2019年12月31日火曜日

今季のカンキツ案内です。

随分ご案内が遅くなりましたが、今季の無農薬・無化学肥料のカンキツについて。

【ポンカン】
例年、12月末にポンカンの予約を受け付けていますが、「今年はまだかな〜」なんて思ってくださっていた方もいるかもしれません。実は、ポンカンは今年不作であまり量がないので温存していました。

昨年、台風でひどい塩害を受けてしまったため、そのダメージがまだ尾を引いていて収量が半分くらいしかないのです。うーん、残念…!! あと、無農薬で作っているダメージ数年間分が蓄積している樹があります。やっぱり難しいんですよねー・・無農薬。

そんなわけで、ポンカンのご注文については、今年は1月初旬から受け付ける予定です。要するに予約販売分がなくて、収穫した分を受注するようにしたいと思っています。よろしくお願いします!

【タンカン】
タンカンについても塩害を受けているため不作気味です。むしろタンカンの方が激しく塩害を受けたので不作でした。しかし、昨年新しく借り受けたタンカン園があり、面積が1.5倍になっているので例年より収量があります。

ところがこの借り受けたタンカン園は無農薬1年目なので、これまた出来がよくありません。

うーん、無農薬1年目ってなかなかダメですよね〜。生態系のバランスがとれていない感じです。この出来がよくないタンカン(小さい、表面が汚いなど)は、どうやって販売しようか迷っています。加工用ですかね…?

※ここに掲載した写真は以前から栽培している園地のものです。

販売は2月中旬頃を予定しています。

【しらぬい】
しらぬいは、今年は全然ダメです! これは塩害のためでもありますが、それ以前の問題が大きい。しらぬいの無農薬栽培法が私にはまだよく分かりません! 多少の収穫はありそうですが、だいぶプレミアムな存在になりそうです。インターネットで販売する分があれば、2月初旬頃に販売することになると思います。

【ブンタン(サワーポメロ)】
数年前新たに植え付けたブンタンが、今年初収穫を迎えます。といっても100個くらいなものなので、販売量はそれほど増えません。

それにしても、ブンタンも塩害があったはずなのにほとんど影響がないようです(風が直接当たらない場所に植えているっていうこともありますが)。ブンタンって凄い。

ブンタンは私が一番推しているカンキツです。ぜひご賞味ください。販売は、2月中旬頃から始める予定です。

【スイートスプリング】
昨年から借りている柑橘園にスイートスプリングが植えられていました。スイートスプリングは酸切れが非常に早い(=すっぱさが早くなくなる)カンキツで、11月には減酸するので最近は早出しが普通です。私も最初は早出しするつもりでいました。

ところが11月末、実際に食べてみるとなんだか物足りない! やっぱり減酸していても完熟しないと美味しくないのでは? ということで完熟を待つことにしました。

もちろん完熟したからといって美味しくなる保証はありませんが…。でもまあ大抵のカンキツは完熟すれば美味しいです。

1月初旬〜中旬から販売したいと思います(初収穫なので時期は前後するかも)。


というわけで、カンキツは全般的に不作ですが、スイートスプリングという新顔もありますし、ブンタンは増産しておりますので、今季も是非ともよろしくお願いいたします。

これで今年最後の投稿です。今年もいろいろな方にお世話になりました。ありがとうございました。来年も引き続きご愛顧いただきますようお願いいたします。

2019年12月11日水曜日

12月17日(火)「ガンタレかぼちゃの叩き売り会」@南さつま市観光協会

 12月17日(火)、南さつま市観光協会にて「ガンタレかぼちゃの叩き売り会」を行います!

ちょうど今日、かぼちゃの収穫が終わったところです。ところが、かなり傷みがはいっちゃってるかぼちゃがワンサカ…。これは、夏の高温期に病気が入った結果です。原因は肥料のやり過ぎでしょうね…。今年、初めて畑で秋かぼちゃを作ったので正直加減が分かりませんでした!(例年は水田跡で作っています)

そんなことで、20ケース近く傷みかぼちゃが出てしまいました。普通の人は、まあしょうがないっていうことで廃棄する(畑に鋤込む)ところですけど、でももったいない!

中身は何の問題もないかぼちゃですし…。見た目はちょっとアレですが美味しいハズですから、恥を忍んで売ることにしました!

「こんなガンタレかぼちゃ作っちょんなよ!」と農家の方からは言われそうですけどね…(汗)

※「ガンタレ」=ダメな(鹿児島弁)

でも恥を忍んでガンタレかぼちゃを売るのは、もったいないからだけではありません。

7月にも腐れかけたかぼちゃを販売しましたが、その時すっごくご好評戴いて、「あれ美味しかった〜!」っていう声をいろんな方からいただきました。何しろ「加世田のかぼちゃ」って、加世田ではあまり流通してないし普通に買ったら高いですから、地元であまり食べられてないかぼちゃですもんね。だから、実はガンタレかぼちゃがなくてもかぼちゃの販売会をまたやりたいなとは思っていました。

【参考】7月16日(火)「ワケありかぼちゃ叩き売り会」@南さつま市観光協会 をやります!
http://nansatz-kurashi.blogspot.com/2019/07/716.html

というわけで、うまくいけば「加世田のかぼちゃ」になるはずだったかぼちゃがお得に手に入る機会です!

値段は、いろいろな大きさのものがあるので一律ではないですが、だいたい1カット(500g〜1kg)で100円です。100gあたり10〜20円と思ってください(大きさのバラツキは大きいですがそこは勘弁してください)。スーパーに売っているかぼちゃの半額以下です!

14:00開始で、売り切れ次第終了です(売り切れなかったら17:00まで)。今の時期ですから「冬至かぼちゃ」にぴったり! 本町公園隣の南さつま市観光協会で販売しますのでよろしくお願いいたします!

【12/15 追記】
南さつま市で有機栽培でステキなお野菜を作っている「福元農園」さんも一緒に販売をしてくださることになりました。大根、かぶ、ルッコラを持ってきてくれるそうです!

2019年11月19日火曜日

「石蔵アカデミア with Tech Garden Salon」開催します!

このブログでは急な告知になってしまいましたが、今度イベントやります!

11月22−23日(金・土)「≪石蔵ブックカフェ出張版≫ 石蔵アカデミア with Tech Garden Salon」です!

この3年間、この時期は丁子屋の石蔵に古本屋さんを集めて「石蔵古本市」というイベントを開催していました。今年はその代わりに、毎月やっている「石蔵ブックカフェ」の講演イベント「石蔵アカデミア」を拡大させ、講演を4回やるというこのイベントを実施することにしました。

このお知らせについては、「石蔵ブックカフェ」のブログで行って参りましたので、その記事を紹介する形でこのイベントをご案内いたします。

まず、4つの講演ですが次のようになっています(詳細は後述)。
 11月22日(金)
 10:30−11:30 【講演1】13世紀前半の薩摩 ←鹿児島のマイナー歴史講座
 13:30−14:30 【講演2】鹿児島の日羅伝説 ←南薩の田舎暮らし代表による講演
11月23日(土・勤労感謝の日)
 10:30−11:30 【講演3】「計算」って何だろう? ←目玉!講師は東京から!
 13:30−14:30 【講演4】星空観察を語る ←写真展とのコラボ

そしてもちろん、いつものとおりブックカフェも行います! ただし、今回は諸事情により、会場が「丁子屋石蔵」ではなく、お隣南九州市川辺町の「南九州市市民交流センターひまわり館」ですのでご注意ください。

また、ブックカフェ営業時間は10:00〜17:00ですが、講演開催中はカフェは営業を休止しますのでその点もお知りおきを。

そして、今回は「つばめ文庫」に加え、「ブックスパーチ」にも本を出張販売していただきます。このあたりのことについては、こちらのブログ記事→【石蔵アカデミア】ブックカフェも営業します! 講演のお供にコーヒーをどうぞ。に書きました。

今回は、イベントの2日前にこの記事を書いていることからも分かる通り、なかなか告知の時間が取れず、直前の案内になってしまい、集客が思うとおりいっておりません。既に直前ですが、情報の拡散にご協力いただけましたら幸甚です!

それでは会場でお待ちしております!


≪石蔵ブックカフェ出張版≫ 石蔵アカデミア with Tech Garden Salon

日 時:2019年11月22−23日(金・土[勤労感謝の日])
場 所:南九州市市民交流センターひまわり館(南九州市 中央公民館
ブックカフェ営業時間:10:00〜17:00(ただし講演の合間に営業)
料 金:聴講料各200円(中学生以下無料)。ただし【講演3】は無料
申 込:不要
運 営:主催 石蔵ブックカフェ
    協賛 一般社団法人蔵前工業会(東工大同窓会)鹿児島県支部 
    後援 南さつま市教育委員会、南九州市教育委員会
駐車場:無料。ひまわり館奥の川辺小学校向かいの駐車場をご利用ください。ひまわり館駐車場は優先駐車場とします。
Facebookイベントページへのリンク
講 演:以下の通り

    ↓  ↓

【講演1】13世紀前半の薩摩

鎌倉時代の終わりから南北朝時代の中盤は、現代に繋がる文化の多くが産まれた面白い時代です。薩摩・大隅では土地支配を巡って裁判や合戦が頻発し、武士たちは京都や北陸、関東まで奔走しました。島津氏に敵対し「南方凶徒」と呼ばれた南薩の豪族の動向を中心にお話します。

話 者:新地 浩一郎(南九州市教育委員会)
日 時:11月22日(金)10:30〜11:30
参加費:200円(中学生以下無料)
紹介ブログ記事>【石蔵アカデミア】「南方凶徒」の鹿児島の中世


【講演2】鹿児島の日羅伝説

坊津の一乗院や鹿児島市の慈眼寺を開基し、また金峰山に蔵王権現を勧請、磯間嶽を開山したともいわれる百済の「日羅」。しかしその伝説は事実ではありえません。では日羅伝説は荒唐無稽な作り話なのでしょうか? 鹿児島に数々の伝説を残す日羅とは何者なのでしょうか?

話 者:窪 壮一朗(南薩の田舎暮らし 代表)
日 時:11月22日(金)13:30〜14:30
参加費:200円(中学生以下無料)
紹介ブログ記事>【石蔵アカデミア】鹿児島の日羅伝説を謎解きしませんか?

【注意!】チラシではこの講演は「歩けば増える、好きな建物・まち並み」(永留 純一)となっておりますが、諸事情により内容が変更になりましたのでご了承ください。


【講演3】「計算」って何だろう?

私は大学の副学長をしていますが、実は「計算世界観」の伝道師でもあります。「計算」のありがたみ、面白さ、不思議さを皆さんに伝えているのです。いま、世の中にはコンピュータが満ち溢れています。なぜでしょう? それは、「情報」というモヤっとしたものが、「計算」によって形を持ち、見ることができ、使うことができるようになってきたからです。じゃあ、「計算」って何でしょう。そんなところから、「計算」を探求してる人たちの話まで、いろいろと脱線しながら、お話させてください。

講 師:渡辺 治(東京工業大学 理事・副学長)
日 時:11月23日(土)10:30〜11:30
参加費:無料
紹介ブログ記事>【石蔵アカデミア】東工大の先生が講演してくださいます!

このブログ記事で、「Tech Garden Salonとは何か」も説明しています。

<講師プロフィール>
1980 東京工業大学 理学部 情報科学科 卒業
1982 東京工業大学 大学院理工学研究科 情報科学専攻、修士課程 修了、同博士後期課程 退学
1982 東京工業大学 理学部 助手
1986 東京工業大学 工学部 助手
1987 カリフォルニア大学 サンタバーバラ校キー・ファン客員助教授
1990 東京工業大学 工学部 助教授
1997 東京工業大学 大学院情報理工学研究科 教授
2016 東京工業大学 情報理工学院 教授、情報理工学院長 兼務
2018 東京工業大学 理事・副学長(研究担当)(現職)

★本講座は、Tech Garden Salonとのコラボ開催です。
Tech Garden Salonは、「アートやカルチャーを楽しむようにテクノロジー楽しむ」をコンセプトに蔵前工業会鹿児島県支部が開催してきた一般向け講演会です。同支部の協賛により本講座は無料です。


【講演4】星空観察を語る

人間はもちろん、地球という惑星も星からのおくりものです。我々の故郷である宇宙を観察するには、先ず星空を眺めることから始めます。身近な宇宙を少しだけでも知れば、星空を、自分をもっと楽しむことができます。

話 者:松元 省平(写真家)
日 時:11月23日(土)13:30〜14:30
参加費:200円(中学生以下無料)
紹介ブログ記事>【石蔵アカデミア】星空観察の愉しみ(写真展とのコラボ企画)


2019年11月11日月曜日

「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6」、最高の場所で最高の一日!

11月10日、「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6」開催しました!

当日は天気に恵まれ、爽やかな秋晴れの中での、気持ちよいイベントとなりました。個人的にはちょっと心配していたモヤもそれほどでもなく、海の方を見ると沖秋目島のその先に黒島のシルエットが見えました。

開催も6回目ですけど、毎年お天気に恵まれているのが本当に有り難いです。

今回のプチマルシェは例年よりちょっと小規模で、「つばめ文庫」「ZAKCAR By オート・エス」「石窯café kunkun」に「南薩の田舎暮らし」を加えた4店舗でした。同じ日にイベントが盛りだくさんなので出店者があまり集まらなかったですね…!

そして例年との最大の違いは、珈琲を私(南薩の田舎暮らし 窪)自身が淹れるということです。

初回を除いて、これまで珈琲は「珈琲と洋酒 水」に淹れてもらっていたのですが、「水」さんがご夫婦でやっていた作業を今回は私一人でやらなくてはなりません。果たしてそんなことが可能なのか…!? 前日の夜ビビって、整理番号札を50まで作りました(恐怖)。

そんなわけで、今回、私は写真をほとんど撮れておりません。手元にあるだけの分で当日の模様を紹介いたします。

「つばめ文庫」は例年のとおり強い日差しと戦っていました(笑)ただでさえ日焼けしている古本には辛い環境です。

ちなみに「つばめ文庫」さんは発売されたばかり(というより当日11月10日発売)の本を平積みしておりました。

それが鹿児島における今年最大の話題作(当社比)、原口泉『近代日本を拓いた薩摩の二十傑』(燦燦舎)です。写真がありませんが10冊くらい積まれていたような。当日はそれどころじゃなかったのでスルーしてましたけど、今思うとこのことをもっとアピールした方がよかった気がします。

【参考】原口泉『近代日本を拓いた薩摩の二十傑』!  発売日に南日本新聞に書評掲載!!!|燦燦舎のブログ
http://san-san-sha.hatenablog.jp/entry/2019/11/10/153659

「ZAKCAR By オートエス」はレザークラフトワークショップでの出店。

思えば4年前、2回目の「海の見える美術館で珈琲を飲む会」では「ZAKCAR By オートエス」は雑貨販売をやっていて、その後レザークラフトワークショップに転換、今ではレザークラフトの専門店にも劣らないような道具の充実っぷりです(笑)

長くやっていると出店者の変化も感慨深いですね〜。

一方「石窯café kunkun」は昨年からの出店。軽トラの上に石窯が載っているというコロンブスの卵的な発想の石窯ピザ屋さんです。

もちろんピザはとっても美味しいのですが、それ以上に楽しみにしていたのが「kunkun」の犬さん社員たち! 営業部長と平社員の2匹です。途中、吠えるということで車に退避させられていましたが、営業終了後になでなでさせてもらいました。私のことを覚えててくれてましたかね?

「南薩の田舎暮らし」はいつも通り自家製焼き菓子とドリンクの販売。

実は焼き菓子の準備段階では数々のトラブルとうっかりミスなどに見舞われ、「ちゃんと美味しいお菓子ができるのか…?!」と心配だったのですが、多くの方に「お菓子美味しかった!」と褒めていただきました。

ちなみに途中、「お菓子が余り気味なんでみんな買ってくださーい!」という身も蓋もない宣伝をしてしまいました(笑)そしたらみなさんの好意のお陰でだいたい売り切れました。ありがとうございました!

さて、肝心の珈琲。

昨年まで「珈琲と洋酒 水」のご夫婦がいろいろ工夫してやっていたことをそのままパクり、なんとか一人でやりきりました。

といっても、丁寧な淹れ方ではとても捌ききれないので、ちょっと簡略化しちゃいましたけど…。それでも私が飲みたい「挽き立て・淹れたて」の珈琲はなんとか入ったかな…と。お客様からも「珈琲美味しかったよ!」とたくさん褒めてもらいました。

もちろん、私の珈琲の入れ方がよかったのではなく(笑)、笠沙美術館の雄大な風景の前で飲むから美味しいんですよ!!

また、今回珈琲をほとんどお待たせすることがなかった、というのもよかった点。事前に番号札は作っていましたけど、これは結局1枚も使うことがありませんでした(!)。ご来客が適度に分散して、また私の方でも来客予測を立ててそれにあわせて湯を沸かしたりしていたのでスムーズに珈琲が出せました。本当にホッとしました!

そして、今回の目玉だった狩集広洋さんの「ライブドローイング」=「一発描き」は、みなさんかなり驚かれていました!

7日から4日間描かれて、お昼頃にはほぼ完成しており、本当に描くスピードが速いんです。

下書きなくスラスラ〜っと描いていくのですが、まるで下書きをなぞっているかのようなスピード。迷いがない。

ご本人曰く「何も考えていないわけじゃないけど、まあテキトーですね(笑)」とのこと。テキトーにやって(るわけじゃないんでしょうけど)ちゃんとまとまった絵が描けるのが力量…!!

私は第1日目からどんな絵が描かれるのかな〜と完成過程を見ていました。

大木の絵から始まり、沖秋目島、河添(こせ)渓谷、開聞岳、磯間嶽、金峰山ときて、最終日には越路浜から望む野間岳の絵が出来上がりました。(ちなみにここに掲載したのは、絵の最初と最後の部分です。)

自然の風景が不思議と組み合わされて、どんどん連結されていくのが新鮮でした。今回30mの絵でしたけど、もっと長いキャンバスに描いてもらったらどんな風になったんだろう?

15:00からのギャラリートークは、事前の予定ではギャラリーの中でやるつもりでしたが、いろいろあって外の景色の中でやってもらいました。おかげで珈琲を淹れていた私も聞くことができてよかったー!

その中のお話しで心に残ったのが、「元々は抽象画をやっていたけど、無心に描いていたぐちゃぐちゃの線を見たお客さんから「これはライオンに見えるね」とか「これは○○ですか?」とか言われるようになり、やがて具象的な表現に移っていった」ということです(大雑把にまとめています)。

最初から風景画を志していたのではなくて、抽象的ぐちゃぐちゃが出発点だったっていうのが面白いです。狩集さんの絵は「混沌から引き出されたもの」だったんだなぁと思いました。

狩集さんの絵がとても見応えがあったので、今度はもっとさらに大きなサイズで描いてもらいたいなーと思いました(そんな機会あるのかわかりませんが…(笑))。

そんなわけで、お天気に恵まれ大過なくイベントが開催できました(細かいミスや改善点はたくさんありましたけど…)。事前広報もそれほどたくさんはしませんでしたが、大人163人(チケット集計)、子ども25人(推計)、計188人のご来場があり、珈琲も175杯ほど提供いたしました。大盛況でしたが忙しすぎず、集客具合も最高によかったと思います。

こうしてイベントも無事終了し、撤収作業を終えてから近くの夕日スポットに向かいました。

ところがちょっとの差で日没には間に合わず…。

でも日没後の美しい一時を過ごすことができ、イベントを終えた充実感と安心感に浸って帰りました。

来て頂いた皆様、ご協力くださった皆様、出店者と狩集さん、関わって下さった全ての方にこの場を借りて御礼申しあげたいと思います。いろいろ至らぬ点もあったと思いますが、ありがとうございました。

例によって、来年も開催するかどうかはわかりませんが、私は来年もまた「最高の一杯」を飲みたいなと思っています。

2019年11月1日金曜日

狩集広洋さんの巨大スケールのライブドローイング—珈琲を飲む会vol.6情報

今回の「海の見える美術館で珈琲を飲む会」の目玉は、画家 狩集広洋(かりしゅう・ひろみ)さんのライブドローイングです!

狩集広洋さんって誰? という方がほとんどでしょうから説明しますね。

まずはこの写真をご覧ください。


説明不要でしょうけど(笑)、ここに立っているのが狩集さんで、後ろにある壁画が作品です。

狩集さんのすごいところは、こういう巨大な作品を、下書きナシでしかも短時間で描き上げる、ということです。そしてその描く過程も全部公開してしまいます。それが、「ライブドローイング」=「一発描き」というパフォーマンスです。

実は、先日うちの集落の敬老会があったのですが、そこにも狩集さんに来ていただいて、「一発描き」を披露してもらいました!

ちなみに、なんで集落の敬老会に? というと、実は狩集さん、うちの集落にルーツがあり、それが縁になってこのたび大阪からご家族で大浦に移住してきたんです。人口減少している大浦に来て頂けるなんてそれだけで有り難いですね!

さて「一発描き」ですが、白いコンパネにマジックでサラサラ〜っと描き始め、最初はみんな「何を描くのかな…? 花を描いているようだけど…」という感じでした。何しろ下書きがないので全体像が不明なんです。

「それじゃあ描き終わるまで会を続けてて下さい」というので、その間、子どもたちによる余興やらなんやらやっていると、気づけば絵がどんどん完成しています。

最初に描いていた花はツワブキの花だったようです。ちなみにツワブキは南さつま市の市の花です。さらっと地元ネタを仕込んでくるのが嬉しいですね〜。

しかし花が咲き乱れている様子(特に葉っぱや花の重なり具合)なんか、けっこう複雑だと思うのですが、下書きなくサラサラと描いていくのが技術だなあと思いました。

そして敬老会が宴もたけなわになった頃、気づいたら絵が完成していました! この間、たったの一時間くらいでした。すごい早さです! そして、写真ではよくわかりかせんが(というか地元民以外わかりませんが)、この絵は我が磯間嶽の絵だったのです!(南薩の田舎暮らしFacebookページのカバー写真にもなっている磯間嶽…大浦町民の心の山です。)

しかしどうしてあえて下書きナシなのか…? せっかく描くなら下書きして完成度を高めた方がいいんじゃ…!? と思うかもしれません。

でもライブの場合、下書きなしの方が見る方はずっと楽しいですね! 「何を描いてるのかな?」という状態から徐々に全貌が明らかになっていき、最後は「うわー!」みたいになりますもん。

「海の見える美術館で珈琲を飲む会」でも、この狩集さんのライブドローイング=一発描きをやっていただきます! しかも、うちの集落でやったようなサイズではありません。なんと美術館の展示室の壁3面いっぱい(約30m)にキャンパスを貼り付けて、そこを絵で埋め尽くしていくというスケールの大きなものです。

このため狩集さんは、11月7日(木)〜10日(日)の4日間をかけてその絵を完成させます。「珈琲を飲む会」の日以外も、個展という形で公開していますので徐々に絵が完成していくまでを見る事ができますよ! それにしても、その場で絵を描いていく個展ってすごく型破りじゃないですか…?!

【参考】狩集広洋(かりしゅう ひろみ)個展「PRAKTIKE」@笠沙美術館
https://kanko-minamisatsuma.jp/event/12082/
開催日:2019年11月7日(木)〜10日(日) 9:00〜17:00
場所:笠沙美術館
料金:無料

また、狩集さんが下書きをしないで描くのは、ライブでの効果を狙っているというよりも、これまでの画家人生やアート観が大きく影響しているようです。そういう独自のアート観について、「珈琲を飲む会」の15:00からギャラリートークという形で語ってもらいますのでぜひご聴講下さい。

…ということは、美術館の壁3面分のライブドローイングは15:00までには完成するということになります。いつ完成するのか、主催者の私もわかりませんが、完成の瞬間をお見逃しなく…!!


【狩集広洋さん情報】
お問い合わせ ippatsugaki@yahoo.co.jp
FACEBOOK PAGE https://www.facebook.com/KarishuHiromi
YouTube https://www.youtube.com/user/kalisyu
INSTAGRAM https://www.instagram.com/thearthearth/?hl=ja

【補足】地元の方へ
狩集は、「かりしゅう」じゃなくて「かりあつまり」なんじゃないの? と思うかも知れません。実は、狩集さんのお父さんが、大阪では誰も「かりあつまり」と読んでくれない、ということで「かりしゅう」と名乗り、その後戸籍上の名前も「かりしゅう」に定めたそうです。

 【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6 ←リンク先Facebookイベントページ
日時:2019年11月10日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木8666-1)
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)

2019年10月2日水曜日

「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6」原点回帰で開催します!

告知です!

今年もやります! 「海の見える美術館で珈琲を飲む会」!

11月10日(日)10:00〜16:30です。

場所はもちろん、絶景の笠沙美術館。鹿児島市内からは1時間20分はかかりますが、それだけの時間を掛けても損はない素晴らしい場所です。

ところで前回、vol.5の開催後のブログ記事で、
このイベントも5回開催しましたが、今回で自分の理想はほぼ実現できたと思います。そんなわけで、次回はどうしようかなと考え中です。今回で一区切りとして、また違った形でやるのか、それともこれを完成形として続けて行くのか、皆さんの意見も伺いつつ検討していこうと思います。
と書いていました。

【参考】「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.5」心が満たされる空間と時間
http://nansatz-kurashi.blogspot.com/2018/11/vol5_13.html

ぶっちゃけ、このイベントはもう辞めちゃおうかな…っていう気持ちもありました。自分としてやりたいことはできたかなっていう気もしましたし。そもそもイベントを主催するのってかなり大変ですし…(それに赤字になる)。

でも「笠沙美術館でコーヒー飲むイベントやるんですよね?! 楽しみにしてます!」っていう方が結構いらっしゃいまして…、期待してくれる人がいるならやってみるかー! っていう気持ちになりました。自己満足でやってるイベントですが、自己満足に付き合って下さる方がいるんなら!!

そして、ちょうどいいご縁もありました。

今年、大浦に家族で移住して来られた画家の狩集広洋(かりしゅう ひろみ)さん。後日詳しく紹介したいと思いますが、いわゆるストリートアートの世界で活躍されてきた方で、巨大な絵を下書きナシでその場でスラスラ—っと描いてしまう技術をお持ちです。

この方と協力できたら、「珈琲を飲む会」で美術展ができる!

この3年くらいは「珈琲を飲む会」も音楽イベントみたいになっていましたけど、元々のイベントの趣旨は「せっかく美術館なんだから美術展もしたい」ということで、実際最初の2回は写真展を開催したんでした。5回目やって一区切りついたし、原点回帰で元来のイベントの形にするのもいいんじゃない?

狩集さんに打診してみたところ快くご協力いただき、ライブドローイングのパフォーマンスを披露してくださることになりました!

また、原点回帰ということで、今回珈琲も私自身が淹れることにしました。初回の「珈琲を飲む会」と同じです。初回の時は珈琲を淹れるのが忙しすぎててんやわんやになりすぎ、私自身がイベントどころじゃないって感じになってしまったんですが、今回はそうならないように工夫していきたいです。

どんな感じになるんだか、私も今からワクワクしています。

お楽しみに!!

 【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6 ←リンク先Facebookイベントページ
日時:2019年11月10日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木8666-1)
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)



2019年9月7日土曜日

秋かぼちゃは今年もトラブル続き…。

秋かぼちゃが始まっています。が、開始早々からトラブル続きです。

最初は、カラス被害。

カラスって、かぼちゃの芽が出たばかりの頃、それを引っこ抜くのが好きなんです。例年は、私はほとんど全くカラス被害には遭っていなかったのですが、今年はかなりカラスにやられてしまいました。ある日畑に行ってみたら、ドバーっと引っこ抜かれておりましたよ…。

正直、カラスがなんでこんなことをするのか見当がつきません。雑草の芽を抜いてくれりゃいいのに…。たぶん人間が困ってるのを見て楽しんでるんだと思います。性格、悪〜!

でも狩集農園さんにちょうどよい苗が余っていたので、それを補植することができたのが救いでした。

次に、芽が出ない問題!

田んぼ跡の圃場にタネを播いた日から、3日くらい雨続きだったんですが、こうなるとタネがずっと浸水して窒息しちゃうわけです。それで、芽が出ない。一番酷いところは、発芽率が15%未満でした。ってほとんど出てない。慌ててセルトレイに500粒タネをまき直しました。この時点で既にかなり遅れ気味ですが、収穫ゼロよりは遅れてもなにがしか収穫できた方がマシです。

そして、今回の台風(がちょこっとかすった)!

正直、舐めてました…。せいぜい風速10mくらいだろ、と。でも、かぼちゃって、発芽して1週間くらいした頃が、一番ポキッと折れやすい時期なんです。その一番脆弱なタイミングで台風が来てしまったため、たかが風速10mでポッキポキに折れてしまいました。2割くらい…。これも先述の500粒のセル苗で補植しましたが、もうかなり定植が遅れてしまいました。定植後から続く雨(今年、雨降りすぎじゃないですか…?)で、ただでさえ生育が悪いというのに。

秋かぼちゃの場合、どんどん気温が下がっていく時期に生育するため、ちょっとの遅れが後々にはかなりの遅れになり、結果的に収入がかなり減ることになります。でもそれ以上に「生育が揃わない」「初期生育が悪い苗は後々も弱く、病気の原因になる」など悪いことがいっぱい…!

天候に恵まれれば、作業は楽でしかも収入も多い。でも天候に恵まれないと、作業は大変でしかも収入は少ないという二重の打撃。まさに今年は(も?)そんな二重の打撃がありそうな予感。

今からでも遅くはないので、天候に恵まれることを祈っています。

2019年8月21日水曜日

「秋かぼちゃ」を準備中。でも「春かぼちゃ」には悲劇が…。

最近、激しい肉体労働が続いていてへばり気味です。

お米の方は、もうほぼ売り切れて一息ついたんですが、肉体労働をしているのは「秋かぼちゃ」の方。今年は「秋かぼちゃ」を畑と水田跡の両方で作付する予定で準備を進めています。

それで大変なのは水田跡の方。どうしてかというと、 田んぼの排水をよくするため、田んぼに溝を切る(掘る)のですが、これが重労働。あらかたは機械を使って掘るんですが、3割くらいは鍬(くわ)でやります。本当はこの部分を1割くらいに減らしたいですが、1年に1回しかやらない溝きりなので、毎年全く技術が向上しないんですよね〜…。

でもようやく、大体溝も切れた感じになってきましたので、植え付けまでもう一息です!

ところで、そんな作業の中でも少し心の中に蟠(わだかま)っているものがあります。

それは今年の「春かぼちゃ」のことです。今年、例年にないほどの返品を受けてガックリきたわけですが、みなさんのお陰でそれも乗り切り、逆にいい思い出にもなりました。

【参考記事】
7月16日(火)「ワケありかぼちゃ叩き売り会」@南さつま市観光協会 をやります!
かぼちゃを売り尽くした2日間

ところが本当の悲劇はその後にあったんです。

農協に出荷した分の「春かぼちゃ」の代金を見てみると、50万円行っていない…!? 今回農協に出荷したのが311ケース。これは過去最高の収量でしたが、うち35ケースが返品だったので、それでも276ケース出荷したのです(昨年並み)。

単純計算すると、1ケース(15キロくらい)あたり1800円もいっていないわけです。キロ単価でいうと120円程度? これって、普通のかぼちゃの平均単価よりずいぶん安い…!?

一応ブランド野菜の「加世田のかぼちゃ」なのに!? A品率が低いとか、今年は豪雨のせいで出荷が遅れたとか、いろいろ理由はあるのでしょうが、それにしても単価が安いなと…。これが本当の悲劇でした。

こんなに単価が安いというのは、もはや「加世田のかぼちゃ」は必要とされていないということなんでしょうか…?

しかし不思議なのはここなんです。今回、私は傷んだかぼちゃをたたき売りしたわけですが、多少のリップサービスはあるにしろ、みなさんすっごく喜んでくださったんですよね。知らない人からも道で呼び止められて「あのかぼちゃ、美味しかったよ!」なんて言ってもらいました。とにかく美味しさを評価していただきました。

でも、同じかぼちゃを農協に出荷した分は、普通のかぼちゃの平均単価にも及ばないような有様…。これはどうしてなんでしょうか…?

「だから、これからは農協に頼らない農業を!」なんて言う人もいるでしょうけど、まあそれはそれとして、素朴に疑問に思いませんか? そんな美味しいかぼちゃを売っているのにすごく安いって…。

そういうわけで、かぼちゃの流通には、私のまだ知らないいろいろが絡んでいるのかもしれません。農業は、流通も謎だらけです。

ところで、今作付しようとしている「秋かぼちゃ」の収穫時期は12月初旬になります。12月には、別に不良品が出なくても、またかぼちゃの販売会をやってみたいと考えておりますので、その際はまたよろしくお願いいたします!

2019年8月13日火曜日

【お客様の声】「思わずぬかの味見のおかわりをしました」

玄米:Nさんより提供
やっと、お米の予約分の配送が終わりました!

(稲刈りしたのはもう1週間も前なのに時間かかっちゃてすみません…!)

それで、お米が到着したお客様からの喜びの声が続々と届いています…!

「美味しい新米をありがとうございます!」

そういう一言を、わざわざメールしてくださるというのが本当に有り難いです。農業は、不安定なことが多く、お米も今年は不作だったのですが、お客様からのご支援ご声援が毎年変わらずいただけるのが唯一の(!?)救いです。

ところで、そんな「お客様からの声」の中で、今年初めて玄米をご注文された方から「玄米が美味しい」というメッセージがあったのでご紹介します。
 玄米の方は初めてなので、こちらをさっそくいただいたのですが、米をといでいて、まず、水が黒くならないのです。米が綺麗ですね。手の感触も違います。
ちなみに、新潟県産、富山県産、滋賀県産、島根県産どれも、米を研いでいて水が黒く濁るのです。沖縄県産のも、少し。玄米の糠の色ではありません。どうしてこんなに汚れているのだろう、と。
空気と水は大事だと思いました。
(中略)
この玄米、美味しいですよ!!!
塩を振って食べてました。
おかず要らない(笑)【大分県 Nさん】
私は普通は玄米を炊かないので、自分の米がそんな特質があるのに全く気づきませんでしたが、そういえば昨年も「お米って、とても清らかな食べ物なんだと感じました。」というとても嬉しいメッセージをもらいました。そういう風に感じていただけるのは、多分「無農薬・無化学肥料」のお陰だと思います!

【参考】【お客様の声】「お米って、とても清らかな食べ物なんだ」 ←昨年の記事

もう一人玄米…というよりも糠(ぬか)について書いてくれたお客様がいます。
今朝、神棚にお供えして、今、精米したところです。
今日は夫が喜ぶように、精米機で白米にしてみました。
精米したあと、ぬかを味見したら、甘くて美味しかったので、思わずぬかの味見のおかわりをしました。
5分づき米も好きですが、久しぶりに玄米を食べたくなりました。【千葉県 Sさん】
多分この方は家庭用精米器を使っていらっしゃるのだと思います。それで精米後にできるぬかを試しに食べたらおかわりまでしちゃった…と。正直いうと私は糠そのものを食べたことがありません。お客様からいろいろ学ばせてもらっています!

ちなみに、予約分の3分の1くらいは玄米でのご注文でした。最近は家庭用精米器が普及しているので、みなさん自宅で精米している方が多いみたいです。もちろん玄米で食べる人も多いようです。

それで、他の方と比べたわけじゃないですけど、どうも「南薩の田舎暮らし」のお米をお買い上げ下さる方は「玄米率」が高い気がします! 理由は分かりませんが、玄米が美味しいからじゃないでしょうか…!?(笑)

玄米って、普通の店ではあまり売っていないのでネットが頼りというのもあると思います。店頭だと、玄米だとなぜか割高だったりしますしね(精米の手間がないのだから安くてもいいくらいだと思いますが謎)。「南薩の田舎暮らし」では玄米も白米も同じ値段です。

というわけで玄米もやってますので是非ご利用下さい!

↓お買い上げはこちらから
【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のお米(5kg/10kg)
※5kgのみ販売しています。

2019年8月10日土曜日

残念ながらお米は不作…!

稲刈り、終わりました!

といっても、作業は狩集農園さんに委託しているので、私自身はほとんど何もしていませんが…。まあちょっと準備したくらい。

今年は刈り取り1週間前ほどからお米の予約を受け付けたところ、とてもたくさんのご予約をいただいて、本当に有り難かったです。しかも大量注文される方も多く、確実に”ファン”が増えているようで、販売面に関してはだいぶ安定してきました。

ところが! 肝心のお米の収量は不安定で、今年はちょっとした不作に見舞われました。6月はじめからのカラ梅雨で田んぼに水が入らない時期があったので、それが一番大きな原因です。でも水管理をもうちょっとマメにやれば、その他の面で挽回できたのかもしれない…という気もします。今年は田んぼの草取りの方は結構頑張って、無農薬でもかなりきれいな(雑草がない)田んぼを作れた気がしたのに惜しかった…。

それでどれくらいの不作かと言うと、収量の目標が玄米70袋(反当たり13袋くらい)なのに、実際収穫できたのが玄米換算48袋です。約70%ですね。でも70袋というのはあくまで「目標」なので、現実的な筋としては60袋くらいかと思っていました。それでもマイナス10袋(300kg)以上…!! 正直なところ、ちょっとへこみました。

人の2倍以上手間を掛けているのに、収量は人の半分なので、生産性は4分の1です。それでも価格は2倍もいかないわけで、一言で言うと「儲からない」!

「肥料をもっとあげたら?」っていう人もいるかもしれませんが、肥料をあげると病気も入りやすくなるし、味が落ちると思うんです。今は「ほぼ無肥料」で育てていますが、「ほぼ無肥料」がやっぱり一番安定して美味しい米ができます。でもこのままでは収益が悪すぎるので、来年は肥料以外で工夫してなんとか目標収量に近づく努力をしたいと思います!!

それはさておき、たくさんの予約をいただいたにもかかわらず、収量が少なかったものですから、一気に在庫が僅少になってしまいました。売れ行きがいいのは良いことですが、在庫調整が難しくなったため一時注文受付をストップさせてもらいました。

それで本日、いろいろ調整が終わって、残り在庫数が明確になったので注文受付を再開いたします。しかしこういう事情で、在庫僅少のため5kg袋のみでの販売とさせてください(10kgと5kgが混在していると在庫が少ないときは管理がややこしいのです)。たくさん買う人にはちょっと割高になってしまいますけど、その分多くの方に行き渡った方がいいと思いますし、ご理解いただければと思います!

それでは稲刈り直後から在庫が残り僅かとなってしまい申し訳ありませんが、引き続きご愛顧いただきますようお願いいたします。

↓ご購入はこちらから
【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のお米(5kg/10kg)

2019年7月18日木曜日

かぼちゃを売り尽くした2日間

かぼちゃ、売り尽くしました!!

7月16日(火)に急遽行った「ワケありかぼちゃの叩き売り会」でしたが、なんとなんと、開始時間には既に人が並ぶほどの盛況ぶりで、飛ぶようにかぼちゃが売れていきました!

観光協会そばにある聖母幼稚園のお母さんたちもたくさん来てくれたみたいです。口コミやシェアもかなり多かった模様。本当に有り難かったです。おかげでかぼちゃは一つ残らず売り切れました。ご協力、本当に本当にありがとうございました!!

そして、日曜のイベントが大雨で中止になって商品が余っていた福元農園さんも途中から参加したんですが、こちらは別に安売りではなかったんですけど割と売れ行きがよかったようでした。ほとんど完売だったそうです。

それで、福元農園さんと「たまにはこういう販売会もいいですね!」という話になりました。

もちろん、今回は「腐れたかぼちゃで苦労してるから助けてあげたい!」というみなさんの善意のお陰で繁盛したのだと思いますし、価格も激安でしたから売れ行きも良かったのだと思いますが、そうでないにしても、定期的にこういう販売会があったらいいかも…?

農産物中心に何軒か集まって、月一度くらい観光協会(かその隣の本町公園)で夕方売ってみたら面白いかもしれないと思ったところです。まあうちは常に商品があるわけじゃないのですが…。

ところで、その前日7月15日は、「あおぞら夏市、時々コーヒー@奄美の里」に狩集農園さんと一緒に出店でした。こちらもお客さんが多かったですねー! どうやって集客したのかなっていうくらい、多くの人でごった返していました。

このイベントでは(傷んでいない)かぼちゃを1個800円、60円/100gで販売したのですが、意外や意外、売れ行きが良かったです。

「どーせかぼちゃなんかたいして売れないんだから」という予想で、8個しかかぼちゃを持っていってなかったのですぐ売り切れてしまいましたが、倍は売れそうでしたね。失敗したなあ…!! 相変わらず商才がない…!(笑)

今回コラボ出店した狩集農園さんも、私が「米なんてそんな売れるもんじゃないですよ!」と言っていたため(笑)、あんまりたくさんはお米を持ってきていなかったのですが、これも、もうちょっとたくさん持って来てれば1.5倍くらい売れたかもしれません。私のアドバイス(?)が完全に裏目に出てました(すみません!!)。

ところで、イベントの途中にパラっと雨が降ってきて、隣で露天で雑貨を売っていたPOLKAさんがうちのテントに間借りすることになりました。

というわけで、「南薩の田舎暮らし×狩集農園×POLKA」のコラボが実現。POLKAさん効果でオシャレに関心ある若い女性がたくさんブースを訪れました! が、当然ですがかぼちゃや米には目もくれませんでした(笑) なので売り上げの相乗効果はあまりなかったですが、南薩仲間のPOLKAさんと思いがけずコラボできてよかったです!

POLKA
https://polka-iroiro.stores.jp/
※POLKAさんは、今は鹿児島市武町にありますが、以前は南九州市の川辺にありました。

そんなわけで、傷んだかぼちゃも、傷んでないかぼちゃも全部売り尽くした2日間でした。これでホッと一息つけます。

イベントに来ていただいたみなさん、改めてありがとうございました!!!

2019年7月13日土曜日

7月16日(火)「ワケありかぼちゃ叩き売り会」@南さつま市観光協会 をやります!

急な話ですが、7月16日(火)15:00〜18:00、南さつま市観光協会の駐車場にてかぼちゃの販売をします!

ちょっと痛んだかぼちゃなんですが、1/2カット100円という激安で売ります!!

名付けて「ワケありかぼちゃ叩き売り会」!

なんでこんな販売会をするのかというと、ちょっと悲しい事情が絡んでいます。

始まりは、昨日(7月11日)の農協からの電話からでした。出荷したかぼちゃに傷みが出たので、返却するとのこと。それで集荷場に取りに行ったら、なんと35ケースものかぼちゃが返却されてしまったのです…! これまでも傷みが出ての返却はありましたが、せいぜい3ケースくらい。こんなに大量の傷みが出たのは初めてのことです。

どうやら、7月3日の記録的大雨の後に収穫した分は半分以上傷んでしまったみたいです。

あまり知られていませんが、かぼちゃは雨に弱くて、雨にたくさん当たってしまうと傷みやすくなるのです。これも間接的な大雨被害か……。

返却されたかぼちゃは、もうかなり腐り始めているものから、ほんのちょっとだけカビが生えている程度のものまでいろいろでした。なので、すぐに分別して傷みが酷いものは畑に廃棄してトラクターで鋤き込みました。こういう作業は本当に切ないものです。つい先日まで大事に育てていたものを、自らの手で処分しなくてはならないなんて…。

残りのかぼちゃの傷みの程度は様々ですが、少なくとも捨てるにはもったいないものです。傷んだところを取り除けば十分使えるものばかり。せめて全部捨てるのだけは避けたい…!

そんなわけで、急遽、観光協会の駐車場を使わせてもらって販売会をすることになりました。

傷んだかぼちゃといっても、元は「加世田のかぼちゃ」ですから美味しいです。というか、かぼちゃは完熟すると傷みやすくなるわけで、傷んでいることは完熟の証と言えなくもありません。傷みというか、「蜜」が出てるかぼちゃもありますよ。

知ってました? かぼちゃって完熟すると「蜜」が出るんです(写真のヘタ付近に蜜がしみ出しているんですが分かりますかねー?)。

ちなみに1/2カットがどのくらいの大きさかですが、いろんなサイズのかぼちゃがあるのでだいたいですけど、1kg程度はあります。

なので1/2カット100円は、100gあたり約10円という破格の値段。私としても儲けはあまりありませんが、全廃棄を避けたいという思いで販売します!

というわけで7月16日(火)南さつま市観光協会でお待ちしています!! あんまり普段は言わないことですけど、口コミもよろしくお願いします!!

↓↓

ワケありかぼちゃ叩き売り会
日時:7月16日(火)15:00〜18:00
場所:南さつま市観光協会(本町公園となり)


【追記】2019.7.15
南さつま市でとっても頑張っている「福元農園」さんが、7月15日に予定されていたイベントが大雨で中止になって、お野菜やバジルソースが余っているということで、かぼちゃの販売会に参加されることになりました! 
 15:00よりちょっと遅れるということですが、うちの傷んだかぼちゃよりも魅力のある商品が並ぶと思います(笑) よろしくお願いします!

2019年7月4日木曜日

ノーマークだった大浦の大王川が決壊。あり得ないことが起こるのが災害…!

鹿児島のみなさん、すごい大雨でしたね!

86水害の再来じゃないかとビクビクしていたのですが、それほど人的被害がなかったのでよかったです(2名お亡くなりになった方がいたのは悲しいですが…次はゼロを目指しましょう…!)。

 ところで大浦が全国ネットのニュースに流れたそうです。私はテレビを見ていないので実際には見ていませんが…。

大浦を流れる「大王川」が決壊して氾濫したのです。

「大王川」なんて随分大げさな名前がついていますが、これは上之門(集落名)を流れる小川です。いやそれでも当日はかなりの水量があって冠水被害が出たわけですけど…。でも幸い、流れていった方向が田んぼなので大きな被害はありませんでした。

早速、今日には重機がやってきて応急の工事をしてくれていました。国土交通省の照明車(?)も来ていたので多分作業が夜までかかったと思います。行政の方、建設業者の方、ありがとうございました。

ところでビックリしたのは、この場所、ハザードマップでは全くノーマーク(白)の場所だったということです。

ここにハザードマップの該当箇所を拡大して載せてみましたが、この図の水田(|| の記号)のところが冠水し、県道272号線が通行止めになりました。

この冠水地域の中に第一避難所となった「大浦地区公民館」があるんですが、どんな感じだったんでしょうね…。

この「大王川」、さっきも書いたように小川なので、誰もここが氾濫するとは思っていなかった、というのが実際のところではないでしょうか。

でも実際に、誰も氾濫すると思っていなかったところが氾濫したわけです。災害って、こういうことなんだ、と思いました。崩れると思ってなかったところが崩れる、溢れると思ってなかったところが溢れる…。そういう、ありえないことが起こるのが災害ってことなんですね。

そういえば、1993年の86水害から1ヶ月後、南さつま市金峰町の扇山集落というところで20名が亡くなる山崩れが起こっています。86水害の時の大雨で緩んでいた地盤が、台風の雨で大規模に崩落したのです。しかもそれは、「ここなら大丈夫だろう」と集落の人達が大勢避難していた民家を襲ったのでした(その場所は現在「扇山公園」として慰霊碑が建っています)。わざわざ避難していなければ助かった命だったのかもしれません。でも「ここなら大丈夫だろう」と思っていたところが崩れる、それが災害なんだな、と今回の大王川決壊を見て改めて思いました。

ところで全然話が変わりますが、今日ようやく雨がやんだので、かぼちゃの最終収穫作業を行いました。これまで雨に祟られて思いの外時間がかかりましたねー、やっと終わりました。

それで農協に出荷した完熟かぼちゃが、261ケース、適熟(完熟ではない)かぼちゃが50ケースで計311ケースで過去最高収量でした。最後の収穫分は雨のためちょっと痛みが出て品質はイマイチでしたが…。でも豊作なのはよかったです!

インターネットではあと4つだけ予約を受付ますので、気になる方はお早めに! あとは7月15日(月・祝)のイベントで販売します!イベントの日は晴れますように!!

(最後は告知になっちゃってすみません…(笑))

↓かぼちゃのご購入はこちらから
【南薩の田舎暮らし】【予約販売】南薩かぼちゃ(1玉約2kg)

↓イベントはこちら
【情報】あおぞら夏市、時々コーヒー@奄美の里
https://www.facebook.com/events/295754687971470/
日時:2019年7月15日(月・祝)※海の日 10:00~16:00
場所:シャン・ド・フルール Champs de fleurs(奄美の里内)
  (鹿児島市南栄1丁目8-1)
   https://goo.gl/maps/GFXSdMfnPRQe4yM78
参加費:入場無料



2019年6月27日木曜日

7月15日のイベントで「幻のかぼちゃ」をこっそり販売します!

かぼちゃの収穫作業を開始しました!

今半分くらい収穫が終わりましたが、この調子でいくと収量は過去最高を更新しそうです!

品質の方も、梅雨がカラ梅雨だったために腐敗果やイボ果(表面にボチボチができる)も少なく、まあ割といい方だと思います。味については一つひとつ食べてみないと分かりませんが、少なくともうちで食べてるものに関しては十分美味しいです(笑)

さて、今さらですが改めて説明すると、私が作っているこのかぼちゃは、地域の特産品である「加世田のかぼちゃ」というものです。

これは品種名ではなくて、「加世田で作っているかぼちゃ」を意味するいわゆる「地域ブランド」です(「夕張メロン」とかと一緒)。品種は「えびす」という一般的なものなんですが、それを非常に丁寧に、手間を掛けて栽培することによって、バラツキのない高い品質を持つかぼちゃにしている、というのが「加世田のかぼちゃ」です。

この「加世田のかぼちゃ」は20数年前に「かごしまブランド」という地域ブランド認証の仕組みが出来た時、ちょうどその第1号に認定され、美味しいかぼちゃといえば「東の江戸崎、西の加世田」として全国的にも知られています。

ちなみにこの「東の江戸崎」というのは、茨城県稲敷市で作られている「江戸崎かぼちゃ」のことで、これは2015年に出来た国の地域ブランド制度(地理的表示保護制度)において認証を受けました。この認証を受けてる地域ブランドは全国にそれほどたくさんはないんですよ! 私は食べたことはないんですが、その栽培基準などみると「加世田のかぼちゃ」とほぼ同様の管理方法によって作られているようです。

【参考】江戸崎かぼちゃ|稲敷市観光協会
http://www.inashiki.com/miyage/edo-kabo/edo-kabo.html

というわけで、「加世田のかぼちゃ」は全国的にも著名な美味しいブランドかぼちゃなわけですが、そのほとんどが関東や関西に出荷されるため、当の鹿児島県民はほとんど食べた事がない、「幻のかぼちゃ」状態になっています。それどころか加世田でもあんまり売っていないので、地元民でも「加世田のかぼちゃを食べたことがない」という人はけっこういるんです。

まあ関東や関西で売った方が、高く売れますからね…。正直いって農家的には、東京で高く売って欲しいですし。

しかーし! そのせいで「加世田のかぼちゃ」のすごさが鹿児島県民に伝わらないわけです。

それはいかん。

そんなわけで、今年は久々に「加世田のかぼちゃ」をリアルでも販売します!

7月15日(月・祝)「あおぞら夏市、時々コーヒー@奄美の里」というイベントです。

このイベントは「コーヒーを楽しむ日」みたいな感じですが、いろんなお店が出店するみたいです。その中で「南薩の田舎暮らし × 狩集農園」としてうちも参加することになりました(なお狩集農園さんはお米を販売します)。

かぼちゃは、1個単位でも売りますが、その場での切り売りもする予定です(何しろかぼちゃって切るのが大変ですもんね!)。100gで60円を予定しています。スーパーで売っているかぼちゃが100g 50円くらいですから、別にそんなに高くはないですよ! さらに1個売りの場合は2kg玉800円とかなり値引きします。

ちなみに「加世田のかぼちゃ」は農協が商標を持っていて本当は個人では勝手に使えないため、当日は「こっそり」販売しますね(笑)

ネットショップでも予約を受け付けてますが、さすがに堂々と「加世田のかぼちゃ」とは言えないので(笑)こちらは「南薩かぼちゃ」として売っています!

【南薩の田舎暮らし】【予約販売】南薩かぼちゃ(1玉約2kg)

それでは7月15日は、「奄美の里」にかぼちゃを買いに来て下さい!!


【情報】あおぞら夏市、時々コーヒー@奄美の里
https://www.facebook.com/events/295754687971470/
日時:2019年7月15日(月・祝)※海の日 10:00~16:00
場所:シャン・ド・フルール Champs de fleurs(奄美の里内)
  (鹿児島市南栄1丁目8-1)
   https://goo.gl/maps/GFXSdMfnPRQe4yM78
参加費:入場無料



2019年6月14日金曜日

「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」で「金柑とたんかん」コンフィチュールが銅賞を獲得!

南薩の田舎暮らしの「金柑とたんかん」コンフィチュールが、賞状をもらいました!

知人からの紹介があって、「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」に出品していたんですが、つい先日その結果が送られてきたんです。結果は銅賞!

https://marmalade-festival.jp/

「ダルメイン世界マーマレードアワード」というのは、イギリスで行われてきた世界的なマーマレードの品評会らしく、今回その日本大会が初めて開催され、1600を越える出品があったそうです。

だから銅賞といっても、結構すごいです!

鹿児島からの出品で入賞したのは、南薩の田舎暮らしの他は日置の花屋さんの中にある「菓子の店 おかしもぜ」と、「パティスリー城山」(城山ホテル鹿児島の中にあるお店)の2店舗だけでした(プロの部)。ちなみにどちらも銅賞。城山ホテルと同列に並べる日が来るとは…、感激です!

菓子の店 おかしもぜ(instagram)
https://www.instagram.com/okashimoze/

パティスリー城山 ←ジャム屋さんとしては「知覧茶ジャム」が有名
https://www.shiroyama-g.co.jp/shop/patisserie/

講評みたいなのが載ってる「審査シート」も送られて来たのですが、「外観・見た目」には「完璧」とコメントがつき、「味」についても「それぞれの特徴が生かされている」として高評価をいただきました!

では何が弱かったかというと、改善点として「食感がジャムっぽくなってしまっていた」とのこと。この大会はあくまでもマーマレード、すなわち柑橘の果皮が残ったジャムとして評価するものなので、うちのコンフィチュールみたいにドロドロ状態のものは低評価になってしまったようです。そういう評価軸だったかー!

でも見た目や味については、一流の方々からお墨付きをもらえたようで嬉しかったです。これからは「パティスリー城山と同列のコンフィチュール」として紹介できます(笑)

ちなみに、受賞した「金柑とたんかん」コンフィチュールはネットショップでは既に販売終了していますが、6月22日(土)の「石蔵ブックカフェ」@万世丁子屋石蔵で最後の販売をする予定なので、よろしくお願いいたします!

【南薩田舎暮らし】南薩コンフィチュール「金柑とたんかん」
http://nansatsu.shop-pro.jp/?pid=73077623

なおネットショップでは現在「南高梅」のコンフィチュールを販売開始しましたので、そちらもどうぞ!!

↓お買い求めはこちらから
【南薩田舎暮らし】南薩コンフィチュール「南高梅」(600円)

2019年5月31日金曜日

こんなに日差しに弱い野菜も珍しい

ようやくかぼちゃの管理が一段落しました。収穫は約1ヶ月後の6月末〜7月始めです。もう食べることはできるのですが、私が作っているのは完熟が売りの「加世田のかぼちゃ」。これから畑では熟成期間に入ります。

最後の作業は、かぼちゃの日焼け防止でした。「かぼちゃが日焼けするってどういうこと?」と思うのではないでしょうか。だってかぼちゃは燦燦と照る日差しの下で実っているイメージがありますもんね。ところが実際は、かぼちゃは非常に日差しに弱いのです!

ちょっと油断していたら、数個のかぼちゃが、写真のように真っ白に日焼けしてしまいました。こうなるとここから腐ってしまうので出荷は無理です。もったいないですが廃棄しました。こんなに日差しに弱い野菜も珍しい気がします。

なお、表面が橙色になるかぼちゃ、つまり「パンプキン」は日差しに強くて、日焼けすることもないようです。羨ましいですね(笑)

さて、そういうわけなので、かぼちゃ一つ一つに、日焼け防止の紙の覆いをつけていきます。

例年、新聞紙を折って作っていたのですが、新聞紙だと弱くて、どうしても何割かが破れてしまい、改めて覆いをするのが二度手間なので、今年は厚めのクラフト紙を購入して覆いを作ってみました。

新聞紙はタダなので例年よりちょっとお金はかかりましたけど、これで確実に日焼けが防げるなら妥当な出費です(なお2000枚で1万2000円くらいでした)。

今年は、春先が温かく初期生育がよかったので、このままいくと過去最高の収量を更新するかもしれません。あとは相場が良ければ言うことはないのですが…!

2019年5月28日火曜日

ウォルナットのマガジンラックをハーフDIY

農業とも食品加工とも全く関係ない話ですが(笑)、マガジンラックをハーフDIYしたので自慢します。

最近、雑誌の置き場所がなくて散乱気味でしたので、手頃なマガジンラックを探していました。でもちゃんとしたやつは高いので、それなりで安いやつがないかなーと探していたんです。

そしたら、この前与次郎が浜(地名)のONLY ONEという家具屋さんでまさにそんな感じのマガジンラックを見つけました。ちょうど3000円くらいでした。

それをそのまま使っても十分いいと思いましたが、天板にフランス語の文章が書いているのが地味に気になったのと、ややチャチな質感だったこともあって、天板のみをつけかえるというハーフDIYをすることにしました。

ちょうど、分厚いブラックウォルナット(クルミ)の板を持っていたので、これに交換。冒頭写真がそれです。これは無塗装なんですけど、無塗装の無垢の木でこういう色合いがでるのがさすがウォルナットです。しかも、写真では分かりづらいのですが、一部に杢(もく)という揺らぎ模様があって、これが美しいです。これは研磨してみてから初めて気づきました。

ちなみに、このサイズのウォルナットの板を買うと少なくとも4000円くらいはするのですが、なんでちょうど持っていたのかというと、話は数年前の正月に遡ります。鹿児島中央駅のAMU(アミュ)に家族で初売りに出かけた時のことです。私自身は初売りなどに全く縁がないので、所在なくぶらついていました。デパートで買うものってホントにないんですよね…。

しかし何気なーく覗いた家具屋さんで、ウォルナットの端切れが100円均一で売られているのを発見。オーダー家具の店では、家具を製作した時の端切れが売られていることがありますが、100円は激安。しかも端切れといってもだいたい30cm以上あるものばかりで、ウォルナットとしては普通に売られていてもおかしくないサイズです。これが正月の初売りだった模様。その時、テンションが上がってそこの端切れを全て購入しました。それでも1500円くらいだったと思います。初売り万歳!!

そんなわけで数年間、倉庫の隅に眠っていたウォルナットの端切れでしたが、遂にこうして陽の目を見たという分けですね。買っといてよかった。マガジンラックには3枚の端切れを使ったので、ハーフDIYに係った経費は300円。あ、紙やすりを2枚使ったから500円か。

最後に、DIY前の元のマガジンラックの写真も載っけておきます。まあ、悪くはないやつですよね。でもこれに500円+手間を加えるだけで高級感あるマガジンラックに変えることができました。

それにしても、元の天板のフランス語、なんて書いてあったんでしょうね…?

2019年5月15日水曜日

学校では教えてくれない「休む」技術

今週、地元の大笠(だいりゅう)中学校から職場体験の中学3年生を一人受け入れています。大浦・笠沙には職場らしい職場があまりないので、うちのような超零細農家にも声がかかりました。

期間は、1週間(5日間)。自分の時代には1週間も職場体験したかなあ…?

というわけで、今週は中学生に農作業を手伝ってもらっています。

例えば、田んぼの草取り。昨年かなり草取りしたはずなのに、今年はなぜか昨年以上に草が生えました。私は除草剤を使わないので手で取る以外方法がありません。こういう地味〜な作業には、お手伝いがいると精神的にもいいですね!

そして、せっかくの職場体験ということで、単純な農作業だけでなく仕事を行う上での心構えのようなことも少しずつ教えています。

でも「心構え」といっても、最も強調しているのは「無理せず、自分のペースを守り、適度に休んで疲れないようにしろ」ということです。

これは、農業をする上で私は最も大事なことだと思っています。だって、疲れてしまったら作業が進みませんからね…! 「疲れても頑張って終わらせるんだ!」という考えもありますが、毎日それやってたら体が持ちません。年中外で働くんですからね、そもそも疲れないことが大事です。

そして「無理しない」「自分のペースで」「休む」というのは学校教育でほとんど教えられないことですし、むしろ逆に「全力を尽くせ」「みんなに合わせて」「休むな」の方が盛んに「指導」されるんじゃないでしょうか。

でも「全力を尽くす」なんてバカでもできますからね。敢えて教えなくても。「3割くらいの余力を残してやる」とかの方がよほど考えがいりますよ。「みんなに合わす」というのはまあちょっと教育は必要ですが、でも「自分のペース」を守る方がもっと難しい。

そして最高に難易度が高いのが「休む」です。学校教育では「休憩時間」が定められているので、休むのに頭を使う必要はありませんが、 一人でやる農業のようにひたすら仕事をこなしていかなくてはならない状況の場合、「どのタイミングで休むか」っていうのは意外と難しいんです。「作業的にキリのよいところで休む」がごく自然ですけど、それが自分の疲れ具合と合致しないことが多い、というのが落とし穴。自分の疲れ具合を観察して、作業的にも合理的なタイミングで休む、っていうのはそれだけで一つの「技術」ですね。

学校教育ではなぜか「休まない」ことに価値を置いていて、「皆勤賞」とかもありますけど、私に言わせればちゃんと休む方がずっと頭を使う必要があるわけで、「休み方」を勉強すべきですね。「休まない」と「サボる」はバカでもできますけど、「適度に休む」はしっかりとした考えがないと出来ないことです。

そんなわけで、職場体験の中学生には「無理せず、自分のペースを守り、適度に休んで疲れないようにしろ」を呪文のように繰り返して教えているのですが、それでもやはり無理して疲れてしまう様子。一日外にいるだけでも普通の人にはきついですから当然です。残り数日で、ちゃんと「疲れたから休みまーす」が言えるようになるよう、厳しく指導していきたいと思います…!

2019年5月13日月曜日

私の方が闖入者、のようです。

このたび、また樹園地を借りました。

場所は笠沙町赤生木というところで、6段の段々畑になっていて、面積は1反5畝(15a)くらいです。

元々はタンカン園だったようですが、既に半分くらいは枯れてしまっていて、空き地の方が大きいような状況。また、残っているタンカンの樹についても、結構痛んでいるのが多くて、しかもやはり昨年の台風の塩害でもやられたのか、息も絶え絶えになっている樹も散見されます。

というわけで、一言で言うと「すぐには収益を生まなさそうな樹園地」ということになります。少なくとも空き地が多いのは管理効率上アホらしいので、早速この春に柑橘の苗木を植えました(グレープフルーツとオレンジです)。

というわけで園地を草払いしようと行ったところ、なんと! まるでクレーターのような直径1m以上の巨大な穴がたくさん空いているではありませんか!

…やられました…!

これはイノシシが地面をほじくり返した跡です。

しかも周りにはイノシシの糞がたくさん…! 完全に自分のテリトリーだという認識のようです。イノシシにとっては私の方が闖入者なんでしょう。この園地はこれからイノシシに苦労しそうですねー…。

早速、役場に害獣駆除依頼を出しましたけど、残っていた足跡の大きさから考えてかなりの大物。老獪なイノシシでしょう。簡単に罠に入ってくれるようなやつではなさそうです。とはいえダメもとであっても、お願いしてみないと分かりませんしね!

それにしてもイノシシはこんな巨大な穴を掘って、何をしていたんでしょう…? ミミズを食べるためにしては深くて大きすぎる穴なんですよね。相当むしゃくしゃしていたんでしょうか…!?

2019年4月30日火曜日

初回の「石蔵アカデミア」は反省だらけ…!

撮影:宮本幸彦さん
4月27日、リニューアルした「石蔵ブックカフェ」で、「鍵盤楽器による半音階芸術史—16世紀からバッハまで」という講演を行いました。

これは、「石蔵ブックカフェ」(毎月第4土曜日開催)の時に「石蔵アカデミア」というミニ講座シリーズをやってみようという企画の初回で、初回であるためとりあえず自分が担当したというわけです。

テーマの「鍵盤楽器による半音階芸術史」が、あまりにもマニアックな内容のため、そもそも人を呼ぶことを考えていませんでしたが、意外にも20人以上の方に集まっていただきました。ありがとうございました!

しかし今回の講演については反省が多いです…!

まず、15:00〜16:00という予定だったのですが、実際にはこれを大幅に超過し、15:00〜16:45くらいという2倍の長さになってしまいました。かなり超過しそうなことは事前に予想していたため、講演の最初に時間をオーバーすることを予告はしていたのですが、それでも聴衆の方の予定を狂わせてしまって本当に申し訳ありませんでした。

そして、内容がちょっと難しすぎたようです。そもそもあまり人が来ると思ってなかったので、「分かる人だけ分かればいいや〜」というスタンスで資料を作っていたのが仇になりました。20人も人が来るならちゃんと理解される講演にしなくちゃですね…!

まあ、内容が濃いというのは自覚していましたよ。大学の音楽科などでは少なくとも5コマ分くらいかける話だったと思います。もちろん大学の授業と違って音楽理論などについてはほとんど触れませんでしたが。それにしても大量の情報の高速連打が1時間45分もぶっ続きでしたので、聞く方もかなり大変だったでしょうね。

とはいえ、今はなんとか講演を終えられたことに安堵しています。時間を大幅に超過したくせに、話せなかったことがたくさんあって若干いい足りない部分もありますが(!)、自分にとってもいい経験になりました。

改めて、お越しいただいたみなさまありがとうございました。これからも、「石蔵ブックカフェ」の開催にあわせて「石蔵アカデミア」をやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに次回5月25日(土)は、「ガンダム」がテーマです。バッハの次にガンダムが出てくる講座も珍しいでしょうね。ぜひお越し下さい。

【情報】
第2回 石蔵アカデミア:ガンダム〜「宇宙世紀編」を語る

“ガンダム”と聞いて何を思い浮かべるだろうか? ロボット?宇宙?はたまたプラモデル? 今年生誕40周年(!)を迎える同作品シリーズの魅力や見所を、特に人気の高い「宇宙世紀編」に絞ってお伝えしたい。ポイントは“人間模様”。そこには普遍的な人間像が描かれている—。

話 者:小村 勇一(つばめ文庫 店主)
日 時:5月25日(土)14:00〜15:00
場 所:南さつま市加世田 丁子屋石蔵(喜八蔵)
申 込:不要
参加費:石蔵ブックカフェで1ドリンクオーダー
https://so1ch1ro.wixsite.com/ishigura-bookcafe

2019年4月16日火曜日

たった3万円で買った田植機で田植えしました!

ふーっ、田植えが終わりました!

本当は4月10日頃に田植えを終える予定でいたのですが、前回の記事に書いたように代掻きにやたらと手間取ってしまったので、5日ばかり予定を過ぎました。

結果としては、まあ例年通りですね(笑)

今年の田植えは、写真の田植機で行いました。実はこの田植機、今回導入したものです。地域の方からのご厚意で、なんと破格の3万円で譲っていただいたんです。3万円といえば、安いスマホ1台分くらいですよね。それで「乗用5条植え田植機」が手に入ったのでした…!

正直言えば、私の作業大系からすると、「歩行4条植え田植機」の方が便利だったんですが(「歩行」というのは、自分が上に乗るのではなく歩いて押していくイメージの機械です)、それでもこっちの方が楽なのは間違いありません。

ただ、いざ動かしてみようとすると大きな問題がありました。バッテリーが死んでいたのです…! 充電してもすぐ空になってしまいます。しかもそのバッテリーが、ホームセンターとかには売っていないちょっと特殊な型のやつでした。ネットで注文すればあったんですけど、 そうすると2〜3日はロスしてしまいます。

もう、エンジン始動は軽トラからブースターケーブルで繋いでやればいいじゃん! ということで、死んだままのバッテリーで田植えしました。

順調ならば何の問題もないはずです。唯一の問題は、田んぼの真ん中でエンストした場合とっても困るということです。すごく緊張して、絶対にエンストしないように心がけて田植えしました!

…結果、一度もエンストすることなく全て植え終えました。本当にホッとしました…! でも初めての機械で操作が不慣れだったため、昨年に引き続きかなりの疎植になってしまいました。まあご愛敬の範囲だと思いますけど。

というわけで、これから4ヶ月、ちゃんと管理して豊作を目指したいです。例年どおり、無農薬・無化学肥料での米作りです。美味しいお米が穫れますように!!

2019年4月13日土曜日

なんだか奇妙な土の感じの代掻き

今年ももうすぐ田植えです。

田植えの前の重要な仕事といえば、代掻き! 今日、なんとか代掻きを終えました。

改めて説明すると、代掻きというのは、耕耘した田んぼに水を張って、トラクターでぐちゃぐちゃかき混ぜ、「土」を砕いて「泥」にする、という作業です。

この代掻きが、お米作りにおいてはとっても重要で、もしこれが適当だと後の管理をどうしてもダメになってしまう…というキモの部分になっています。

そんなわけで、毎年気合いを入れてやっているのですが、今年の代掻きはなんだか変な感じでした。

というのは、トラクターでかき混ぜても、なかなか「泥」になってくれないのです。泥というのは、化学的にいうと土の粒子がコロイドという形態で水に溶けている状態なのですが、今年の土はなんでかコロイドになってくれず、水と土がいつまで経っても溶け合わない。

例えば、ちゃんと土が泥になっていればトラクターの車輪には土塊はひっついてこないのです。泥というのは水みたいなものですから、サラサラしているわけなので。ところが今年は車輪がべちゃべちゃの土だらけになってしまいました。何かがおかしい。

それで、調子がいい年は代掻きはたった1回で終わることもあるんですが、今年は3ヶ所ある圃場全て、3回も代掻きを行いました。それでやっと泥になってくれた感じです。しかしどうして土の調子が例年と違うのか、それがサッパリわかりません。冬の間の圃場の管理は今年は結構よかったつもりなんですが…。気候によるものなんですかねぇ…?

そして、これと関係あるのかどうか分かりませんけど、田んぼの出入り口が急な坂になっている箇所で、今年はトラクターがここを上がるのに大変苦労しました(タイヤが滑ってバランスを崩し、頭が持ち上がって登れないのです)。ここ数年はどーっていうことはなかった箇所なのに…。うーん不思議だ。

さらに疑問なのは、この例年と違う土の感じが、いいのか悪いのか、ということですね。少なくとも代掻きは苦労しているので悪いですが、もしかしたらすごく美味しい米ができるとかあるかもしれませんよね…? そうだったらいいなあ。

ともかくもうすぐ田植えです。今年の米もよくできますように!

2019年3月27日水曜日

ジンジャーエールシロップ、実は東京と京都でも買えます

※奥村酒店WEBサイトよりお借りしました。
昨年末、天文館のKENTA STOREというお店が閉店してしまいました。このお店は、天文館では唯一うちの商品を取り扱って下さっていて、開店の時から本当にお世話になったお店でした。

ちなみに、閉店後も県外へ出張販売する形でお店は続いていますので、鹿児島県外の方は引き続きご注目をお願いします!

それでふと気づいたのですが、「南薩の田舎暮らし」も実は僅かながら県外に取り扱い店があるのに紹介していませんでした。というわけで、いまさらながらご紹介したいと思います。

東京の千駄木に「SHOP & CAFE 九州堂」というお店があり、ここでは「ジンジャーエールシロップ」をお取扱いいただいています(その他季節ものも時々取り扱ってもらっています)。

【参考】SHOP & CAFE 九州堂
http://www.kyushudo.com/

このお店は、「九州のセレクトショップ」を謳っていて、店主さんは大分出身で鹿児島にも住んだことがあり、自ら足を運んだ生産者さんから様々なものを仕入れ、またカフェで提供しているそうです。私も行ったことがないので、一度行ってみたいですね!

それから関西方面ですと、京都下京区にある「奥村酒店」でも、うちの「ジンジャーエールシロップ」をお取扱いいただいています。

【参考】奥村酒店
http://okumura-sake.com/

このお店は、京都ではとても珍しいんじゃないかと思うのですが、鹿児島の焼酎をたくさん揃えている酒店で、「鹿児島焼酎と和酒のアンテナショップ」と銘打っています。それで、鹿児島の焼酎探しの旅をする中でうちの「ジンジャーエールシロップ」を発見していただき、有り難いことに先方さんから連絡がきて取り扱いが始まりました。

奥村酒店では物販の他に「角打ちバー」というのをやっていて、これは酒屋の一角で立ち飲みをするスタイルのバーだそうです。でも写真で見るかぎりイスもあるので、座っても飲めるのかもしれません。京都在住の鹿児島出身の方は、焼酎が恋しくなったらこのお店に行かれてはどうでしょうか…?!

今のところ、県外でうちの商品を取り扱って下さっているのはこの2軒です。製造能力に限りがあるので自分の方から積極的には営業していないにも関わらず、どちらもご縁があって取り扱ってくださるようになったところです。本当に有り難いことです。

お近くの方はぜひ覗いてみて下さい!

2019年3月24日日曜日

共同作業でイノシシ除けの柵を設置

先日、耕作地の共同作業でイノシシ除けの柵を設置しました。

鉄筋をハンマーで打ち込んで、ワイヤーメッシュをハリガネでくくっていくという作業です。こう書くと簡単そうですけど、ハンマーをずっと打ち下ろしていましたら肩がバッキバキになりました。
 
作業したのは4区画あって、区画毎にずーっと柵で囲っていきました。総延長は何キロくらいでしたかね〜。ちょっと数えてませんがやっとのことで設置が終わりました。

国の補助を使って設置を行うので、検査までに設置完了しておかなければなりません。年度内にやらないといけないので、結構大急ぎの作業でした。これに関しては、どうせ田植え前に設置していた方がいいので、まあ検査のあるなしにかかわらず今の時期の作業だったでしょうけどね。

これまでは、個別の農家が電柵でイノシシ除けをしていました。というか私も、昨年電柵を設置したばかりでした。ホントに、イノシシの被害が半端ないんですもん…!

【参考】遂に電柵を設置しました
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2018/05/blog-post.html

でも電柵というのは、漏電しないように常に草の管理が必要ですから、草の勢いが強烈な夏場は維持管理に苦労します。それに個別の農家がそれぞれ電柵を設置していたら、田んぼそれぞれを囲うことになってとっても非効率的です。それならば、区画全体を柵で囲っちゃった方がいいじゃん! というわけで今回の事業に至ったわけです。

しかしこの柵方式にも非常なるデメリットがあります。圃場と道が隔てられてしまうので、田植えの時に苗箱の補給がものすごくやりにくくなるのです…! そして、柵の内と外の往来がやりにくくなるので、圃場によっては水管理の際の手間が地味〜に増えそうです。それから草払いも内側からと外側からの2回必要になりますよね。要するに作業効率が落ちるわけです。まあ当たり前の話ですが。

でもこれでイノシシ被害を気にしなくて済むなら、まあ受け入れられるデメリットなのではないかと想像しています。とはいえ、実際に作業するのはこれから…! どのくらい不便になるのか。 そして本当にイノシシは入らないのか…!?

検証の一年になりそうです。