2020年6月21日日曜日

超脱する愉しみ

先日、田んぼの草取りをやっています、という記事を書きました。

【参考記事】田んぼの草取りは面倒…でもないんだろうか?
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2020/05/blog-post_20.html

その中で、「一年のうちにたった10日間草取りをすればいいだけ」と書いたんですが、やっとその草取りが終わりました。

10日間どころじゃなく、2週間くらいかかってしまいました(2週間で終わったという意味ではなく、作業日が14日間必要だった、という意味)。作業期間は1ヶ月くらいでした。

5月の半ばから6月の半ばまでの1ヶ月間は、(早期水稲の場合)稲にとっては成長のキモとなる時期です。この頃、葉っぱがわーっと繁っていくわけです。草取りをしながら、日々稲の生長を感じることができました…って本当は、そんなことを感じる間もなくパッと終わった方がいいのですが。

田の草取りは、かなり大変な作業の一つですが、私のように完全に手で取る場合は、大変静かで穏やかな作業でもあります。小雨の降る中、一つひとつ草を抜きながら、2時間かけて田んぼの端から端まで進むのは、大げさに言えば俗世間から離れて超脱するような愉しみもないとは言えません(笑)

いや、実際、俗世間の雑念や雑情報と距離を置くには、田の草取りはかなり効果的じゃないでしょうか。もちろん、この作業のお陰で心がキレイになるとか、物事の本質が見抜けるようになるとか、悟りを開けるとか、そんなことはありませんが…。ただ、しばらくこの狂った世界から離れられる気がしますね。

そんなわけで、現代社会に疲れたら、田の草取りをしてみるのもオススメです。

2020年6月19日金曜日

梅が大不作ですが、今年も南高梅のコンフィチュールとシロップ販売できました

今年は、梅が大変な不作だそうです。

「南薩の田舎暮らし」では、同じ集落出身の梅農家さんから南高梅を仕入れていて、コンフィチュール(ジャム)とシロップを毎年作っています。

5月の初め頃、「今年も仕入れさせて下さいね」と電話したら、「いや、もしかしたら今年はないかもしれん。あった分だけということにさせっくいやい。ごめんな〜」ということでした。

実はこちらも梅の不作は前もってわかっていたので、例年より早めに連絡したのですが、予想以上の不作だった模様…。結局、なんとかこちらの要望分は確保できたということで事なきを得ましたが、単価は例年の3割以上高かったです(それでも市場価格と比べると安いです)。

このあたりでは梅干しは自分で漬けるという人も多いので、例年ですと、この時期はスーパーには梅と赤紫蘇、梅干しを漬ける容器などが並ぶのですが、今年は赤紫蘇や容器ばかりが置いてあって肝心の梅がない、という寒々しい光景が見られました…。

梅の不作は南薩ばかりではなく、本場紀州でも梅が「かつてない不作」という報道がなされています。特に南高梅は「過去最低ではないか」という声も聞かれ、単価の方も過去10年で最高となっているとのこと。何が起こってるんでしょうか…?

ちなみに同じバラ科落葉果樹だと、奄美のスモモも歴史的大不作だそうです。梅もスモモも不作の原因は不明ですが、おそらく暖冬によるものではないかと言われています。今年は花が揃わず、弱い花がズルズル長期間に渡って咲き続けたみたいで、こういう年は不作と決まっているそうな。

もちろん、うちのスモモも大不作で、1kgたりとも収穫できませんでした。なので今年はスモモのコンフィチュールは作れません…。まあこういう年もあるさ…。

そんな今年ですが、梅についてはなんとか例年通りコンフィチュールとシロップを製造できました。かなり人気の商品なのでホッとしました。特に「南高梅とりんご酢のシロップ」は、これがないと夏が越せない! と言ってくれる人までいますからね(笑)夏が越せそうでよかった! ちなみに、上述の通り仕入れ単価は上がっておりますが、お値段は据え置きなのでご安心下さい。

今年もどうぞよろしくお願いします。ご購入はお早めに!

↓ご購入はこちらから
【南薩の田舎暮らし】南薩コンフィチュール「南高梅」
【南薩の田舎暮らし】南高梅とりんご酢のシロップ

※鹿児島では以下の店舗で取り扱っています(2020/6/19現在)
大浦ふるさとくじら館
にいななまる
Sui(天文館 トマルビル1Fのカフェ)
すみとカフェ(出水の本町通り商店街にあるカフェ)