちゃたちが大変なことに…なってしまいました。

葉っぱが萎れて、今にも枯れそうです。

これまで、ここはけっこう順調に生育していたところだったのに、ここへきてこのようになりガックリ来ています。少なくとも、1/3くらいが収穫できないでしょうね、これでは…。

どうしてこんなになってしまったかというと、一言で言えば連作障害です。

土の中に、ネコブセンチュウとかネグサレセンチュウとかいう悪者がいるのですが、かぼちゃの根はそれにとても弱いのです。そして連作すると、そういう悪いセンチュウ類が増えてしまいます。それでこんなになってしまうんです。

もちろん、連作障害の対策はしていました。前作にクロラタリアというセンチュウ忌避効果を持つ植物を植えて、センチュウ密度の低減を図っていたのですが、やはり土壌消毒みたいな徹底的な効果はないです!

でも実は一つ面白い話があるんです。「南薩日乗」の方に一度書きましたが、このような連作障害を土壌消毒なしに回避する方策があるとのこと。なんと、何も対策せずにただ連作し続けるだけで、次第に連作障害は起こらなくなるということです。

要は、悪いセンチュウ類は一時的に確かに増えるのですが、自然に任せていれば悪いセンチュウ類を食べる生物の方が増えて土壌生態系のバランスがとれ、連作しないよりもむしろ生産性も上がるらしい。確かに、自然界に「無敵の生物」はおりませんからね。

というわけで、来年のかぼちゃは連作障害の対策をせずに作ってみて、どのようになるか実験してみたいと思います。すごくリスキーな実験ですからヒヤヒヤしますけどね。

2015年4月15日水曜日

6時間も田んぼの中を行ったり来たり

4月13日は田植えでした。

今年は、計4枚、合わせて5反(50a)弱の田んぼを作ります。古くからの地名に「五反田」というのが各地にあるように、5反も田んぼがあれば相当な篤農家と見なされましたが、今では5反というと趣味の範囲ですよね。

でもそれを、「歩行の2条植え田植機」でやるのはかなりしんどい作業です。

「歩行」というのは、要するに、自分は田んぼの中を歩いて機械を操作するということです。操作する人が機械の上に載るタイプの「乗用」と比べたら疲労感は雲泥の差です。

そして、2条植えというのは、2列ずつ苗を植えていくということです。今時2条植えなんかを使っているのは相当「遅れて」いますよね。田植えスピードでいうと、現行で最も遅いやり方であることは間違いありません!

というわけで、計6時間近く田んぼの中を行ったり来たりしながらなんとか植え終わりました。

本当は、4条植えの機械を借りていたんですが、整備ミスで使えなかったんです。
これが使えれば3時間で終わったのに、痛恨の整備ミスでした。

2015年4月10日金曜日

代掻きに恵みの雨

いよいよ田植えの時期が近づいてきました。

田植え前の最も重要な仕事は、ずばり「代掻き」です。代掻き(しろかき)というのは、田起こし(耕耘)した田んぼに水を張り、そこをトラクターなどで掻き回す作業です。

これにより、泥が細かくトロトロになって、田植えができるようになります。そしてもう一つ非常に重要なのは、代掻きの時に田んぼの地面(ちめん)が水平になるよう、ならすこと!

しかしこれが難しいんです。周りに比べて盛り上がっているところから低いところへとトラクターのロータリーで土を引っ張ってくるんですが、そんな精密な作業はできませんから結局はカンです。それにやっているうちに田んぼが泥でぐちゃぐちゃになってきて、どこが高いのか低いのかよくわからなくなってきます。

それで、「まあいいかな、この辺で」という感じで終わります。

が、実はこの代掻きが後々の管理作業のしやすさを決めているんです。というのも、深いところ浅いところがあると生育が一定しませんし、浅いところには草が生え、深いところにはジャンボタニシ(稲を食べてしまう怖ろしい外来生物)の被害が酷くなります。

もちろん、田植えだって代掻きをキレイにしていたほうがやりやすい!

代掻きがキレイにできたら、田んぼづくりも半分は成功したようなものですね。

でもこれ、人の力だけではうまくできません。代掻きは水がたっぷりないとできないのですが(というのも、田んぼに始めて水を入れるときはかなり大量の水が必要になるから)、用水路には水がいつも十分にあるとは限らないからです。

今年は雨がたくさん降ったので予定通り代掻きができましたが、去年はなかなか水がなくて代掻きが遅れました。遅れたので代掻きが雑になり、結局生育もよくなかったんですよね。

なんだか最近雨ばかりで変な天気ですが、田んぼには恵みの雨でした!