最近、激しい肉体労働が続いていてへばり気味です。
お米の方は、もうほぼ売り切れて一息ついたんですが、肉体労働をしているのは「秋かぼちゃ」の方。今年は「秋かぼちゃ」を畑と水田跡の両方で作付する予定で準備を進めています。
それで大変なのは水田跡の方。どうしてかというと、 田んぼの排水をよくするため、田んぼに溝を切る(掘る)のですが、これが重労働。あらかたは機械を使って掘るんですが、3割くらいは鍬(くわ)でやります。本当はこの部分を1割くらいに減らしたいですが、1年に1回しかやらない溝きりなので、毎年全く技術が向上しないんですよね〜…。
でもようやく、大体溝も切れた感じになってきましたので、植え付けまでもう一息です!
ところで、そんな作業の中でも少し心の中に蟠(わだかま)っているものがあります。
それは今年の「春かぼちゃ」のことです。今年、例年にないほどの返品を受けてガックリきたわけですが、みなさんのお陰でそれも乗り切り、逆にいい思い出にもなりました。
【参考記事】
7月16日(火)「ワケありかぼちゃ叩き売り会」@南さつま市観光協会 をやります!
かぼちゃを売り尽くした2日間
ところが本当の悲劇はその後にあったんです。
農協に出荷した分の「春かぼちゃ」の代金を見てみると、50万円行っていない…!? 今回農協に出荷したのが311ケース。これは過去最高の収量でしたが、うち35ケースが返品だったので、それでも276ケース出荷したのです(昨年並み)。
単純計算すると、1ケース(15キロくらい)あたり1800円もいっていないわけです。キロ単価でいうと120円程度? これって、普通のかぼちゃの平均単価よりずいぶん安い…!?
一応ブランド野菜の「加世田のかぼちゃ」なのに!? A品率が低いとか、今年は豪雨のせいで出荷が遅れたとか、いろいろ理由はあるのでしょうが、それにしても単価が安いなと…。これが本当の悲劇でした。
こんなに単価が安いというのは、もはや「加世田のかぼちゃ」は必要とされていないということなんでしょうか…?
しかし不思議なのはここなんです。今回、私は傷んだかぼちゃをたたき売りしたわけですが、多少のリップサービスはあるにしろ、みなさんすっごく喜んでくださったんですよね。知らない人からも道で呼び止められて「あのかぼちゃ、美味しかったよ!」なんて言ってもらいました。とにかく美味しさを評価していただきました。
でも、同じかぼちゃを農協に出荷した分は、普通のかぼちゃの平均単価にも及ばないような有様…。これはどうしてなんでしょうか…?
「だから、これからは農協に頼らない農業を!」なんて言う人もいるでしょうけど、まあそれはそれとして、素朴に疑問に思いませんか? そんな美味しいかぼちゃを売っているのにすごく安いって…。
そういうわけで、かぼちゃの流通には、私のまだ知らないいろいろが絡んでいるのかもしれません。農業は、流通も謎だらけです。
ところで、今作付しようとしている「秋かぼちゃ」の収穫時期は12月初旬になります。12月には、別に不良品が出なくても、またかぼちゃの販売会をやってみたいと考えておりますので、その際はまたよろしくお願いいたします!
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