2020年5月20日水曜日

田んぼの草取りは面倒…でもないんだろうか?

田んぼの草取りをやっています。

田んぼというのは、ちゃんと水が入っていればそれほど草が生えるものではありません。

が、水が切れると途端に草ボウボウになってしまうのも田んぼです。他の作業で油断していたら、4日ほど水が切れていた田んぼがあって、気づいたら草だらけになってしまいました。

田んぼを作り始めた頃は、なんとか工夫して草取りしないですむようにしよう、と思っていたのですが、この3年くらいは結局草取りをする羽目になっているので、今年なんかは「もう面倒だから頑張って草取りすればいいや」と諦めモードです。

何が面倒で何が面倒でないんだか、よくわからなくなってきましたね(笑)

私は無農薬・無化学肥料でお米を作っているので除草材は使いませんし、草取りの機械も持っていません。「八反取り(八反押し)」という除草の道具もあって以前使っていたこともあるのですが、これは早く作業が進むという利点はあるものの結構な重労働。結局、「手で取るのが時間はかかっても一番楽だ。道具もいらないし」という結論に到りました。

なので、いろいろ面倒くさがって、結果的に一番面倒な「手で草取り」をやっているという始末…。我ながら不思議です。

しかし、田んぼの草取りというものは、収穫まで延々するものではなくて、私の栽培面積(約50a)なら5月の半ばに10日ほど頑張れば、後はそれほど気にしなくても大丈夫なものです。一年のうちにたった10日間草取りをすればいいだけ、と思うとそれほど大変でもないですよね。やっぱり手で取るのが合理的なのかな…?

ちなみに今日で3日目です。もうしばらく頑張ります。

2020年5月16日土曜日

柑橘の花が多すぎる

ちょっと前のことですが、ゴールデンウイークは柑橘農家にとっては花の時期でもあります。

今年はやや開花が早めでしたが、5月9日くらいまで満開って感じでした。ちなみに今(5月16日)でもチラホラ咲いています。

今年の花はどうだったかというと…、全体的に花が多い。多すぎる!

もちろん花が咲かないよりは咲いた方がいい。そうでないと収穫がありません。でも多すぎるのも考えもの。なぜなら、花がベターっと大量に咲くと、樹が疲れてしまうからです。特に重要な問題は、花がたくさん咲くということは、新しい葉が少ない、ということなのです。

専門的な言葉でいうと、「花芽分化」といって、新芽は花か葉のどちらかに分かれて出来ます。つまり、「花になる芽」が多いということは、「葉になる芽」が少ないことを意味する。花と葉の量はトレードオフの関係にあるわけです。

葉が少なければ、当然光合成ができないわけですから、樹にとって痛手になります。

製造業でいえば、花は果実の原材料のようなもので、葉は工場。原材料がいくらあっても工場が稼働していなければ製品ができないのと一緒で、花が多すぎる時はあまり果実も期待できないのです。

そしてもっと重大な問題点があります。それは、一度樹が疲れてしまうと、回復するのに1年くらいかかるってことです。つまり、来年は確実に不作になる!! 今年の花が多かっただけで来年の不作まで決まってしまうとは…。うーん、シビア。

もちろん、そうなっては困るわけで、毎年ちょうどよいくらいの花を咲かすのが柑橘農家の技術ということになります。あと、大量につぼみが付いてしまった場合は「摘蕾(てきらい)」といって蕾の状態で取り除く。しかし私はまだ花の量の管理については全然ダメです。最近、ようやく手入れの仕方が分かってきたくらいのレベルですからね…。

とはいえ、柑橘園全体で花が多かったわけではないのがせめてもの救いでした。ちなみに冒頭写真はブラッドオレンジの花です(やや花多めですが、これに関してはひどく多くはありませんでした)。今年は初出荷できるといいんですが!

2020年5月9日土曜日

田んぼに水がない

いやー、田んぼに水がありません。

今年はとにかく乾燥してます。この1ヶ月、3日くらいしか雨が降ってません。

田んぼ以前に、川に水が流れていません。それで、私が作っている3ヶ所の田んぼのうち、1つがいつも水不足に陥るところなのですが、今年はもう、田んぼじゃなくて沙漠みたいになってしまいました。

このようにバキバキに地面が割れてしまうと、水を入れてもそこからどんどん水が漏れていってしまうので、なおさら水が溜まらなくなります。うーん、この田んぼは、今年はあまり収穫がなさそうです。ガックリ。

それにしても、こういう時に思うのですが、今話題の「スマート農業」とか「農業でAI」とか、ああいうのって役に立つのかな…って。少なくとも、AIがあっても水は入りませんね。いくら無人の田植機で植えたとしても、一番大事な水の管理にはAIは無力ですよ。

まあ、そういうのは、厳密に温度・湿度が管理されてる硬プラハウスとか、大規模な農場とか、限られた場面で使う技術だとは思いますけどね。だから言いがかりみたいなもんですけど…(笑)

今日は久々に雨が降っていますが、残念ながらそれほどの雨量ではないようです。少しでも田んぼに水が入るといいのですが。