2019年8月21日水曜日

「秋かぼちゃ」を準備中。でも「春かぼちゃ」には悲劇が…。

最近、激しい肉体労働が続いていてへばり気味です。

お米の方は、もうほぼ売り切れて一息ついたんですが、肉体労働をしているのは「秋かぼちゃ」の方。今年は「秋かぼちゃ」を畑と水田跡の両方で作付する予定で準備を進めています。

それで大変なのは水田跡の方。どうしてかというと、 田んぼの排水をよくするため、田んぼに溝を切る(掘る)のですが、これが重労働。あらかたは機械を使って掘るんですが、3割くらいは鍬(くわ)でやります。本当はこの部分を1割くらいに減らしたいですが、1年に1回しかやらない溝きりなので、毎年全く技術が向上しないんですよね〜…。

でもようやく、大体溝も切れた感じになってきましたので、植え付けまでもう一息です!

ところで、そんな作業の中でも少し心の中に蟠(わだかま)っているものがあります。

それは今年の「春かぼちゃ」のことです。今年、例年にないほどの返品を受けてガックリきたわけですが、みなさんのお陰でそれも乗り切り、逆にいい思い出にもなりました。

【参考記事】
7月16日(火)「ワケありかぼちゃ叩き売り会」@南さつま市観光協会 をやります!
かぼちゃを売り尽くした2日間

ところが本当の悲劇はその後にあったんです。

農協に出荷した分の「春かぼちゃ」の代金を見てみると、50万円行っていない…!? 今回農協に出荷したのが311ケース。これは過去最高の収量でしたが、うち35ケースが返品だったので、それでも276ケース出荷したのです(昨年並み)。

単純計算すると、1ケース(15キロくらい)あたり1800円もいっていないわけです。キロ単価でいうと120円程度? これって、普通のかぼちゃの平均単価よりずいぶん安い…!?

一応ブランド野菜の「加世田のかぼちゃ」なのに!? A品率が低いとか、今年は豪雨のせいで出荷が遅れたとか、いろいろ理由はあるのでしょうが、それにしても単価が安いなと…。これが本当の悲劇でした。

こんなに単価が安いというのは、もはや「加世田のかぼちゃ」は必要とされていないということなんでしょうか…?

しかし不思議なのはここなんです。今回、私は傷んだかぼちゃをたたき売りしたわけですが、多少のリップサービスはあるにしろ、みなさんすっごく喜んでくださったんですよね。知らない人からも道で呼び止められて「あのかぼちゃ、美味しかったよ!」なんて言ってもらいました。とにかく美味しさを評価していただきました。

でも、同じかぼちゃを農協に出荷した分は、普通のかぼちゃの平均単価にも及ばないような有様…。これはどうしてなんでしょうか…?

「だから、これからは農協に頼らない農業を!」なんて言う人もいるでしょうけど、まあそれはそれとして、素朴に疑問に思いませんか? そんな美味しいかぼちゃを売っているのにすごく安いって…。

そういうわけで、かぼちゃの流通には、私のまだ知らないいろいろが絡んでいるのかもしれません。農業は、流通も謎だらけです。

ところで、今作付しようとしている「秋かぼちゃ」の収穫時期は12月初旬になります。12月には、別に不良品が出なくても、またかぼちゃの販売会をやってみたいと考えておりますので、その際はまたよろしくお願いいたします!

2019年8月13日火曜日

【お客様の声】「思わずぬかの味見のおかわりをしました」

玄米:Nさんより提供
やっと、お米の予約分の配送が終わりました!

(稲刈りしたのはもう1週間も前なのに時間かかっちゃてすみません…!)

それで、お米が到着したお客様からの喜びの声が続々と届いています…!

「美味しい新米をありがとうございます!」

そういう一言を、わざわざメールしてくださるというのが本当に有り難いです。農業は、不安定なことが多く、お米も今年は不作だったのですが、お客様からのご支援ご声援が毎年変わらずいただけるのが唯一の(!?)救いです。

ところで、そんな「お客様からの声」の中で、今年初めて玄米をご注文された方から「玄米が美味しい」というメッセージがあったのでご紹介します。
 玄米の方は初めてなので、こちらをさっそくいただいたのですが、米をといでいて、まず、水が黒くならないのです。米が綺麗ですね。手の感触も違います。
ちなみに、新潟県産、富山県産、滋賀県産、島根県産どれも、米を研いでいて水が黒く濁るのです。沖縄県産のも、少し。玄米の糠の色ではありません。どうしてこんなに汚れているのだろう、と。
空気と水は大事だと思いました。
(中略)
この玄米、美味しいですよ!!!
塩を振って食べてました。
おかず要らない(笑)【大分県 Nさん】
私は普通は玄米を炊かないので、自分の米がそんな特質があるのに全く気づきませんでしたが、そういえば昨年も「お米って、とても清らかな食べ物なんだと感じました。」というとても嬉しいメッセージをもらいました。そういう風に感じていただけるのは、多分「無農薬・無化学肥料」のお陰だと思います!

【参考】【お客様の声】「お米って、とても清らかな食べ物なんだ」 ←昨年の記事

もう一人玄米…というよりも糠(ぬか)について書いてくれたお客様がいます。
今朝、神棚にお供えして、今、精米したところです。
今日は夫が喜ぶように、精米機で白米にしてみました。
精米したあと、ぬかを味見したら、甘くて美味しかったので、思わずぬかの味見のおかわりをしました。
5分づき米も好きですが、久しぶりに玄米を食べたくなりました。【千葉県 Sさん】
多分この方は家庭用精米器を使っていらっしゃるのだと思います。それで精米後にできるぬかを試しに食べたらおかわりまでしちゃった…と。正直いうと私は糠そのものを食べたことがありません。お客様からいろいろ学ばせてもらっています!

ちなみに、予約分の3分の1くらいは玄米でのご注文でした。最近は家庭用精米器が普及しているので、みなさん自宅で精米している方が多いみたいです。もちろん玄米で食べる人も多いようです。

それで、他の方と比べたわけじゃないですけど、どうも「南薩の田舎暮らし」のお米をお買い上げ下さる方は「玄米率」が高い気がします! 理由は分かりませんが、玄米が美味しいからじゃないでしょうか…!?(笑)

玄米って、普通の店ではあまり売っていないのでネットが頼りというのもあると思います。店頭だと、玄米だとなぜか割高だったりしますしね(精米の手間がないのだから安くてもいいくらいだと思いますが謎)。「南薩の田舎暮らし」では玄米も白米も同じ値段です。

というわけで玄米もやってますので是非ご利用下さい!

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【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のお米(5kg/10kg)
※5kgのみ販売しています。

2019年8月10日土曜日

残念ながらお米は不作…!

稲刈り、終わりました!

といっても、作業は狩集農園さんに委託しているので、私自身はほとんど何もしていませんが…。まあちょっと準備したくらい。

今年は刈り取り1週間前ほどからお米の予約を受け付けたところ、とてもたくさんのご予約をいただいて、本当に有り難かったです。しかも大量注文される方も多く、確実に”ファン”が増えているようで、販売面に関してはだいぶ安定してきました。

ところが! 肝心のお米の収量は不安定で、今年はちょっとした不作に見舞われました。6月はじめからのカラ梅雨で田んぼに水が入らない時期があったので、それが一番大きな原因です。でも水管理をもうちょっとマメにやれば、その他の面で挽回できたのかもしれない…という気もします。今年は田んぼの草取りの方は結構頑張って、無農薬でもかなりきれいな(雑草がない)田んぼを作れた気がしたのに惜しかった…。

それでどれくらいの不作かと言うと、収量の目標が玄米70袋(反当たり13袋くらい)なのに、実際収穫できたのが玄米換算48袋です。約70%ですね。でも70袋というのはあくまで「目標」なので、現実的な筋としては60袋くらいかと思っていました。それでもマイナス10袋(300kg)以上…!! 正直なところ、ちょっとへこみました。

人の2倍以上手間を掛けているのに、収量は人の半分なので、生産性は4分の1です。それでも価格は2倍もいかないわけで、一言で言うと「儲からない」!

「肥料をもっとあげたら?」っていう人もいるかもしれませんが、肥料をあげると病気も入りやすくなるし、味が落ちると思うんです。今は「ほぼ無肥料」で育てていますが、「ほぼ無肥料」がやっぱり一番安定して美味しい米ができます。でもこのままでは収益が悪すぎるので、来年は肥料以外で工夫してなんとか目標収量に近づく努力をしたいと思います!!

それはさておき、たくさんの予約をいただいたにもかかわらず、収量が少なかったものですから、一気に在庫が僅少になってしまいました。売れ行きがいいのは良いことですが、在庫調整が難しくなったため一時注文受付をストップさせてもらいました。

それで本日、いろいろ調整が終わって、残り在庫数が明確になったので注文受付を再開いたします。しかしこういう事情で、在庫僅少のため5kg袋のみでの販売とさせてください(10kgと5kgが混在していると在庫が少ないときは管理がややこしいのです)。たくさん買う人にはちょっと割高になってしまいますけど、その分多くの方に行き渡った方がいいと思いますし、ご理解いただければと思います!

それでは稲刈り直後から在庫が残り僅かとなってしまい申し訳ありませんが、引き続きご愛顧いただきますようお願いいたします。

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