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2025年5月18日日曜日

南さつま市にゆかりある人に広く読んでいただきたい本=『南さつまを歩く』を刊行しました

このたび、私=南薩の田舎暮らし代表(窪 壮一朗)が執筆した本が刊行されました。

『南さつまを歩く——福元拓郎さんのふるさと語り(加世田編)』(南さつま市観光協会)です。

この本は、南さつまの「名物ガイド」である福元拓郎さんのお話をまとめたものです。なので、私が執筆といっても、内容は福元さんによるもの。福元さんは、ふるさとの歴史や変転にずっと関心を持ち続けてきた方です。

福元さんは、「武将の〇〇が××の戦いで…」というような大文字の「歴史」だけでなく、例えば井川(井戸として使われた小川)がどうであったかとか、小学生がどうやって遠くの学校に通ったかといったような、人々の生活の場の歴史にも詳しいのです。

その上、福元さんの語りはとっても軽妙! 単に知識を伝えるだけでなく、面白おかしく、飽きさせずにしゃべるというのはなかなかできることではありません。時々織り交ぜられるギャグもいい味だしてます。

そんなわけで、南さつま市の観光と言えば福元拓郎さん! という状態が続いてきました。

福元さんは「加世田いにしへガイド」というガイドの団体も組織し、ガイドの育成にも取り組んできました。ですが、だんだん福元さんも高齢になってきたため、「福元さんのガイド知識を後世に伝えるために協力してほしい」という依頼がガイド団体の母体(NPO法人南からの潮流)から、南さつま市観光協会に相談がきたのが2017年ごろです。

その頃、私といえば南さつま市の一大イベント「吹上浜 砂の祭典」に協力していて、聞き書きのインタビュー記事をいくつか書いていました(ボランティアです)。2017年の「砂の祭典」がちょうど30回記念大会だったことで作った記事でした。

【参考】おかげさまで30回記念 - 【公式】吹上浜 砂の祭典 in 南さつま
https://www.sand-minamisatsuma.jp/30th/
※上のサイトの中の「「砂の祭典」にかける想い」という記事群が私が書いたものです。

一方、私は南さつま市観光経協会の広報部会では名前だけの(=時々部会に出るだけの)部員だったんですが、「砂の祭典」のインタビュー記事を書いていた関係上、「窪さん、協力してよ」とお願いされたんだったと思います。NPO法人南からの潮流は、当時「砂の祭典」でかなり大きな存在感があって、「砂の祭典」の会議などで関係者と同席する機会が多く、顔見知りになっていたからでしょう。

ただ、向こうからのお願いが具体的にどんなものだったのかは、どうにも思い出せません……。内容はともかく、私は安請け合いしたような形だったと思います。

ところが、実際に福元さんの話をまとめようとすると、さっきの「砂の祭典」のようなちょこっとしたインタビュー記事のようなものでは全く不十分だということがわかりました。何しろ、とんでもなく話題が豊富で、要点だけまとめればいいというようなものではなかったんです。

そこで腰を据えて聞き書きをすることを決意し、結局、約2年かけて27回のインタビューを行いました。1回あたり3〜4時間はかけたので、聞き書きのためのインタビューだけで100時間くらいかかっています。文字起こしとその確認・修正の時間も同じくらいかかっているので、原稿の元になる聞き書き原稿を完成させるのに200時間くらいかかった計算になります。

さらにその後、実際に南さつま市の各地を巡って写真撮影をしました。夏場は草ボウボウになって写真が撮れない場所が多かったので、1ヶ月に1回を基本として冬を中心に2年間かけて回りました。 そんなわけで、インタビューと写真撮影だけで4年間もかかったのですが、さらにそれを原稿として整理する作業がありました。これは鹿児島の出版社「燦燦舎」にご協力いただきました。

そうしてやっと完成したのが今回の本です。しかもこれで終わりではなく、「金峰・大浦・笠沙・坊津編」という、旧4町の分もこれから編集して刊行します。2017年に引き受けたときは、まさかこんな長丁場のプロジェクトになるとは思ってもみませんでした。

結果として出来上がった本は、当初の目的の「ガイドの知識」を伝えるだけのものではなくて、「南さつまを知る」ための本になったと思います。実際、これは観光ガイドのようなものではなくて、南さつま市にはどんな歴史・名所・旧跡があるのか、どんな場所だったのか、 各地域の特徴はどんなものなのか、どんな産業がどうやって発展し衰退していったのか、人々はここでどう生活していたのか、といったことを縦横無尽に語っている本なのです。

特に、自治体が作る郷土誌のようなものとは全く違うのは、「あそこには昔こんな店があって…」「ここの道路が改修されたのは…」というような、生活者視点の現代史が語られていることです。こういうことは、意識的に遺していかないと忘れ去られていくことなので、この本でその一端が残せたことは価値があるのではないかと思っています。

というわけで、観光ガイドとか関係なく、南さつま市にゆかりある人に広く読んでいただきたい本です。なお一般の書店には流通していないので、
きやったもんせ南さつま (加世田)
books & cafe そらまど (大浦)
books & cafe そらまど のオンラインショップ
でお買い求めください。どうぞよろしくお願いします。

 

2025年5月6日火曜日

「砂の祭典」はかなりきつかった! けどよかったです。

5月3-5日の3日間は、加世田の「砂の祭典」に出店でした。

今年は3日目の夕方に雨が降った他はお天気に恵まれました。こういうイベントは天気が一番ですよね。

「南薩の田舎暮らし/そらまど」としては、2回目の出店です。これまでも、砂の祭典実施推進本部広報部会の仕事、観光協会のお手伝いなどをしてきたので、GW中は慌ただしいことが多かったのですが、今年はこれまでで一番きつかったです!

というのは、(1)GW直前に家内が体調を崩して、準備はもちろん当日もほとんど働けなかったこと、(2)かぼちゃの生育が遅れてGW中も受粉作業をしなくてはならなかったこと、の2点から、3日連続で連続13時間休憩無しの労働でした。

それでもなんとかこなせたのは、中1の娘のお陰ですね。やっぱり完全に一人だと難しかったと思います。3日間、連続13時間休憩無しにつきあってくれた(といっても途中スイッチで遊んだりしていたので、娘は休憩無しではなかったですが)だけで心強かったです。

ちなみに、当店のメイン商品はジンジャーエールでしたが、天気がよかったこと、競合商品があまりなかったことから売れ行きがよく、それなりにお客さんが来たのも乗り切れた要因です。こういう出店の時、忙しすぎても暇すぎても疲れるんですよね。

結果として、単体のイベント出店としては過去最高の売上がありました(もちろん3日間合計で)。頑張った甲斐がありました。きつかったですが、こうして結果が伴うと嬉しいです。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

反省点としては、「石蔵ブックカフェ」のお知らせチラシを配るのを忘れていたことがあります。せっかくの機会だったのに惜しいことをしました。「石蔵ブックカフェ」も多くのお客様で賑わってほしいものです。最近、告知がないがしろになっていましたが、地道に取り組んでいかないとですね!

2024年10月22日火曜日

大浦まつりが無事開催されました!

10月20日(日)、大浦まつりが開催されました。

前日は雨で、当日も午前中はパラパラと雨が降っていましたが、なんとか持ちこたえ、午後には天気も安定しました。

雨が降らなくてよかったです。

今回の大浦まつりは、なんだか人が少ないなあ…? という感じでした。例年より2週間早い開催だったので、たくさんのイベントが重なっていたせいかもしれません。

坊津では「ほぜどん」という有名なお祭り(民俗行事)が行われていましたし、笠沙(野間池)では18:00から夕日コンサートがありました。鹿児島市では「鹿児島ジャズフェスティバル」もあったようです。そんなわけで、昨年に比べると人出はまばらな感じでした。

でも、今回はステージ前に観覧のテントが用意されていたのですが、そのテントの中は割と満員だったんですよね。やっぱりテントがあるとそこから動かないかも…などと思いました。ステージをご覧になる方にはいいんですけどね。

ちなみにステージも、数年前と比べると寂しくなったと感じました。有志で出演する方が少なくなったためだと思います。地元でバンド演奏している人とかですね。私自身、ステージに上がるタイプじゃないので「もっと出演した方がいいよ!」とは言えませんが、せっかくの機会なので活用してもらいたいと思っています。

ところでステージのメインイベント(?)は、エラブチ剛さんという方の歌でした。長渕剛のそっくりさん…というよりコピーバンドみたいな感じの方です。てっきりネタ的なやつかと思っていましたが、聴いていると「長渕より歌うまいんじゃないか」と思いました(笑)。長渕のあのクセのある歌い方をちょっとマイルドにした感じで、私にとってはむしろ聴きやすい。ただ、MCの迫力は本家には遠く及ばなかった…って当たり前か。

南薩の田舎暮らしでは、いつものドリンクの他、昨年とても好評だったマフィンを準備しました。マフィンは全部売り切れましたし、ドリンクも人出の割には売れました。もう少し暑かったらドリンクの売れ行きがいいんですけどねー。気候がよすぎた(苦笑)。義理で買って下さっている方も多かったような気がします。ありがとうございます。 

そういえば、ドリンクをつくる時間が間延びするので、「どちらから来ましたか?」とか「うち、大浦にお店があるんですよ」などとお客様に話しかけたのですが、「知ってますよ!」「インスタフォローしてます!」などと言って下さる方がけっこういて嬉しかったです。そしてこれは、「ちょうどドリンクの店があったから飲みたくて買った」のではなく、「知ってる店だからドリンクを買った」ということなんだなあとつくづく思いました。知ってもらうってホントに大切です。

私たちが毎年大浦まつりに出店しているのも、多くの方に知ってもらえる機会だと思っているからです。最近は積極的には出店していませんが、ちょっとは外に出て行きたいですね。

来ていただいた皆さん、そして実行委員会の皆さん、ありがとうございました。

2024年5月6日月曜日

「砂の祭典」に初めて出店しました

5月3〜5日の3日間、「吹上浜 砂の祭典」に出店しました!

これまで、「砂の祭典」にはいろいろな関わり方をして来ましたが、出店するというのは実は初めてです。

場所は、メイン砂像がある場所とは違う、本町(ほんまち)の公園のそばでした。私たちがいたのは地元出店者枠のコーナーで、公園では「モジョピク」という、キッチンカーやハンドメイドショップなど外部の参加者によるマルシェが開催されていました。

私たちはコロナ以前からイベントへの出店を控えていたので、本格的なイベント出店は本当に久しぶりでした。不特定多数の人に訴える商売は数年ぶりといってもいいくらいだったかもしれません。

その点、「モジョピク」の方の飲食店の皆さんはさすがに慣れていて、売上の方も私たちの数倍はあったと思います。そんな皆さんのやり方を見て、とても勉強になりました。そんなわけで、今後に活かすために感じたことを記録しておきたいと思います。おそらく、皆さんにとっては「そんなの当たり前。むしろこれまで分かってなかったの!?」ということばかりですが…。

第1に、店はわかりやすさが大事。いろんな店がありましたが、繁盛しているのは、何が売っているか一目見て分かる店ばかりでした。「レモネード屋さん」「チュロス屋さん」といった調子です。テーマカラーをはっきりと打ち出した大きなサインを掲げ、遠くから見ても何を売っているか分かるようにするのが大事だと思いました。

第2に、商品は絞った方がよい。これは第1の点から派生することです。 普通のお店ではいろいろ商品がある方がよくても、こういうイベント出店の場合は商品数の多さはアダになると思いました。例えばマフィンとケーキとクッキーを売っているお店より、マフィンだけの店の方がわかりやすくて売れ行きがいい。お客さんはいろいろな店の商品を比較した上で購入するので、一店舗の中にマフィンとケーキとクッキーがある場合、その商品間の比較まで考えてしまい、結局購入に至らない場合がありますよね。むしろマフィンの種類を増やして、プレーン/チョコ/バナナマフィンにした方がわかりやすく、「選ぶ楽しみ」になります。

第3に、地元産はアピールすべき。これは考えてみれば当たり前ですが、いつも地元相手に商売しているのですっかり忘れていました。「砂の祭典」には地域外からたくさんのお客様が来ます。そしたら、「何かひとつくらい、南さつまのものをお土産に買って帰ろう」と思うのが人情。しかも、今回はいつもの特産品販売のブースがなかったので、お土産に飢えていた人が多かったようです。うちの南薩コンフィチュールなんか、いいお土産だったのに、「地元産」を全くアピールしていなかったのでほとんど売れませんでした(涙)。一方、ジンジャーエールシロップは「南さつま市産」を後から貼り付けたところ、売れ行きが格段によくなりました(でもその時はその効果だとわかっていませんでした!)。

第4に、飲み物350円は安すぎた(笑)。うちでは、「石蔵ブックカフェ」でジンジャーエールやコーヒーを300円で提供しています(あまり儲けを考えていません)。それじゃああまり安いよね(出店料も高いのに)、ということで「砂の祭典」では1杯350円にしました。ですが、出てみてビックリ。ほとんどの飲食店の飲み物は500円〜じゃあないですか! 物価が上がってるなー。大浦からほとんど出ていないので最近の相場がわかっていませんでした。400円にすればよかった。あんまり安いのは他の飲食店にも迷惑がかかりますからね。

これら4点は、3日間出店している間、徐々に分かってきました。なので、うちの店構えも徐々に変えていきました。1日目の最初の方は、あんまり売れ行きが悪いので「自家製ジンジャーエール350円」を大きく表示したところ、ちょっと売れ行きがよくなりました。2日目には、その文字を「そらまど」のテーマカラーの水色の台紙に書いたところもっとよくなりました。3日目には、そこに「南さつま市産」をつけたところ、シロップもどんどん売れるようになりました。最初からいろいろ工夫してやればよかったですね…!

いろいろ反省点はありますが、でも一番何がよかったかって、雨が降らなかったことです。ちょっと風が強かったとはいえ、3日間、お天気に恵まれました。イベント出店で一番大事なことは、天気ですよね!

初めて「吹上浜 砂の祭典」に出店してみて、本当にいい勉強にもなりました。また来年も出店できたらいいなと思っています。来て下さったお客様、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました!

2024年1月23日火曜日

今年は新規蒔き直しに取り組んでいきたいと思います!

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

実は、1月中旬から体調不良で1週間ばかり寝込みました。

新型コロナなのか、インフルエンザなのかわかりません。夫婦二人ともダウンしてしまったので病院に行けなかったからです。うちから最寄りの病院まで車で30分ほどかかりますので。

本来なら1月中旬はポンカンの収穫・発送などで一年でもかなり忙しい時期になります。

しかし、当然ながら全く仕事をすることができず、結果的に、多くのご注文をほったらかしにすることになってしまいました。みなさん、すみませんでした。元々、注文が立て込んでいたので「発送にお時間をいただきます」とは伝えていたものの、「さすがに遅すぎない?」と思っている方も多いと思います。

今日からようやく動けるようになってきたので、気を取り直して頑張っていきたいと思います。ポンカンの発送は本日から順次やっておりますので、もうしばらくお待ちください。

ところで、写真のとおり、昨年末にDIYで倉庫を増築しました。

実は、ここに倉庫を増築するのは2回目です。1回目は2015年前後だったのではないかと思います。この時もDIYで作ったのですが、なんと、作って2週間もたたないうちに(というか正確には建築途中だったんですが)、台風で全部吹き飛んでしまいました。

この時は、基礎がちゃんとしてなくて、ただ束石を土に埋めているだけだったので、束石ごと風に持って行かれたんです。

けっこう、これには懲りました!

そんなわけで、DIYで倉庫を作るのは辞めた方がいいような気がしていたのですが、この度、機械置き場がどうしても足りなくなってきたので、懲りずにまたDIYで倉庫を作ったのです。

前回とは違い、木造ではなく単管パイプを使い、穴にコンクリを流し込むタイプの簡単な基礎にしました。つくりは簡単ですが、ちょっとやそっとの台風で飛ばないと思います。

実は、「books & cafe そらまど」をオープンさせてから、どうしても農作業にしわ寄せが来て、あまりよくないループにハマりかけていました。今年は、新規蒔き直しを目標に、農業を立て直していきたいと思っています。この倉庫はその手始めです。これで新しい機械も購入できるようになりましたしね。

どうぞよろしくお願いいたします。

2023年11月6日月曜日

大浦祭りが盛大に開催されました!

11月3日(金・祝)、第15回大浦祭りが開催され、南薩の田舎暮らしも出店しました。

コロナ禍で3年間開催が中止になっていたので、4年ぶりの開催です。

この祭りは、神事はない、いわゆる「産業祭り」で、旧大浦町が南さつま市に合併した際に、元々あったお祭りを合併して開催することになったのが始まりだそうです。

そういう経緯から、祭りの実行委員会は市役所大浦支所が中心になってきました。ところが、この数年の間に大浦支所は人員が半分くらいに減らされて、市役所の人たちだけでは運営が難しくなりました。そこで今回は、民間からの実行委員もいろいろと役を担っての開催となりました。私も数年前から実行委員になっていますが、初めてする作業がたくさんありました。

合併によって役場の人が減るのはしょうがないこととはいえ、金峰支所や坊津支所は建て替えすら行われているというのに、どうも大浦支所は切り捨てられる側にあるような気がして仕方ありません…。

それはともかく、当日は快晴。これ以上ないほどのいい天気で、11月にしては暑いくらいの気候でした。南薩の田舎暮らしは、未だに町内で認知度が低い「そらまど」の広報を兼ね、本も並べて出張カフェ営業をしました。

すると、かなり暑かったためもあり、開店直後からたくさんのお客様がアイスコーヒーを注文。11月でこんなにアイスコーヒーが売れたのは初めてかも。途中で氷と水を買い足したのですがそれでも足らず、16時くらいには売り切れてしまいました。来て下さったのに「もう売り切れです〜」と断ってしまったお客様、申し訳ありませんでした。

大浦祭りは毎回必ず出店していますが、うちの店はこれまでで一番賑わったような気がします。また、久しぶりの開催ということで、大浦出身で県外に出られている方がたくさんお越しになり、祭り自体もかなり多くの人出があったのではないかと思います。

大浦町の人口は約1500人となって、かなり寂しい地域になってきてはいますが、こうして多くの人が集まって楽しく過ごす機会が1年に1度でもあるといいなと改めて思いました。

ちなみに、写真を撮り忘れてしまいましたが三六板(サブロクバン=90×180cmのベニヤ板)に「そらまど」のCMをデカデカと書いて広報しました。これを見て「そらまど」に来ていただけるようになるといいのですが。

最後には、恒例の花火も盛大に打ち上がり、久しぶりに間近で見る花火の迫力と、山からの反響音の大きさに改めて感激しました。素晴らしい一日に感謝です。みなさま、ありがとうございました。

2023年10月1日日曜日

「南薩の田舎暮らし」が、10周年を迎えました!

「南薩の田舎暮らし」が、10周年を迎えました!

これは、多くの方にご支援いただき、たくさんのお客様に恵まれ、応援いただいているおかげです。改めてありがとうございます!

統計によると、90%以上の会社が創業10年以内に廃業するそうです。うちは法人ではなく「南薩の田舎暮らし」は屋号ですから単純には比べられませんが、一応10年続けて来られたのは誇らしいです。

実際、「南薩の田舎暮らし」が活動している間にも、いろいろな人たちが活動を始め、そして辞めていきました。別に長続きするのが偉いわけではないですし、時には撤退するのも重要です。私たちも、もしかしたら大浦町で細々と農業や食品加工をするより、都会で働いた方がよりよい暮らしがあったかもしれません。

でも、私は今の暮らしが気に入っています。そして、今やっている農業や食品加工やカフェの経営といったものは、それなりに地域に貢献できているような気がします。10年やってきても華々しい活躍といったものはないですが、やろうと思ったことを実現し、続けられていることに感謝したいです。本当にみなさんのおかげです。

というわけで、感謝の気持ちを込め、2023年10月は、南薩の田舎暮らしのジャムとシロップを10%offで販売することにしました。対象は「南薩の田舎暮らし」のショップサイトと、「books & cafe そらまど」での販売、それから「石蔵ブックカフェ」(10月28日)の販売です。 ぜひご利用ください。

↓南薩の田舎暮らし
http://nansatsu.shop-pro.jp/

そして、何を基点に10周年なのか、ということについて説明します。

実は、大浦町に移住してきた時に「南薩の田舎暮らし」というタイトルでブログをしていました(現「南薩日乗」)。そして最初に始めた農業のポンカンを販売するのに、そのブログタイトルを流用して「南薩の田舎暮らし」ショップサイトをつくりました。ここまでは「南薩の田舎暮らし」前史で、10年の期間の前になります。

そして2013年8月に小さな食品加工所を建設し、「南薩の田舎暮らし」を冠してジャム(南薩コンフィチュール)を製造販売しました。ここが「南薩の田舎暮らし」という屋号での活動が実体化した時と判断しております。なので2023年8月で10周年を迎えたというわけです。

なので、本当の10周年は8月でしたが、8月は農繁期で忙しく準備ができないため、10周年記念の10%offセールを行うのが2023年10月というわけです。そして農産物が対象になっていないのは、農業はそもそも「南薩の田舎暮らし」を冠する前からやっていて10周年とは言えないためです(もう11年)。

話は変わりますが、10周年ということで過去の記録を見直してみました。

初めて5年間くらいは、自分でも驚くほど、夫婦二人でいろんな仕事をしていました。まさに生きるために必死だった感じです。各地のマルシェでの出張販売も精力的にやっていました。その後、コロナ禍になって活動が制限され、マルシェもなくなり、3年ほどは活動が停滞していました。その中で「books & cafe そらまど」をオープンしたのですが、初めの方に比べると、ずいぶん低空飛行になっています。10歳年をとったから、というのもあります。

確かに、だんだん無理はきかなくなりますが、20周年を目指して、もうちょっと頑張っていきたいですね。皆さん、あらためてよろしくお願いいたします。

2022年11月4日金曜日

今回のMVPは運営のみなさん。「しやくしょマルシェ」ありがとうございました。

11月3日(木・祝)、「しやくしょマルシェ」が開催されました。

南さつま市役所加世田本所前の広場と駐車場を使って行われる、ハンドメイド雑貨中心のマルシェです。

コロナ禍でこういうイベントは見合わせが続いていましたが、今回はほぼ平常の通りの開催となりました。3年ぶりじゃないでしょうか。開催できただけでも嬉しいですね。

私たちにとっても、野外イベントの出店自体が3年ぶりくらいでした。そのため、どんな準備をすればよいのかすっかり忘れており、当日までの準備にだいぶ手間取りました。

しかも、今回は「books & cafe そらまど」としては初めての出店です。なのでドリンクスタンドだけでなく本の販売もあります。というわけで、過去最高の物量(搬入量)とも格闘する羽目にもなりました。

具体的には、直前まで本をどのように陳列したらいいのか悩みました。本棚を持っていけばいいのですが、ちょうどいい本棚はないし、かといってわざわざ作ったり買ったりするのはコストが…。そんなわけで開催1週間前まで本の陳列方法が決まらず!

しかし古いモロブタを立てかけて使えば、いい具合に本が並べられるんじゃないかと突然思いついて、3日前くらいにモロブタ本棚を慌てて作りました!(ちなみに「モロブタ」って方言なんですかね?)

というわけでなんとか本も陳列することができ、多くの方に本を見ていただくことができました。モロブタ本棚は思った以上によかった! 

そして正直言うと、「このご時世、本は売れないに違いない」と思って、飾りくらいに考えていたのですが、意外と本を買う人が多かったです。普段とは違ったお客さんの層と出会えるのがマルシェのいいところですね。

それから今回、マルシェに久しぶりに出店して思ったのが、運営側の苦労です。当日までのいろんなアイテムの準備、告知、ポスター貼り、出店者への各種案内…、そしてもちろん、当日は駐車場の誘導まで! そういう地味な仕事を一つひとつやっていって、ようやく開催できるのがこういうイベントです。

私自身、いろんなイベントを開催してきましたが、駐車場の誘導まで手配したことはありません。当日の駐車場係のみなさんを見て、「こういう裏方をしっかりするのが一番大変なんだよなー」としみじみした気持ちになりました。

だから、今回のしやくしょマルシェ、出店者側が意気込んでいたのは当然として、MVPは運営の「南さつまmojoca」のみなさんだと思います。「もっとこうしたらいいなー」といった点も全くなく、全ての対応が完璧だったと思います。みなさんのおかげで、楽しく参加することができました。感謝!

ちなみに、撤収作業が完了した頃にザーザーと雨が降ってきました。まさに天祐(天の助け)とはこのことですね。最高の一日になりました。ありがとうございました。

※次は、11月6日(日)に開催される「秋の丁子屋石蔵文化フェスティバル」に出店します。よかったらこちらにもどうぞ。



 

2022年5月22日日曜日

田舎暮らしで農業をしている私が、なぜ本を出したか。

私こと、南薩の田舎暮らし店主が本を出しました!

……といっても内容は、田舎暮らしとも農業とも全然関係ありません(笑)

神代三陵(じんだいさんりょう)という、「神さまのお墓」がどうして鹿児島にあるのか? という謎を追ったものです。

なんでそんな本を出したの…!?

と思いますよね、普通。

大学でそういうことを勉強していたんですか? と聞かれることもあります。が、私は理学部数学科を出ていて、歴史どころか人文系の学問はほとんど勉強していません。

数学科なのに農業をやっている、というのも「大学で何を勉強してたんだよ!」って感じですが、実は勉強自体はすごく好きで、大学時代は勉強に明け暮れておりました。ですが、悲しいかな数学の才能・センスがあまりなかったので数学の道に進むのは諦めました。

実は、社会人になってから、趣味で進化人類学の勉強をしていたこともあります。 これはこれで面白かった。でも田舎に移住してきてからは、身近な歴史を調べるのが面白くなりました。例えば、ここの氏神様の祠はいつからあるんだろう? とか。

そして、歴史は歴史でも特に宗教がらみのことに興味がありました。私は、中学生くらいの頃からなんだか宗教が気になっていて、「信仰とは何か?」という疑問をずっと胸に抱いていました。そういえばミルチア・エリアーデの『世界宗教史』も全部読みました。特定の宗教というより、人はどう信仰してきたのか、ということが気になるんです。

そんなわけで、田舎に暮らすうちに、自然と身近な宗教の歴史に目を向けるようになりました。そして、薩摩藩は明治以降の行政史において非常に大きな影響力を持っていたために、身近な歴史が日本全体の歴史に大きくリンクしていることがわかってきました。

その一つの極点に思われたのが、神代三陵という「神さまのお墓」です。どうしてそんなものが鹿児島にあるのかを解き明かすことが、そのまま幕末明治の宗教行政史を見直すことに繋がっていったのです。

それをまとめたのが、今度書いたこの本です。

というわけで、この本は、内容的には田舎暮らしとは関係はないのですが、こちらに移住してこなかったら絶対に書かない内容だったので、無関係とも言い切れない。

それに、農業とも無関係じゃないのです。

というのは、農業というのは、単純作業がたくさんあります。というか単純作業しかないくらいです。例えば、今日は田んぼの草取りをしていました。草取りなんか、単純作業の王様みたいなものです。もちろん大変です。でも自分のペースで出来るし、頭の中は暇です。だから2時間草取りをしたら、2時間考え事をしているのと同じです。

なので、農業を仕事にしてから、考え事をする時間は大幅に増えました。実際、こんなに思索に時間を使える業種ってそれほどないかもしれません。しかも体を動かしながら考えるのがまたいいんです。

その時間を利用して、学んだ身近な宗教の歴史について考察したり、それを検証したり、違う角度から改めて考えてみたり、とにかくこねくり回して自分なりにまとめていきました。そうして頭の中で本を書いたのです。仕事中に頭を使うような業種を選んでいたら、本は書けなかったんじゃないかなと思います。

ですから、内容的には田舎暮らしとも農業とも全然関係ありませんが、きっと田舎暮らしをして農業をしていたからこそ書けた本です。人生にたびたび現れる、不思議な巡り合わせで出来た本です。

よかったら、買って下さいね!

↓ご購入はこちらから…ですが、全国の書店、Amazon等でも販売されます。
【南薩の田舎暮らし】『明治維新と神代三陵:廃仏毀釈・薩摩藩・国家神道』 (1870円(税込み)送料無料)

2022年3月7日月曜日

大浦町の写真集ができました!

「Books & cafe そらまど」、オープンから早くも3ヶ月経ちました。

クラウドファンディングへご協力いただいた方へのお礼の品の送付もほぼ終わりました……と言いたいところですが、インターネットを介さないで支援していただいた方には、まだ若干お礼の品を送っていない人がいます。

それから、銀行振込の方は、そもそも連絡先・住所が分からない人も多いです。もしまだ「お礼もらってない」という方がいたら、ぜひご連絡ください(すみません管理が甘くて……)。

しかし、2万円以上のご支援をいただいた方へはたぶん全員へ何らかのご連絡をしたと思います。返礼品は私が作った『写真集 南さつま市大浦町』でした。

この写真集、主に大浦町出身者に向けて、「今の大浦町はこんなになってるんだなあ!」と感じて欲しくてつくりました。写真は、私が撮ったものなので写ルンですレベルですが、旧18集落ごとに3〜4枚の写真で構成しているのが特徴です。

すごくキレイな風景とかではなく、路地とか旧商店跡など何気ない風景を撮っているのが珍しいといえば珍しいかもしれません。

「そらまど」でも1冊5000円で販売しているのですが(高いんですが、印刷に4000円以上かかっているのです)、近所のオバチャンが「都会にいる息子に送ります!」といって喜んで買っていったのは嬉しかったです。

例えばこんな写真も載せています。

近所の「九玉湯」跡。

ここは、温泉ではなくて鉱泉で、古タイヤを燃やしてお湯を沸かすという今では考えられない豪快なところでした。

しかし泉質はとても評判がよく、傷が治る、棘が抜ける、などということで遠方からもかなりお客さんが来ていたそうです。

今は残っていませんが2階もあってそこでくつろいだ思い出がある人も多いのではないでしょうか。廃業したのがいつか正確にはわかりませんが20年以上前かと思います。それでも10年くらい前までは、「九玉湯はどこですか?」と訪ねてくる人がいたそうです。

写真集の写真を見て、「そうそう、あの時に九玉湯で〜」と思い出を語ってくださる方がいました。そんな感じで、大浦の今の風景が、かつての思い出を呼び覚ますことになったらいいなあと思っています。

「こんな廃墟の写真、載せなきゃいいのに」という方もいましたけどね(苦笑)

なお、今のところこの写真集は「そらまど」での販売以外はないですが、ご要望があればインターネットでの販売も考えたいと思います。

気が向いたら、他の写真もブログで紹介するかもしれません。全部で100ページ近くあるので、1日1枚紹介しても約100日かかります(笑)

2021年8月21日土曜日

【お客様の声】「噛めば噛むほどに美味しいご飯で感激しています」

お知らせです!

「無農薬・無化学肥料のお米」ですが、完売いたしました。

今年は昨年より面積がちょっと増えたのと、豊作だったので収量としては過去最高でしたが、完売するのは過去最速だったかもしれません。これもひとえに日頃よりご愛顧いただいているお客様のお陰です。ありがとうございます。

といっても、例年完売するのが8月25日あたりなので、そんなに早いわけではありません。数日の差です。それでも、今年は体感的にもご注文のペースが速かったです。

美味しかったというメールもたくさんいただきました。その一部をご紹介します。

待ってた甲斐がありました。
間違いないです。美味しいです。(大分県 Nさん)

お米頂きまして、大変美味しゅうございました!炊き立ての幸せ感が凄い。。(広島県 Hさん)

さっそく炊いて新米を堪能させていただきましたが、粒も大きく透明感もあって、お米の美味しさが昨日の夕飯の一番の主役となりました。(神奈川県 Sさん)

ツヤツヤしていて、お米の粒が一つ一つしっかりしていて、噛めば噛むほどに美味しいご飯で感激しています
10キロにしとけばよかったです😄(福岡県 Nさん)

お米があまり好きではない息子がおいしい!と喜んで食べています。
お米ツヤツヤできれいですね♪(福岡県 Wさん)

早く売り切れるのはもちろんありがたいですが、一方で「南薩の田舎暮らしの商品はすぐに売り切れる」という悪名もあるので(笑)、本当はもっと長く販売したいところです。生産量を増やすのは今のところ考えていませんが、毎年豊作を目標にしたいですね!

ところで、話が一転して暗くなりますが、こちらでは長雨・豪雨の被害が出ています。

うちでは狩集農園さんが早めに稲刈りをしてくださったのでよかったのですが、稲刈りが長雨によって中断して終わらず、作業スケジュールがズタボロになったり、稲が倒伏して品質が低下したりということで、苦労されている米農家さんがとても多いです。早期水稲には大変厳しい年になりました。

この時期に前線が停滞して長雨・豪雨になるなんてどんなメカニズムなんでしょうね…。今後の天候が思いやられます。

また、豪雨によってあちこち崩れているところがあります。 これ以上の被害が出ないことを祈っております。

まだまだ不安定な天気がしばらくは続きそうです。みなさまも被害に遭われないように気をつけて下さい。

↓販売ページ
【南薩の田舎暮らし】【2023年産】無農薬・無化学肥料のお米(5kg)

2021年7月19日月曜日

床次文庫の立派な本棚をいただきました!

先日、とっても立派な本棚をいただきました。もちろん、オープン準備中の石蔵ブックカフェのためです。

この本棚、知人の伝手でいただけることになったのですが、なかなか歴史ある代物です。

この本棚は、元々「床次文庫(とこなみぶんこ)」という蔵書が保管されていたものです。昭和10年頃に特注で作られたものとのことでした。

では「床次文庫」とは何かというと、これがちょっと長い話になります。でもここで書いておかないと私も忘れてしまいそうなため、しばらくお付き合い下さい。

さて、戦前の政友会の幹部で、新照院町(ホテル城山があるところ)出身の衆議院議員に床次竹二郎という人がいました。

床次竹二郎は、明治23年に東京帝国大学政治学科を卒業後、徳島県知事、秋田県知事、内務次官、鉄道院総裁等を歴任しました。さらに大正3年には衆議院議員に初当選し、内務大臣(原内閣)、鉄道大臣(犬養内閣)、逓信大臣(岡田内閣)に就任しました。

昭和10年、心臓病にて享年70歳で死去しますが、郷党有志に懇請によってその蔵書を郷土に寄贈することとなり、「床次文庫」が創設。その蔵書保管の為に作られたのがこの本棚というわけです。

「床次文庫」は、最初は県立図書館で保管してもらう希望だったようですが、県図書では独立保管することに難色を示し、やむを得ず鹿児島新聞社がこれを管理します。ところが昭和17年に鹿児島新聞社・鹿児島朝日新聞社が統合合併(→今の南日本新聞)すると、新聞社での蔵書管理が難しくなり、「床次文庫」は「敬天舎」に移管されました。

この「敬天舎」とは何かというと、岩崎行親(ゆきちか)と岡積(おかづみ)勇輔が中心になって大正14年に設立した青年の勉強会です。

岩崎行親は安政4年生まれ。讃岐国(香川県)出身で、鹿児島の一中(現鶴丸高校)の校長、第七高等学校造士館(現鹿児島大学)の校長を歴任した教育者でした。

もう一人の岡積勇輔は、明治15年生まれ。千石馬場の豪商の息子で、従軍の後、岡積度量衡店を経営、技術者として頭角を現しました。「敬天舎」は、岩崎行親に私淑傾倒していた岡積が世話人になって、岩崎の思想を青年に伝えるために創設されたもののようです。

「敬天舎」は、岩崎行親の没後にその著書を公刊するとともに、政治的な教育団体(松下政経塾みたいなものでしょうか?)として発展していきます。会員(同人)数も大変多かったそうで、独自の屋舎を持っていました。勉強会が独自の建物を持っているなんてすごいですね。

屋舎は何度か変転していますが、現在残っている屋舎は磯の尚古集成館のすぐ隣にあります。この立地は、岡積家の本宅が磯にあったことによるものだそうです。

ところで「敬天舎」は、城山の環境保全運動にも取り組んできました。古くは昭和5年頃に城山に自動車道路を開削する計画に反対しており、翌年城山は史蹟名勝天然記念物に指定されています。

また昭和30年代には、城山観光株式会社が保護区であることを知りながら、駐車場の造成のために史跡の土塁を崩したりクスノキを伐採したことを問題視して反対運動を起こしました。運動の結果、文部省文化財保護委員会から城山観光株式会社に原状復帰の行政命令あり、文化財保護法違反の有罪判決があったということです。 

さらに、昭和30年代末には、城山観光株式会社が照国神社からホテルまでロープウェイを架設する計画を立てたそうですが、これにも「敬天舎」は反対して施工が中止となっています。

そんな「敬天舎」ですが、近年は会員数の減少や高齢化によって活動が低迷していました。そのため屋舎の維持を断念することとなり、土地建物の返納が決議されました(要するに取り壊し)。ただし舎の勉強会は場所を変えて引き続き続けていくことになったそうです。

そこで、床次文庫の本棚(計5つあったようです)を急に処分しなくてはならず、そのうちの一つをうちがいただくことになったわけです。

この本棚、不思議な構造になっていて、両面にガラス戸がついています。図書館では両面本棚は普通ですが、両面ガラス戸の本棚は珍しいです。ちなみに幅が60センチもあります。早速古民家ブックカフェの本棚スペースに配置してみたらすごい迫力でした! 歴史ある本棚を分けていただいて本当に有り難いです。

ちなみに、床次文庫の本の方ですが、昭和の終わり頃に自治大学地方自治資料センターに寄贈されているとのことです。

ところで今回の話を聞いて「うちも使ってない本棚あるんだけどいらない?」という方がいらっしゃるかもしれません。そういう場合は有り難くいただきます! …と言いたいところですが、「合板が使われていない」のを条件とさせてください。贅沢なようですけど、古民家は梅雨時期の湿気がすごくて、合板がカビだらけになっちゃうんですよね…。

合板が使われていない本棚というと、概ね昭和30年代以前のものになると思います。基本的に本棚はDIYで作り付けする予定ですが、そういう古い本棚があればご連絡下さい。

2021年4月7日水曜日

「古民家ブックカフェ」のクラウドファンディング大成功! ありがとうございました!

「古民家ブックカフェ」のクラウドファンディング、終了しました!

結果は、目標以上に達成です! 上のサイトだと172万円になっていますが、この他に現金で持ってきてくださった分や、銀行振込の分があるので足し合わせると244万円となり、目標の200万円を大きく超える結果となりました。

本当にありがとうございました!

多くの知り合いが協力してくれ、またネット上でしか知らない人もたくさん協力してくれました。さらに、南さつま市や大浦町出身の方、南さつま市役所の職員のみなさんなど、地元ゆかりのみなさんが力を貸してくださいました。支援者数は、クラウドとリアル合わせて285人にのぼりました。

正直なところ、200万円は集まらないかもしれない、と思っていました。というのは、クラウドファンディングのプロジェクトって、何人かがチームになってやることが多いわけです。例えばチームが5人だったら、5人の人脈から支援の輪が広がっていきます。

しかしこのプロジェクトはチームでやっているものではないので、私(+家族)の人脈でしか拡散していきません。となると、どうしても広がりが弱くならざるをえない。

そんなことで、不特定多数の人に訴えかけるメディア作戦に力を入れました。具体的にやったのは次の通りです。

3月4日 MBCラジオ「ゆうぐれエクスプレス」に出演
3月5日 @Press にてプレスリリース (農業協同組合新聞をはじめいくつかのサイトで記事化される)
3月11日 南日本新聞に記事が掲載
築60年の空き家、ブックカフェに 「書店ない地域に文化拠点を」 改修へCF募集 南さつま市大浦
3月18日 南日本新聞の【かお】コーナーに掲載
3月21日 朝日新聞鹿児島版に記事が掲載
今秋にも誕生、南さつま市の窪さんCFで改修費募る|朝日新聞デジタル
3月23日 KKBの夕方のニュース番組にて放映。
3月27日・4月3日 MBCラジオ「people's」にて2回にわたって出演

もちろん、「メディア作戦に力を入れた」といっても、自分の方から出してくれとお願いして出られるものでもないので、いろんなご縁で出演の機会をいただきました。取り上げていただいて本当にありがとうございました!

ちなみに、メディアに露出しても目に見えて支援が増えるということはありませんでした(ちょっと意外でした)。しかし地元認知度はグンと高まりますし、支援の裾野を広げる効果(「頑張ってるね!」みたいな応援も含めて)が大きかったです。

ですが、メディアへの売名ともいえる露出(←自分で言う)が功を奏してか、支援がジワジワと増えていったのが今回のクラウドファンディングの特徴です。

実は、クラウドファンディングは始めと終わりの5日間に支援が集中するんだそうです。そしてそれ以外の期間は「中だるみ」で、ほとんど支援は増えない…のが通常らしい。

しかし今回のプロジェクトでは、「中だるみ」は全くありませんでした。

始めの5日間に支援が集中したということもないですが、地道に支援が集まっていきました。これは知り合いがSNSで拡散してくれた効果ではないかと思っています。その材料としてもメディア露出には意味があったと思います(特に新聞記事がシェアされやすいように思いました)。

だから、メディアの露出はどちらかというと間接的な効果で、たくさんの支援が集まったのは、このプロジェクトを理解し応援してくれた方のお陰です。

そして、実際に支援して下さった方の多くが応援メッセージをつけてくださいました。やっぱりそういうのも支援の輪が広がるのに大きな意味があったと思います。

この厳しい時代になけなしのお金を出して頂いた全ての方に大感謝です。ホントにホントにありがとうございました!!!

ここからは、お店を作っていくいろいろなことが動き出します! 返礼品の準備もしないといけません。プロジェクトの進行については、順次このブログでご報告していきたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします!

2021年2月22日月曜日

「古民家ブックカフェ」のクラウドファンディングを開始しました! ご協力お願いいたします!

もらった家で「古民家ブックカフェ」を作るプロジェクト、がついに動き始めました!

【参考】もらった家で「古民家ブックカフェ」を作るプロジェクト。一緒にやりませんか?
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2020/10/blog-post.html

 2月20日にクラウドファンディングを開始して、既に28人、209,000円の支援金が集まっております(2月22日15:30時点)。

ありがとうございます!

開始する前は、「最初のうちは、支援者の9割くらいは知り合いだろう」 と思っていたのですが、実際やってみると、第1号の方は面識のない方! その他、とても多くの面識のない方から支援をいただいております。まさに人とのご縁を感じています。

特に、「大浦はふるさとです」という方が支援してくださるのは嬉しいですね。大浦は、かつてはかなり人口の多かったところなので、大浦出身者は全国に散らばっているはずです。ぜひ多くの出身者の方に知っていただきたいと思っています(そしてできれば、お店がオープンしたら帰省時に寄っていただきたいですね!)。

ところで、今回のプロジェクトですが、クラウドファンディングと自己資金がちょうど半分ずつの計画です。本当は、これプラス補助金を活用する予定でした。

商工会を通じて申請できる「小規模事業者持続化補助金」というやつです(コロナ対策のための「持続化給付金」などと紛らわしい名前ですが、昔からある補助金)。

商工会の方が言うには、「初回申請だし、この事業の内容から見て、たぶん採択されると思いますよ」ということでした。ところが、普通なら1ヶ月程度で採択結果が出るのですが、今回は申請してから結果が出るまで3ヶ月以上もかかり、しかも不採択でした。

話を聞くと、コロナ対応のための事業で申請数が多い上に、直接のコロナ対策へ予算が振り分けられているためか、通常の「小規模事業者持続化補助金」は採択率が3割ほどへ低下しているということ(平常は7割くらいあるそう)。

まあ、商売を続けていくための事業が優先されるのは当然です。「古民家ブックカフェ」は伝統的な対面商売でコロナ対策とは逆行していますしね。こんなのほほんとした事業が不採択になるのはいたしかたない。

でも、ちょっと待ってください。大浦町は、平常からコロナ自粛かっ、っていうくらい人がいません。ソーシャルディスタンスどころか、外を歩いてる人が連続していたらびっくりっていうくらいの人口密度です。最盛期に8000人以上いた人口は1800人にまで減ってしまいました。

うちの娘は今小学校5年生と2年生ですが、上の子が入学した時には大浦小学校も80人以上児童が在籍していたのに、いまでは50人ちょっと。たったの5年で4割近く児童数が減少してしまいました。コロナ禍以上の危機が、じわじわと進行中なんです。

もちろん、「古民家ブックカフェ」で人口減少の歯止めになるとは思っていませんし、大浦町が過疎地になっていくのは時代の流れでもあったと思います。でも人口が減っても、一人ひとりの住民が楽しく暮らしていれば、きっと大浦は存続できると思っています。このプロジェクトは、まずは自分たちが「こんな店が大浦にあったらいいよね! 楽しいよね!」と思うことを形にするものとして構想しました。 

一見のほほんとしていますが、コロナ禍以上に(!?)危機感もあります。ご協力よろしくお願いいたします!!
↓↓

2021年2月17日水曜日

チラシもダンボールもスロービルド。てなわけでようやくできました。

タンカンの発送も終盤になってきております。今季は柑橘全般がやや不作で、発送量も例年より少なめです。

というわけで、シーズンももうそろそろ終わり…というタイミングなのに、今さらになって「南薩の田舎暮らし」の3つ折りチラシが完成しました!!

シーズンの開始に間に合ったら柑橘のお客様に封入できたのに…、まさに後の祭り。まあこれから2年ほどかけて配布していく予定なので、ちょっと惜しかったけどしょうがない。

これまでも、ポンカンとかタンカンとかをご購入いただいたお客様には、お店のチラシを入れていました。A5サイズ両面の小さなチラシです。私たちはこれで十分かなと思っていました。

ところが、何年か前(3年くらい前でしたかね)、行政が主催する商品デザイン改善の講座みたいなのに出席した時に、中島秋津子さん(鹿児島の商品デザインでは有名なStudio Kの社長)にご意見を伺ったんです。その時のやりとりがこんな感じでした。

窪「このチラシを商品に同封していて、自分たちとしてはこれでいいと思ってるんですけど、どうですか?」

中島さん「どうですか…って、デザインに何を求めるかですよ。売上を伸ばしたいとか、ブランドの認知を広げたいとか」

窪「いや、別に売上を伸ばしたいとかはないですねー。そもそも、自分が収穫した分しか販売できないので、生産量を増やす以外に売上を伸ばす方法はないですし。ブランドの認知とかも特に考えてないです。今は知り合いに売っているような段階なので…。お客様に対して恥ずかしくないものにしたいなと、それだけです」

中島さん「フハハハハ! こういう仕事やってると、売上を増やしたいとか、デザイン変えて儲けようみたいな話ばっかりなのに、窪さんって無欲で面白いね! こんな相談初めてだよ。それならチラシはそのままでもいいと思うけど、「南薩の田舎暮らし」が面白いから、もうちょっと自分たちの説明をしたらいいんじゃない? 今のチラシは説明が少ないから」

というわけで、そう言われてみると確かにそうかなーと思ったので、中島さんに「じゃあもうちょっと説明を増やしたチラシを作りますねー!」と約束しました。中島さんも「南薩の田舎暮らしの新しいチラシをどこかで目にするのを楽しみにしてますね」と言って下さいました。

が、そこからもう3年以上の月日が流れ…。先延ばしにもほどがある…。

で、旧チラシが切れるタイミングに合わせ、新しい3つ折りチラシを製作したわけです。デザインはもちろん自分。説明はこれまでの4倍くらいになったと思います。どんな内容になっているかは、商品をご購入いただいて確認して下さいね(笑)

それから、今季新しく作ったものがもう一つあります。オリジナルダンボールです!

これはもう就農直後からの懸案で、普通の農家は1年目くらいに「○○農園」みたいな屋号入りダンボールを作ります。そうしないと出荷に不便ですし、ダンボール会社に大量注文すれば、無地ダンボールを小売りで買うよりお得です。

ですが、私は(1)まとまったお金がない、(2)ダンボールの置き場所がない(500枚が最小発注数。もちろん少部数でも作れるが割高)、の2つの理由から、オリジナルダンボールの製作も先延ばししまくっていました。就農後9年以上が経過しております(笑)

じゃあどうしていたのかというと、これまでは農協で無地ダンボールを買ってきて、消しゴムはんこでロゴを押していました。まあ、これはこれで手作り感があってよかったと思います。でも、消しゴムはんこにはあまり耐久性がなくて、1000枚以上のダンボールに押してきたのでだいぶ劣化してきていました。

それで、昨年ようやくオリジナルダンボールを作りました。でもこれも、側面にロゴをあしらっただけのシンプルなデザインです。普通、最低でも屋号は書くと思うんですが、どうしてそうしなかったか!?

深い理由はないんですけど、「必要ないと思ったから」ですかね。ダンボールを見て注文して下さる方がいるというのは、他の農家から聞きますけどそんなに多くはないでしょうし。だからうちのダンボールであることがわかりさえすればいいので、ロゴだけがシンプルでいいんじゃないかと思ってこうしてみました。今のところ、いい評判も、悪い評判もありません(笑)

というわけで、今季は懸案だったチラシとダンボールの問題が両方とも解決したのでスッキリした気分でいます。「いや、先延ばししすぎだろ!」ってお叱りを受けるかもしれませんね。もちろん商売にはスピード感も大事。パパっと作って行く方がずっといいとは思います。

でも、これも一種のスロービルド。じっくり作って、まるで柿の実が熟して落ちるように生まれたものになったかなと思います。あぁ、よかったよかった。

※「無農薬・無化学肥料のタンカン」はもうすぐ売り切れになりますので、ご注文はお早めに!

【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のタンカン

2021年1月24日日曜日

ポンカンを値上げしました(せめて農協並みの価格に…)

お待たせしました! ポンカンの販売をようやく、よーやく開始しました。

世間では、ポンカンの収穫はとっくの昔に終わって、販売の方も終盤になっている中ですから、「もしかしたら南薩の田舎暮らしのポンカンは今年は販売しないのでは?」と思っていた方もいそうです。

このように時期が遅れてしまったのは、今季のポンカンがけっこうな不作であるためです。不作なので収穫できる果実(熟したポンカン)がありませんでした。先日、ようやくだいたい色づいてきましたので本格的に収穫を行い、インターネットでの販売を開始した次第です。よかったー。

ところが、いつもお買い上げいただいている皆さんには申し訳ないのですが、今回よりポンカンを値上げすることにしました。

理由が2つあります。第1に、世間でのポンカンの価格がこの5年くらいでだいぶ上がってきたことです。地元物産館「大浦ふるさとくじら館」では、1月15日にポンカン5キロ箱が3L・2L 2800円、L 2600円、M 2200円で売っていました(農協の販売)。

※冒頭の写真が「大浦ふるさとくじら館」での農協の販売です。

1月15日というと、これまでだったら値崩れしてかなり安くなっているはずの時期…。それなのにこの価格が維持されているとは…。しかも一番驚いたのは、M玉でも5kg2200円したということです。ちょっと前までM玉というのは、こういう箱詰めはせず、自家用品として売られるものだったと思いますが…。ポンカン農家の減少=生産量の減少などにより、近年のポンカン相場は高止まりしております。

一方、これまでのうちのポンカンは、4.5kg 2000円、9kg 3900円でした。キロあたり単価で比べてみると、無農薬・無化学肥料であるにもかかわらず、農協のM玉と同程度ということになります。もちろん、うちのポンカンは外観・大きさの選別をしていないのでいろいろ混じっているわけですけど、それにしても安い。

第2に、この数年、不作が続いているということです。例年作っている商品説明から抜き出してみますね。

2017年 「今季は台風も2回来ましたが、大玉傾向で外観もよいものが多く…」
2018年 「今季は裏年と天候不良が重なりものすごく不作で、例年の10分の1くらいしか収穫がありませんでした」
2019年 「今年は台風の塩害で大きな被害を受けてしまいましたが、それ以外は天候に恵まれ大玉傾向で品質もよいようです」
2020年 「昨年の台風塩害のため、今年はかなりの不作で品質も十分ではありませんが…」
2021年 「今年は柑橘全体が低酸・低糖傾向で、 しかも不作となってしまいました」

こうして並べてみるとボージョレ・ヌーボーの論評みたいです(笑) ともかく、直近の6年でいうと豊作だったのが2017年だけで、それ以外は大なり小なり不作でした。となると、もうこの「不作」の方が平常だと受け入れるしかないです。

私は、柑橘を「無農薬・無化学肥料」で作っていますが、実際にはほぼ無肥料に近い栽培方法です。これだと、どうしても毎年豊作というわけにはいかないというのが現状。となれば、単価を上げない限り、慣行栽培(農薬や肥料を使う栽培)と比べて収益があがりません。

という2つの理由から、「せめて農協で売っているポンカンよりは高くさせてください」という考えで、4.5kg 2400円、9kg 4500円の設定といたしました。でもこれでも、3L・2Lの農協単価よりは少し安いです。無農薬・無化学肥料のポンカンとしては、相変わらず非常に安価だと思いますのでご理解をよろしくお願いいたします。

既に、常連さんからは多くのご注文をいただいており、値上げの影響がないようで嬉しいです。ありがとうございます。

なお、既に説明のとおりポンカン不作のため、販売期間が短いと思いますので、気になっている方は早めにご注文いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

↓ご注文はこちらから
無農薬・無化学肥料のポンカン

2020年12月24日木曜日

「アグリカフェ南風」でジンジャーエールシロップが買えるようになりました!

今年はコロナ禍のため、イベントがほぼ全くと言っていいほどなかったので、直売の加工品の売り上げはイマイチ(というか激減)でした。

うちのような零細は、結構イベントに依存してますからねー。特に「吹上浜 砂の祭典」がなかったのが大きいです。でもまあ、しょうがない。

一方、卸売りの方は意外と堅調でした。主力商品の「ジンジャーエールシロップ」は、特に宣伝もしてないのにどんどん販路が拡大していきます!

先日、新たに「ジンジャーエールシロップ」を置いてくれるようになったのが、「アグリカフェ南風」。

ここは、今年の9月にオープンしたばかりの新しいカフェ。経営するのは、隣接する農業生産法人「南風ベジファーム」で、南薩で農業+加工+福祉の風雲次的な成長をしているところです。大規模農場を経営し、そこの収穫物を漬物などに加工し、また就労支援事務所ともなっています(=障害のある方が仕事できる)。

【参考】南風ベジファーム
http://www.nanpuu-vege.com/

そんな南風ベジファームがつくったカフェは、もうなんといっても建物に手が込んでいます…!!

この写真ではあまりわからないかもしれませんが、屋根のカーブを見て下さい。建物自体がカーブしているのに、屋根の勾配もグラデーション的に変化していて、複雑な3次元曲線を描いています。施工がむちゃくちゃ大変だったらしい…(笑)

あと、この写真には写っていませんが、外に配置している大きな岩はわざわざ福岡から持ってきたものだそうです。どおりで鹿児島ではあまり見ない花崗岩がごろごろ転がっているわけだ。

そんな「アグリカフェ南風」の方から、「ジンジャーエールシロップをぜひ取り扱いたい」と打診がありました。ホント有り難いです! しかも初回納品からすぐ後に、追加発注がきました。うーん、やっぱり勢いがあるところは売れ行きも違いますね!!

ちなみにここは隣の農園で採れたベビーリーフをふんだんに使ったピザとベーグルサンドが美味しいです。しかもお得。お近くの方はぜひ行ってみて下さい。ついでに屋根のカーブもジックリ見てみて下さい(笑)

それから、今年は南さつま市観光協会が取り組んでいる「南さつまエールギフト」にもとっても助けられました。

これは、「コロナで販路がなくなっちゃった地元事業者を助けよう」ということで、観光協会が販売しているセット商品。その一つに「ジンジャーエールシロップ」を加えて下さいました。

これのお陰で今年を乗り切れたと言っても過言ではないほど、助けられました。観光協会のみなさん、ありがとうございます。

【参考】冬の南さつまエールギフト販売!|南さつま市観光協会
https://kanko-minamisatsuma.jp/event/12998/

「手土産セット(ティータイム)」という2,000円のセットに加えてもらったんですが、これ、別々に中身を買ったら3,000円くらいするんですよね。とにかくお得! 凄く売れ行きがいいのも納得です。

WEBサイトには、注文期間は12月25日までとなっておりますが、年明けもまたやるみたいです。こちらもぜひよろしくお願いいたします。

今年は、コロナ禍のため、夏までは売上がかなり少なく、正直「このままだとどうなるんだ」とびびっておりました。でも捨てる神あれば拾う神ありで、加工品の売り上げに関しては例年並みを維持することができました。

本当に、みなさんのお陰です。ありがとうございます!!

2020年11月16日月曜日

シンプル開催の「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.7」。ありがとうございました。

11月15日(日)、「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.7」を開催しました。

当日は、お天気にも恵まれ、11月としては暖かい陽気。毎年、天気がいいのがこのイベントのよいところです…!

今年は、コロナ対策…というか、コロナ対策があまり必要にならない規模にしようということで、一切のメディアへの掲載を見送り、チラシも必要最低に留め、SNSのみの告知でした。音楽やアートなどのイベントも特になく、シンプルに「風景と珈琲を楽しもう」という会。

なので、あまりお客さんは来ないだろうとは思っていました。

ではどれくらいお客さんが来たのかというと、ちゃんと計測はしていないのですが、75人〜85人(+子供15人)くらいの来場者だったのではないかと思います。珈琲が80杯出ていることから、おかわりした人、珈琲を飲まなかった人などを考慮して出した数字です。

これは、事前の予想とそれほど違わない人出でした。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

今回は出店も最小限に抑え、「南薩の田舎暮らし」を含めて3店舗でした。

まずは、「石蔵ブックカフェ」を一緒にやっている「つばめ文庫」です。例年、日差しが強くて本が日に焼けるという問題があったので、今年は場所を変えました。ここの方がいいですね!

奥様が差配して、立体的でステキなディスプレイになっていました。私は何かと落ちつかず、ゆっくりと本を見る暇がなかったのですが、やはり風景には珈琲、珈琲には本です。

 

つぎは、坊津の「食堂勝八」。

勝八さんは、最近ずっと谷山イオンで出張販売していて、地元にいないようです。この日(と前日にあった常潤高校文化祭)は久々の地元での販売になった模様。

やはり食べ物があるといいですねー。ピザ買いに来た、と言う方もいらっしゃいました(珈琲は飲まずに(笑))。

というか、逆にピザなかったらどうなってたんだ…という気も。当初は「今回は縮小開催だし、まあ最悪食べ物屋さんなくてもいいやー」と思っていたのですが、やっぱりないとダメだったかもですね…!

最後に、自分たち「南薩の田舎暮らし」です。

今回、どれくらいの人出があるのか全く予想がつかなかったので、どれだけのお菓子を用意すればよいのか迷いました。

結果的には「けっこう多め」だったと思います。

しかし、なぜか今年は「美味しかったからまた買います」とおかわりしてくださる方が多かったように思います。お陰で、お客様が少なかった割には結構売れました。ありがとうございます。

ちなみに、「石蔵ブックカフェ」で販売しているチャームつきの「手作りしおり」や、読書記録ミニノートなどもこちらで販売してみたのですが結構売れました。

いつもあまり売れるものじゃないのに不思議です。風景の力でしょうか? それともディスプレイがよかったのか。わかりません。

なお、しおりの横にちょこんと置いてある緑色のものは、もらった「ツノニガウリ」という野菜(?)です。固い棘に覆われていて、武器に使えそうです。味は、あんまりなくてキュウリみたいと言っていました。まさかこれを横に置いていたお陰で売れたわけではないでしょうね(笑) 

午前中は曇りがちでしたが、午後からはカラッと晴れてきました。

沖秋目島が美しいです。

一方、午後からはお客さんはちょっと少なめになり、かなりゆっくりした時間が流れていました。

音楽もアートも、特別なイベントはないので、人が少なくてちょっと寂しい感じもしました。でも同時に「この風景を前にして、友達とおしゃべりしながら珈琲を飲んでれば、それで十分かもなあ」という気もしました。別に客寄せのための特別なイベントはなくてもいいかもしれない。

今年はコロナのため、縮小開催というかシンプル開催になりましたけど、これも一つの形かなあと思いました。

ところで、今笠沙ではサツマノギクが満開の見頃を迎えています。

野生のものもありますが、多くは地元を中心とした有志の方々が植えたものです。実は昨年、笠沙美術館周辺にサツマノギクを定植した日に私は偶然居合わせました。ご縁ですねー。

定植後、雨が少ない日が続いたので、有志の方が頻繁に水やりを行い、大事に育ててきたということでした。1年でこんなに立派に花が咲いてくれて、感動ですね。この活動に取り組まれてきているみなさんに頭が下がります。何も手を加えない自然の風景もいいですが、花いっぱいの風景もまた貴いです!

そんなわけで、「海の見える美術館で珈琲を飲む」一日が過ぎていきました。

例年、イベント終了後に夕日のスポットに移動して夕日を眺めるのがお決まりなのですが、今年は子どもたちも自分たちもすっかり疲れ切っていたため、そのまま帰りました…。

今回のようにシンプル開催もいいなあと思う半面、準備の手間・費用は例年とほとんど変わらないので、どうせやるならやはりたくさんの人に来てもらった方が実入りもいいです。例年500円徴収している参加料も取りませんでしたしね。ちょっと懐が寂しいのが反省点かもしれません…。まあ、お金のためにやっているイベントではないけど。

とはいえ、無事、開催できて良かった。コロナがあって開催は悩んだけどやってよかった。

たくさんの出会いもありました。毎年来て下さっている方との再開も嬉しいかったです。

例によって、来年またやるかは未定ですが、できたらまた笠沙美術館でお会いしましょう。

2020年10月17日土曜日

「古民家ブックカフェ」になるかもしれない空き家の内覧会、を開催します!

 先日のブログ記事でお知らせした、「古民家ブックカフェ」をつくるプロジェクトですが、意外なくらいたくさんの反響がありました。

【参照】もらった家で「古民家ブックカフェ」を作るプロジェクト。一緒にやりませんか?
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2020/10/blog-post.html

「一緒にやってみたい」という人や「とりあえず見てみたい」という人、何人かからご連絡がありました。

そこで、この度、内覧会的なものを開催することといたしました。個別に進めるより、オープンな形でやる方が気軽に参加できる人も多そうですし。

内容は、家の内覧とプロジェクトの説明です。要は「こんなことを考えています」というアイデアの説明ですね。ちょっと内容薄な感じですが、現にそうなんだからしょうがない(笑)

ところで、「古民家ブックカフェ」をつくる、ということで、文字通りDIY的なことを考えた人もいたようです。これは私の説明不足で、DIYでブックカフェを作るのではなくて(一部DIYもするかもしれませんが)、ハード面は工務店さんにリノベーションしていただき、ソフト面の方を一緒に作っていきませんか? という意味でした。

というのは、何しろ立地が大浦ですから、いろいろ工夫しないとお客さんが来ないわけです。建物をリノベーションするのも大変ですけど、この僻地ですとそこを活用していくのはさらに大変だと思います。私としてはここを文化の拠点にしたいという思いはありますけど、ただ本を並べたり音楽をかけたりするだけでは文化の拠点にならないので、「文化的に利用してくれる人」も必要になってきます。

もちろん、「一緒に働きたい!」という人だって営業形態によっては必要かもしれませんし…!

そして、いろんな人の意見やアイデア、ご要望を聞きながら、どんな風にしたら面白い場所にできるか考えたいと思います。

こんなふわっとした感じでもよければ、一緒にやりましょう!

【案内】「古民家ブックカフェ」になるかもしれない空き家の内覧会
日時:11月1日(日)13:30〜15:30
場所:〒897-1201 鹿児島県南さつま市大浦町13647(→Google map
駐車場:久保公民館(→Google map)に駐車してください。公民館〜現地は徒歩4分。なおトイレは公民館のトイレを使って下さい。
内容:建物の内覧+プロジェクトの説明 、コーヒー
申込不要(でもコメント、FBメッセージ等で参加の旨一言もらえると嬉しいです)


※友人の写真家・川田 達也さんがこの家の写真を撮って下さったのでここに掲載します! 

なお川田さんは、入った瞬間、「昔のおばあちゃんちのにおいだ!」と言っていました(笑)








2020年10月9日金曜日

もらった家で「古民家ブックカフェ」を作るプロジェクト。一緒にやりませんか?

藪から棒な話なんですが……、数年前、「家」をタダでもらいました。

親はもちろん、親戚からでもありません。それまで全然知らなかった人からです。

知らない人から家をタダでもらう!? ウソー!! 

というのが普通の感覚だと思います。ありえないですよね(笑)

でも本当なんです。事の発端は、耕作放棄地になっていた畑(というか藪)を借りようとしたことでした。持ち主(当然こちらにいない。大阪在住)とはなんとか連絡が取れたのですが、いろいろあって、「親類縁者、だーれも大浦にいないから、畑も家も、全部君がもらってくれ」という話になりました。

ただ畑を借りたかっただけの話なのに、家をもらうなんて……(動顚)。

「家をタダでもらえるなんてラッキーじゃん!」と都会の方は思うかもしれませんが、この家で育った持ち主ですらいらないと思う家ですからね。最近よく言われる「負動産」(不動産のもじり)というやつで、管理の手間や取り壊しにかかる費用などを考えると損するわけです。

ちなみに、もらった家の第一印象は、「森に包まれてる」(笑)

家自体は道路に面しているんですが、敷地内に大きな樹がたくさん生えていて、まるで森の中に建っている家のようです。

その森の向こうに、家庭菜園のような広さの畑もついています(ただし、今は雑木が生えている)。森の向こうに家庭菜園があるっていうのが面白い。

あと、屋根や外壁が水色に塗装されていて、この色合いが個性的でステキです。それはそうなんですが、だからといって自分で住むわけでもない家をもらってどうしよう??

そんなわけで、私も3年ほど放置していました。

しかし、家内から「あの家はどうするの?」「なんとかしないと」とせっつかれ、二人で中の整理を徐々にはじめました。中は、まだ家財道具がまだワンサカ入っていたし、しかも隙間から野生動物が入り、押し入れに巣を作っていました。当然、家の中は糞があちこちに。まさにカオス…。その当時があまりにカオスすぎて写真を撮っていなかったのですが、今思えばあの時の家の様子をちゃんと記録しておけばよかったですねー。

そして1年以上かけて、今日、ようやく家の中をスッキリさせることができました! 

整理をする前は、空き家バンクに登録して誰かに貸すか、移住者を募ろうかと思っていました。

でも間取り的に家族には狭いし、何より普通の暮らしを送るには大改修が必要になってきそうです。もっと状態のいい空き家が周りにはたくさんあるのに、わざわざお金をかけてこの家に住みたい人がいるだろうか? これを人に貸すのはどうかなぁー、という気持ちになってきたわけです。

そしてこの家の間取りや広さを見てみると、小規模店舗をするのにちょうどいいサイズなんです。そして、最初はあまりにカオスすぎてとても使えないと思っていたのですが、だんだん整理が進んでみると、意外と痛みも少なくて(あくまでも「意外と」!)、古い家っぽいジメっとした感じもありません。

いっそ、自分たちで使った方が面白いんじゃない? だんだんそんな気持ちになってきました。

ここ3年くらい月イチでやっているイベント「石蔵ブックカフェ」、これの発展型として、この家を「古民家ブックカフェ」に改修したら……

まあ、「古民家」っていっても、中途半端な古民家で、黒光りする立派な梁があるわけでもなく、良くも悪くもほのかに昭和の「高度経済成長」を感じさせるつくりです。

例えば、このタイルの流しなんかも、なかなかいいですよね〜!

「高度経済成長」というと、都会でのそれは「文化住宅」(簡単に言うと和洋折衷アパートです)とかをイメージすると思いますが、田舎での「高度経済成長」はちょっと違います。

例えば、このカマドとか。

「高度経済成長より前だよね(笑)」と思うかも知れませんけど、実はこういう形のカマドが普及したのも田舎ではけっこう最近の話で、それまでのカマドはまさに土でつくった効率の悪い(特に煙がひどい)ものでした。

「生活改善運動」といって、それまでの遅れた農村の暮らしを近代化させようという運動が戦前から戦後にかけて行われるのですが、その成果がこのカマドであり、さきほどのタイル張りの流しです。

こうしたものは今から見ると随分古いもののように感じますが、実はせいぜい60〜70年前に普及したものなんですよ。

すみません。つい歴史を語って話が逸れてしまいました(笑)

要するに、 まあ、なかなか味のある家で、ただ汚いだけの家ではない。このまま壊しちゃうのはもったいない。

であれば、「南薩の田舎暮らし」がずっとイベント的にやってきた「カフェ」を主軸にして、本を並べた「ブックカフェ」にしたら面白い!

…ような気がするんですが、大浦という土地を知っている方は分かる通り、そんなに簡単にお客さんが来るような場所ではないですし、我々も既に農業や食品加工に忙しく、ちゃんとできるのか大変心許ない。もちろん改修費用もかなりかかる。

そんなわけで、この半年くらい、改修してブックカフェにすべきなのか、そんなことはしない方がいいのか、夫婦二人で悩んできました…。というか、今でもまだ悩んでいます。

でも、不要品の処分や、家の掃除もかなり進んで、なんとなくイメージも湧くようになってきたので、一応、工務店さんに改修の見積もりを出してもらったり、頴娃に行って「頴娃おこそ会」がやっている空き家再生案件を見させていただいたりしてみました。

そんなこんなで、まだ「よし、やるぞ!!」って感じではないのですが、なんとなく動きだした……雰囲気。

こういう状態なんですが、古民家ブックカフェのオープンに向けて、関わってみたいかもーっていう人がいれば、ありがたいなあって思っています。どうしても、夫婦二人だけだと力不足な部分があるので、何人かでワイワイやりながらだったら、進むかも…?(笑)

あ、もちろん、「そんな物件があるんなら私が店をやります。貸して下さい!」という方がいたら大歓迎です。年間3万円で貸します。そっちの方が手間が省ける(笑)

しかし、近所の「下村広海商店(通称:馬場店)」も閉店し、「中村商店(通称:木戸店)」も閉店。今年は町唯一の病院「吉見医院」も廃業しました。大浦町の空洞化はどんどん進んでいます。今住んでいる人がなんとかしないと、なくなってしまうかもしれない町に私たちはいる。

誰か、一緒にやりたい人いませんか?

※もし「やりたい」って人がいたら、コメント欄、お店の問合せフォームにてご連絡ください。