2015年9月27日日曜日

【告知】「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.2」を今年も開催!

今年もやります! 「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.2」

笠沙美術館という、ものすごーーーく景色のよい美術館が笠沙にあります。沖秋目島という無人島が目の前にあって、テラスからその島を眺めると雄大な気分になります。ここは私のお気に入りスポットで、これまでもブログ「南薩日乗」の方で何度か記事に書いてきました。

コーヒーを飲むのが数少ない娯楽の私としては、この素晴らしい景色を眺めながらコーヒーを飲みたい、そしてせっかくなら大勢で! という気持ちから、昨年「海の見える美術館で珈琲を飲む会」を企画し、140人もの人に集まっていただき大盛況でした。

そこで、今年はさらに内容をパワーアップさせて、第2回を開催する運びとなったわけです。

昨年の大きな反省点として、想定よりもたくさんの方に来ていただいたために、私自身がコーヒーを淹れることに忙殺されて、お客さんへの応対がちゃんとできなかったということがありました。 そこで今年はコーヒーはプロに出張販売に来てもらうことにしました。そのおかげでコーヒー無料ではなくなりましたが、参加料を200円から100円に値下げしました!

その他、写真展(詳細は後日!)は当日だけでなく前後6日間行いますし、古本の出張販売もしてもらいます。詳しくは、このブログで徐々にお知らせしていきます。また更新情報についてはFacebookのイベントページに逐次アップしていこうと思います。気になったらぜひ「参加」ボタンを押していただければ幸いです。

★関連記事★
松元省平 写真展「今夜も庭に、星が降る」を開催します!——珈琲を飲む会情報(1)
「つばめ文庫」の出張販売も楽しみ!——珈琲を飲む会情報(2)
 
【情報】
「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.2」
日時:2015年11月15日(日) 10:00〜17:00
場所:笠沙美術館
参加料:100円(+カンパ、子ども無料)
チラシはこちら

2015年9月24日木曜日

市役所マルシェで初のドリンクスタンド

9月23日に行われた「ツール・ド・南さつま」! にあわせて開催された「しやくしょマルシェ」に出店しました。

「ツール・ド・南さつま」は、30km、60km、100kmのコースがある自転車大会(競争ではなくて楽しむ大会)。

参加者の方にお話を聞いてみたら「こんなきついコースはなかなかないですよ。景色見る余裕がなかったです。この前大分の大会で160km走ったけど、南さつまの100kmコースはそれよりきつい。阿蘇山の周りを巡る”サイクルマラソン阿蘇望”といい勝負」だ、そうです。

そんなサイクリストたちに疲労回復ドリンク(?)を飲んでもらおうと、今回の「南薩の田舎暮らし」は初めてドリンクスタンドをやってみました。メニューは、
  • ジンジャーエール
  • レモネード
  • うめサワー
の3種類(全部300円)。全て手作りで、特にジンジャーエールは材料のショウガも自家農園でつくったやつです。ちなみにレモネードに使った蜂蜜は知覧の西垂水養蜂のもので(レモンは残念ながら地場のものじゃないんですけど。季節的に)、うめサワーの梅は加世田の梅農家の梅を使っています。

初めてのドリンクスタンドということで、多少手慣れない部分もありましたが、準備した約60杯分はほぼ完売しました! ご購入いただいた方、ありがとうございました!

ちなみに、レモネードとうめサワーは水割りか炭酸水割りのどちらかを選べるようにしたんですが、95%の方が炭酸を選んだのが意外でした。みんな炭酸が好きなんですね! 私も炭酸大好きです。

でも、サイクリストのみなさん方へ向けて準備したのに、実際に飲んでくださったのはお連れの女性の方とか、とにかく自転車に乗っていない方が中心でした。大会に出場された方には無料のドリンクも配ってましたし、自分でもドリンク準備されてそうですし、あんまり需要なかったんでしょうかね?

というわけで、サイクリストのみなさんを自家製ドリンクでおもてなし! というアテは外れましたけど結構ご好評をいただいたので、ドリンクスタンドは今回限りのつもりでしたがまたやってみたいと思います。

ところで、こういう野外での飲食物の提供は、1回ごとに保健所の許可を取るんですがその許可料が3000円(鹿児島県の場合)。ドリンク1杯300円で利益が100円とすると、30杯売れないとその3000円が回収できません(自家製ドリンクは原価が高いです!)。実は全然儲からない商売なんですよね。ほぼボランティアです。

同じ野外でも、テントなどの提供施設を登録すれば1回ごとに許可を取る必要はないのですが、その登録料が1万2000円。ドリンクスタンドを4回以上登録期間にやるならそっちの方がお得です。でもどっちにしろ、保健所に払うお金が結構高い。薄利多売な商売にはそういうお金がかなりきつい制約になるんですよねー。

「地方創生」とか「6次産業化」とか地方でのビジネスを応援するみたいな話がたくさんあるんですが、まずはこういう許可料・手数料の類を減額して、マイクロビジネスへの参入ハードルを下げるというのが大事なんじゃないかと思います。

2015年9月19日土曜日

うまくいかない(その2)

彼岸花が咲いています。赤いのも好きですけど、白い彼岸花いいですね。まさに「彼岸」(あの世)という感じがします。

もう彼岸花の時期ですが、ようやく田んぼに植えていたかぼちゃの種が発芽しました。発芽しました、というか発芽してしまいました

このかぼちゃの種、実は台風直後に植えたんです。本当は8月中に発芽するはずのものです。それがなんで今頃発芽してきたのか?

台風後から1週間くらい、ずっと雨だった上に、低温の日が続きました。 かぼちゃの種は水がないと発芽しないですが、逆に水に漬かりっぱなしだとそれもいけません。しかも発芽には基本的に30度くらいの温度が必要です。この時期、晴れていれば30度は余裕ですが、雨で、しかも最高気温が27〜28度でしたからずっと発芽しなかったんです。

あまりにも発芽しないので、一部ほじくって見てみたら、もう腐っている種がありました。もう今年は田んぼのかぼちゃは諦めるしかないな、と思っていたところ、半分くらいの種が発芽してきたんです。この数日で。

でももう遅いんです。今から発芽して成長しても、かぼちゃの登熟が霜の降る時期に間に合いません。10月10日くらいまでに着果しないとそれに間に合わないのですが、逆算すると今の時期に発芽したやつはもうタイムオーバー気味! いっそのこと発芽しなければ、却ってスッキリとした気分で次の仕事に取り組めたんですけどねー…。

ところで、先月、随分と汗をかいて堆肥を振った圃場は、結局かぼちゃを植えませんでした。やはり排水が悪すぎて、台風もあったのでとてもマルチを張ることができず、諦めました。農業は諦めも肝心だと思います。何しろ天候に嫌われたら人間が頑張っても挽回が難しい。

というわけで、今年の秋かぼちゃは張り切って面積を増やして頑張る予定でしたが、例年よりも相当縮小することになりました。家庭菜園に毛が生えたレベルでしょうか。でも今回発芽してしまった分も、農協に出荷はできなくても僅かは穫れると思うので、無駄にはしないで収穫まで持っていきたいと思います。

今年は長雨もあり台風もあり、台風の後の天候不順もあり、今のところうまくいってるものが一個もありません!

2015年9月13日日曜日

台風で倒れた樹を起こす

先日の台風でバタバタと倒れてしまった「しらぬい」の樹を、ダメもとで起こしてみました。

これらは15〜20年生くらいの樹で、とても人力では起こすことが出来ないので、基本的にはユンボを使います。樹にスリングベルトをつけて、ユンボのバケットにはシャックルで固定。そして倒伏した側の枝はかなり思い切ってチェンソーで切ってしまいます。





というのは、倒伏した側の枝が残っていると、そっちの方が重くてまた倒れてしまうからというのが第1の理由。そして、根がブチブチ切れてしまっているので、根が減った分、枝も減らさなくてはならないというのが第2の理由です。


ユンボが入らないところ(段差になっている所の下とか)はウインチで起こします。ウインチは1トンくらいの力が出ますから樹を起こすくらいの力は余裕で出るのですが、問題はウインチのロープを固定するちょうどいい場所がない時です。もうその時はしょうがないので枝をバッサバッサと切り落として、樹を軽くしてから持ち上げます。たぶん苗を植えて一から育てるよりは早く結果期に入ると思います。

樹を起こしたら、倒れていた方にはつっかえ棒をして、その反対側はヒモで引っ張ります。このつっかえ棒ですが、台風で倒れてきた大きな椿の木の枝を使いました。ちょうどよいつっかえ棒になりそうな枝がたくさんある椿の木でしたから、渡りに船というか棚からぼた餅というか、本当に都合がいい倒木でしたね。

こうして起こしてみましたが、ベテランの方から、倒伏した樹はあんまり起こさない方がよい、と後から言われました。なんでかというと、起こして直立させてしまうと、逆から強風が吹いたときに今度は逆の方に倒れて、再起不能になってしまうから…と。

なので、完全には起こさずにかなり斜めの状態で留めておくそうです。そうすると、いずれ直立した枝が出てくるので問題ないとのこと。まあ、今になってそういうことを言われても後の祭りですけどね。

今、また台風が来たら多分完全に根が引っこ抜けてしまうので、活着するまでは台風が来ないことを祈るだけですね…!