2024年3月17日日曜日

第10回そらまどアカデミア「大浦町の土地改良」を開催します!


久しぶりに「そらまどアカデミア」開催します!

第10回となる今回のテーマは、「大浦町の土地改良」です。

「土地改良」とは、いわゆる農地整備のこと。広くて真四角で平坦で、ちゃんと道路が通った(袋小路でない)農地をつくるのが土地改良事業。今回は、大浦町の近現代の土地改良について学んでみたいと思います。

実は、南薩の田舎暮らしがある大浦町って、土地改良がとっても積極的に行われた地域なんです。少なくとも鹿児島県の中に限れば、ここまで土地改良を頑張った地域は少ないような…?

そして、大浦町といえば大浦干拓。

干拓の規模では出水干拓の方が大きいですが、大浦干拓のすごいところは、その耕作率がほぼ100%である、ということです。

土地改良事業が、ちゃんとその後の農業に繋がっているわけですね。

実は、土地改良事業を行っても、その後に続かず、当初の計画のようには耕作されなかった地域もたくさんあります。大浦の場合はなぜそれがうまくいったのか、そのあたりも学べるかも知れません。

ちょっと地味なテーマではありますが、こういう誰もやらなそうなテーマを取り上げるのも「そらまどアカデミア」だと思っています。ぜひお越し下さい。

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第10回 そらまどアカデミア

大浦町の土地改良

講 師:山之口 大八

80年以上前の昭和17年より干拓事業が始まり、高度成長期の昭和40年代以降、先人達が多くの補助事業を導入して、大浦町の基盤整備を支えてきた土地改良事業。市町村合併してやがて 20年になるいま、農村大浦の基盤整備のあゆみを後世に伝えたい。

日 時:4月21日(日)14:00〜15:30(開場13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:1000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
問合せこちらのフォームよりお願いします。

<講師紹介>
1960年曽於市生まれ、土木技師として測量設計会社に7年間勤務後、平成元年大浦町役場に入職、令和2年南さつま市役所定年退職。大浦町に31年間在住後、姶良市在住。現在、地質コンサルタント技術推進参事。

2024年2月19日月曜日

南薩の田舎暮らしのオンライン・ショップをリニューアルしました

タイトルの通りですが、南薩の田舎暮らしのオンライン・ショップを少しリニューアルしました。

https://nansatsu.shop-pro.jp/

きっかけは、中2の娘に「ショップの売れ行きをよくするためにはどうしたらいいと思う?」と聞いたことです。

娘は、「WEBサイトがダサいのがよくないと思う」と即答。2013年にサイトをオープンさせてから、基本的なところはほとんど変えていません。

なにしろ、うちは業者に頼まず、自分でHTML/CSSを書いてショップサイトを作っているので、サイトのデザインの手直しなどはつい面倒がってやらなかったのです。素人がやった10年前のデザインなのでダサいのも当然です。

しかしながら、南薩の田舎暮らしでは、柑橘類についてはほぼ全てインターネットで販売していいます。だからサイトの売上は死活問題。娘の一言を真摯に受け止めて、ショップのデザインをやりなおしました。

といっても、基本的な構造は維持したままで、フォント、余白などを今風に整えただけなんですけどね。微妙な違いなので、before/afterがわかるようにスクリーンショットを撮っておけばよかった(後悔)。どこが変わったかわからない方もいるかも。見た目の印象は結構変わったはずなんですが。

ただ一つはっきり変えたのは、配送料金と支払い方法がすぐにわかるよう、メインページの下部に表示するようにしたことです。ここは私も自分がネットで買い物をする時に気になるところですし。

ちなみに、このサイトは「カラーミー」というサービスを使って作っているのですが、カラーミーにあった元々のテンプレートはこんな感じです。

15年くらい前のネットショップってこんな感じでしたよね!?

このテンプレートをいじくって、南薩の田舎暮らしのオンライン・ショップを作っているんです。

ちなみに、最近は、「サイトのデザインを素人が手作りするのはよくない。みんなに見える一番大事なところなんだから、プロに制作を頼んだ方が良い」というのが、常識になっています。

そりゃそうだ。

ただ、うちはプロにお願いするだけの売上もありませんし、なんでも自分で手作りするのがいいところだと思っているので、しばらくの間は、こんな感じでいこうと思います。

というわけで、南薩の田舎暮らしのポンカンに続く中心商材であるタンカンを販売開始しましたので、ぜひリニューアルしたサイトをご利用ください。どうぞよろしくお願いします。

↓お買い求めはこちら
【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のタンカン
4.5kg 2,900円/9kg 5,400円+送料

 

2024年1月23日火曜日

今年は新規蒔き直しに取り組んでいきたいと思います!

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

実は、1月中旬から体調不良で1週間ばかり寝込みました。

新型コロナなのか、インフルエンザなのかわかりません。夫婦二人ともダウンしてしまったので病院に行けなかったからです。うちから最寄りの病院まで車で30分ほどかかりますので。

本来なら1月中旬はポンカンの収穫・発送などで一年でもかなり忙しい時期になります。

しかし、当然ながら全く仕事をすることができず、結果的に、多くのご注文をほったらかしにすることになってしまいました。みなさん、すみませんでした。元々、注文が立て込んでいたので「発送にお時間をいただきます」とは伝えていたものの、「さすがに遅すぎない?」と思っている方も多いと思います。

今日からようやく動けるようになってきたので、気を取り直して頑張っていきたいと思います。ポンカンの発送は本日から順次やっておりますので、もうしばらくお待ちください。

ところで、写真のとおり、昨年末にDIYで倉庫を増築しました。

実は、ここに倉庫を増築するのは2回目です。1回目は2015年前後だったのではないかと思います。この時もDIYで作ったのですが、なんと、作って2週間もたたないうちに(というか正確には建築途中だったんですが)、台風で全部吹き飛んでしまいました。

この時は、基礎がちゃんとしてなくて、ただ束石を土に埋めているだけだったので、束石ごと風に持って行かれたんです。

けっこう、これには懲りました!

そんなわけで、DIYで倉庫を作るのは辞めた方がいいような気がしていたのですが、この度、機械置き場がどうしても足りなくなってきたので、懲りずにまたDIYで倉庫を作ったのです。

前回とは違い、木造ではなく単管パイプを使い、穴にコンクリを流し込むタイプの簡単な基礎にしました。つくりは簡単ですが、ちょっとやそっとの台風で飛ばないと思います。

実は、「books & cafe そらまど」をオープンさせてから、どうしても農作業にしわ寄せが来て、あまりよくないループにハマりかけていました。今年は、新規蒔き直しを目標に、農業を立て直していきたいと思っています。この倉庫はその手始めです。これで新しい機械も購入できるようになりましたしね。

どうぞよろしくお願いいたします。

2023年12月31日日曜日

申し訳ありませんが、柑橘類を値上げします

このところ、何でも値上がりしていますよね。

特にこれまで安かった商品の値上がり率が高く、今まで100円くらいだったアイスが160円になったり(田舎だけなのでしょうか!?)、5割以上の値上がり商品も珍しくなくなってきました。

農業資材についても軒並み値上がりしていて、昨年200円だった「ハイパーボードン」というビニール袋が、今年250円になっていたのにはびっくりしました。

これはまあいいとして、肥料の値上がりがすごいです。かぼちゃ栽培に使う「有機入り完熟53」という化学肥料は、数年前は1袋(20kg)2500円くらいだったのが、今では1袋4000円以上します。

化学肥料はほぼ全量を輸入に頼っているため、円安の影響を受ける上、今は紛争の影響なのか世界的に肥料価格が高くなっているということで、こんなに肥料が高くなっているようです。政府もこれを問題視して、肥料高騰の対策の予算を組んでいますが、焼け石に水のような感じ。食料安全保障を考えて、防衛費のいくらかは農業に回してくれればいいのに…。そして不思議なことに、農作物の単価はほとんど変わっていないので、単純に農家の利益が小さくなっているんです。

うちもその影響を受けており、利益が出ているのか出ていないのかわからないくらいの有様になってしまいました。というわけで、ジンジャーエールシロップ等を約20%値上げすることにしたのですが、主力商品の柑橘類についても、同様に約20%値上げすることにいたしました。

ポンカンの新しい価格は、
4.5kg入り=2,900円(税込み)
9kg入り=5,400円(税込み)

になります。(タンカンも同様。他の柑橘については、それぞれ今後改訂します)

ちなみに、前回値上げしたのが3年前の2021年1月。この時は「農協並みの価格」にしたのですが、今回、遂に農協価格より高くなりました。無農薬・無化学肥料の柑橘としては引き続き安い方ではありますけど、ガクっと値上げしたのは心苦しく、「見合う価値がちゃんとあるのだろうか」と自問自答しております。

どうぞご理解いただき、これからも変わらぬご愛顧をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

↓ご購入はこちらから(例年より早く12月31日販売開始しました)
【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のポンカン

2023年12月16日土曜日

「南薩の田舎暮らし」10周年記念フォトブックを作ってみて

もう年の瀬になってしまいましたが、今年2023年は「南薩の田舎暮らし」10周年の年でした。

【参考】「南薩の田舎暮らし」が、10周年を迎えました!
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2023/10/10.html

10周年といっても、10月の1か月間、10%offセールをやったほかは、これといって記念のことはしませんでしたが、やっぱり何か形に残しておいた方がいいよね、ということで記念のフォトブックを作ってみました。

全24ページで写真+ちょっとの文章、という簡単なものですけど、やっぱり形にするといいですね!

内容は、「南薩の田舎暮らし」の活動を振り返るものです。改めて振り返ってみると、転機は意外なところにあるもんだなーと思いました。

加工事業を始めてからの第1の転機が、知り合いから「たくさん採れたから」といって大量のショウガをいただいたことです。これをジャムにしたら意外とおいしい! というわけで、「南薩の田舎暮らし」とショウガとの付き合いが始まりました。

これが転機になるとは思ってもみませんでしたねー。これについてはブログ記事にも書いていなかったようです。何でもブログに残しておくタイプなのに。

第2の転機が「ジラジラフェス」という大浦の焼肉パーティです。ここで、主催者のみなさんにお願いされてかき氷屋をやりました。せっかくなのでかき氷シロップまで手作りしたのですが、そこでジンジャーシロップを使ったところこれが好評でした。

【参考】ZIRA FES大成功!
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2015/07/zira-fes.html

第3の転機が南さつまの自転車大会「ツール・ド・南さつま」にドリンクスタンドとして出店したことです。ジンジャーシロップでジンジャーエールを作って提供し、のどが渇いたサイクリストの皆さんに飲んでもらって一儲けしようという魂胆だったのですが、その当ては外れました。みなさん飲み物はちゃんと持参されていたからです(今から考えると当然です)。しかしこれをきっかけにドリンクスタンドとして出店するようになりました。

【参考】市役所マルシェで初のドリンクスタンド
https://nansatz-kurashi.blogspot.com/2015/09/blog-post_24.html

こうして、加工事業からドリンクスタンド、そして出張喫茶店営業をするようになり、「books & cafe そらまど」の開業につながっていきます。

これらの転機(というのは大げさですが、小さなきっかけ)は、当時はそれが転機になるとは全然思ってもいないものばかりでした。

よく、チャンスに後ろ髪はない、ということが言われます。チャンスはすぐに掴まないとすり抜けてしまう、という意味ですね。残念ながら「南薩の田舎暮らし」はこれまでチャンスらしいチャンスに出会ったことがありません。ただ、小さなきっかけを活かして、いろんなものに取り組むことができたとは思います。

それは、自分がやりたいと思ったことを実現してきたというより、なんとなくの流れやその場の勢いだったことが多いですが、結果的に10年楽しく続けることができました。その教訓があるとすれば、「小さなきっかけは活かした方がよい」ということかと思います。

これからも、いろいろなことに取り組んでいけたらと思っています。

※10周年記念フォトブックは非売品ですが、「books & cafe そらまど」の店頭で閲覧はできます。

2023年12月14日木曜日

ジンジャーエールシロップその他を来年1月から値上げします!

心苦しいですが、値上げのお知らせです!

南薩の田舎暮らしの主力商品である、「ジンジャーエールシロップ」を、来年1月1日から値上げすることにしました。

現在の直売価格は850円ですが、来年からは1,020円になります。20%の値上げです。ガクンと価格が上がってしまいますが、それでも同等の商品と比べるとまだ安い方だと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

どうして値上げするのかについては、まあ、別に説明しなくてもみなさんわかると思いますが、 原材料などがかなり値上げになっているためです。

今年は原価がかなり高くなってしまい、正直あまり利益がありませんでした。自慢じゃないですが、結構売れてはいるんですよ!? それでも利益があんまりない。こんなんじゃ事業が続けられない! …ということで、思い切って20%の値上げに踏み切った次第です。

ネットショップでは12月31日のご注文分までは850円で承りますので、今のうちの買いだめしたい方はよろしくお願いいたします。

↓ご注文はこちらから
【南薩の田舎暮らし】ジンジャーエールシロップ

そして、もう一つ値上げがあります。「books & cafe そらまど」のドリンクやスイーツです。

これまで、「そらまど」ではドリンク350円、スイーツ250円で販売してきました。ところが、こちらも原材料価格が上昇しており、特にスイーツ250円はかなり厳しくなってきました。そこで、ドリンク400円、スイーツ300円に値上げし、ドリンク+スイーツの場合はセット価格として(50円引きの)650円で提供することにいたしました。

「そらまど」は、年金生活のお客様も多いので値上げは本当に心苦しいですが、ご理解いただければ幸いです。

また、価格については後日ご案内しますが、柑橘類についても値上げする予定です。農業も、生産資材費(肥料、燃料、配送料)が高騰しています。特に肥料の値上がり具合はびっくりです。うちはあまり肥料は使わないからまだいいのですが、それでもいろんなものが急に値上げになりました。そんなわけで価格転嫁はやむを得ない状況です。

来年はいろんなものを一度に値上げするという、これまでにない年明けになりますが、どうぞご理解いただき、変わらないご愛顧をいただけますようお願いいたします!

2023年11月27日月曜日

昔ながらのやり方で育てたサツマイモ「栗黄金」、ワケあり価格で販売中

今年は、サツマイモ「栗黄金(くりこがね)」をまだまだ販売中です。

というのは、サツマイモの面積を昨年までの2倍くらいに増やしたのです。 

といっても、写真を見ていただければわかるとおり(これは8月くらいに撮影したもの)、専業農家が作る分としてはそんなに広くないのです。

しかし実は、これでも結構大変です。

なぜなら、私はこの面積を鍬で畝立てし、マルチも使わずに手で草取りしているからです。

それどころか、無農薬・無化学肥料なのは当然として、肥料も米糠(とワラ)のみで、昔ながらの栽培方法で作っております。(最初の耕耘だけトラクターを使います)

「栗黄金」を作り始めたきっかけは、近所のサツマイモ農家に食べさせてもらったことでした。最近のべちゃっとしたサツマイモと違って、ホクホクしつつもしっとりした味わい。強い甘味はありませんが、サツマイモらしい美味しさ! 実は一時「幻の芋」と呼ばれていたくらい、希少性のある品種でした。 その農家さんも「いろいろな品種を作っているけど、味は抜群」と言っていました。

これを自分でも作ってみたいと思って、苗を分けてもらったのがもう10年前です。

最初は、マルチも使っていましたし、それどころか化学肥料も使っていたのですが、試行錯誤するうちに無農薬・無化学肥料・無マルチ栽培になったのが7年前。

といっても自然栽培みたいなのではなく、冒頭写真のようにキッチリと管理しております。マルチは使いませんが、意地になって夏の間に草取りするので雑草はほとんどありません。

ですが、土壌消毒をしないので、どうしても虫食いが発生してしまいます。そのため、インターネットでは「ワケあり」としてお安く販売しております。無農薬・無化学肥料なのに安売りせざるを得ないのが残念。どうにかならないもんなんですかね〜。

しかも! 今年は初めて貯蔵病害まで出てしまいました。貯蔵病害とは、字のまんまで、貯蔵している間に病気が広がってしまうことです。収穫した時の傷からバイ菌が入りこんで、どんどん痛んでいきます。これは収穫遅れが一因とも言われているので、もうちょっと早く収穫すればよかった。

というわけで、虫食いや貯蔵病害などで、お世辞にもいいイモとは言えませんが、無農薬・無化学肥料とか関係なく、かなり安い「栗黄金」だと思いますので、よかったらご注文ください。(たぶん柑橘シーズンまで在庫はあると思いますが、貯蔵病害が広がってなくなってしまう可能性もあります)

↓ご購入はこちらから
サツマイモ【栗黄金】ワケあり品 4kg (2,400円)