これまで、「砂の祭典」にはいろいろな関わり方をして来ましたが、出店するというのは実は初めてです。
場所は、メイン砂像がある場所とは違う、本町(ほんまち)の公園のそばでした。私たちがいたのは地元出店者枠のコーナーで、公園では「モジョピク」という、キッチンカーやハンドメイドショップなど外部の参加者によるマルシェが開催されていました。
私たちはコロナ以前からイベントへの出店を控えていたので、本格的なイベント出店は本当に久しぶりでした。不特定多数の人に訴える商売は数年ぶりといってもいいくらいだったかもしれません。
その点、「モジョピク」の方の飲食店の皆さんはさすがに慣れていて、売上の方も私たちの数倍はあったと思います。そんな皆さんのやり方を見て、とても勉強になりました。そんなわけで、今後に活かすために感じたことを記録しておきたいと思います。おそらく、皆さんにとっては「そんなの当たり前。むしろこれまで分かってなかったの!?」ということばかりですが…。
第1に、店はわかりやすさが大事。いろんな店がありましたが、繁盛しているのは、何が売っているか一目見て分かる店ばかりでした。「レモネード屋さん」「チュロス屋さん」といった調子です。テーマカラーをはっきりと打ち出した大きなサインを掲げ、遠くから見ても何を売っているか分かるようにするのが大事だと思いました。
第2に、商品は絞った方がよい。これは第1の点から派生することです。 普通のお店ではいろいろ商品がある方がよくても、こういうイベント出店の場合は商品数の多さはアダになると思いました。例えばマフィンとケーキとクッキーを売っているお店より、マフィンだけの店の方がわかりやすくて売れ行きがいい。お客さんはいろいろな店の商品を比較した上で購入するので、一店舗の中にマフィンとケーキとクッキーがある場合、その商品間の比較まで考えてしまい、結局購入に至らない場合がありますよね。むしろマフィンの種類を増やして、プレーン/チョコ/バナナマフィンにした方がわかりやすく、「選ぶ楽しみ」になります。
第3に、地元産はアピールすべき。これは考えてみれば当たり前ですが、いつも地元相手に商売しているのですっかり忘れていました。「砂の祭典」には地域外からたくさんのお客様が来ます。そしたら、「何かひとつくらい、南さつまのものをお土産に買って帰ろう」と思うのが人情。しかも、今回はいつもの特産品販売のブースがなかったので、お土産に飢えていた人が多かったようです。うちの南薩コンフィチュールなんか、いいお土産だったのに、「地元産」を全くアピールしていなかったのでほとんど売れませんでした(涙)。一方、ジンジャーエールシロップは「南さつま市産」を後から貼り付けたところ、売れ行きが格段によくなりました(でもその時はその効果だとわかっていませんでした!)。
第4に、飲み物350円は安すぎた(笑)。うちでは、「石蔵ブックカフェ」でジンジャーエールやコーヒーを300円で提供しています(あまり儲けを考えていません)。それじゃああまり安いよね(出店料も高いのに)、ということで「砂の祭典」では1杯350円にしました。ですが、出てみてビックリ。ほとんどの飲食店の飲み物は500円〜じゃあないですか! 物価が上がってるなー。大浦からほとんど出ていないので最近の相場がわかっていませんでした。400円にすればよかった。あんまり安いのは他の飲食店にも迷惑がかかりますからね。
これら4点は、3日間出店している間、徐々に分かってきました。なので、うちの店構えも徐々に変えていきました。1日目の最初の方は、あんまり売れ行きが悪いので「自家製ジンジャーエール350円」を大きく表示したところ、ちょっと売れ行きがよくなりました。2日目には、その文字を「そらまど」のテーマカラーの水色の台紙に書いたところもっとよくなりました。3日目には、そこに「南さつま市産」をつけたところ、シロップもどんどん売れるようになりました。最初からいろいろ工夫してやればよかったですね…!
いろいろ反省点はありますが、でも一番何がよかったかって、雨が降らなかったことです。ちょっと風が強かったとはいえ、3日間、お天気に恵まれました。イベント出店で一番大事なことは、天気ですよね!
初めて「吹上浜 砂の祭典」に出店してみて、本当にいい勉強にもなりました。また来年も出店できたらいいなと思っています。来て下さったお客様、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました!
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