2019年11月11日月曜日

「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6」、最高の場所で最高の一日!

11月10日、「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6」開催しました!

当日は天気に恵まれ、爽やかな秋晴れの中での、気持ちよいイベントとなりました。個人的にはちょっと心配していたモヤもそれほどでもなく、海の方を見ると沖秋目島のその先に黒島のシルエットが見えました。

開催も6回目ですけど、毎年お天気に恵まれているのが本当に有り難いです。

今回のプチマルシェは例年よりちょっと小規模で、「つばめ文庫」「ZAKCAR By オート・エス」「石窯café kunkun」に「南薩の田舎暮らし」を加えた4店舗でした。同じ日にイベントが盛りだくさんなので出店者があまり集まらなかったですね…!

そして例年との最大の違いは、珈琲を私(南薩の田舎暮らし 窪)自身が淹れるということです。

初回を除いて、これまで珈琲は「珈琲と洋酒 水」に淹れてもらっていたのですが、「水」さんがご夫婦でやっていた作業を今回は私一人でやらなくてはなりません。果たしてそんなことが可能なのか…!? 前日の夜ビビって、整理番号札を50まで作りました(恐怖)。

そんなわけで、今回、私は写真をほとんど撮れておりません。手元にあるだけの分で当日の模様を紹介いたします。

「つばめ文庫」は例年のとおり強い日差しと戦っていました(笑)ただでさえ日焼けしている古本には辛い環境です。

ちなみに「つばめ文庫」さんは発売されたばかり(というより当日11月10日発売)の本を平積みしておりました。

それが鹿児島における今年最大の話題作(当社比)、原口泉『近代日本を拓いた薩摩の二十傑』(燦燦舎)です。写真がありませんが10冊くらい積まれていたような。当日はそれどころじゃなかったのでスルーしてましたけど、今思うとこのことをもっとアピールした方がよかった気がします。

【参考】原口泉『近代日本を拓いた薩摩の二十傑』!  発売日に南日本新聞に書評掲載!!!|燦燦舎のブログ
http://san-san-sha.hatenablog.jp/entry/2019/11/10/153659

「ZAKCAR By オートエス」はレザークラフトワークショップでの出店。

思えば4年前、2回目の「海の見える美術館で珈琲を飲む会」では「ZAKCAR By オートエス」は雑貨販売をやっていて、その後レザークラフトワークショップに転換、今ではレザークラフトの専門店にも劣らないような道具の充実っぷりです(笑)

長くやっていると出店者の変化も感慨深いですね〜。

一方「石窯café kunkun」は昨年からの出店。軽トラの上に石窯が載っているというコロンブスの卵的な発想の石窯ピザ屋さんです。

もちろんピザはとっても美味しいのですが、それ以上に楽しみにしていたのが「kunkun」の犬さん社員たち! 営業部長と平社員の2匹です。途中、吠えるということで車に退避させられていましたが、営業終了後になでなでさせてもらいました。私のことを覚えててくれてましたかね?

「南薩の田舎暮らし」はいつも通り自家製焼き菓子とドリンクの販売。

実は焼き菓子の準備段階では数々のトラブルとうっかりミスなどに見舞われ、「ちゃんと美味しいお菓子ができるのか…?!」と心配だったのですが、多くの方に「お菓子美味しかった!」と褒めていただきました。

ちなみに途中、「お菓子が余り気味なんでみんな買ってくださーい!」という身も蓋もない宣伝をしてしまいました(笑)そしたらみなさんの好意のお陰でだいたい売り切れました。ありがとうございました!

さて、肝心の珈琲。

昨年まで「珈琲と洋酒 水」のご夫婦がいろいろ工夫してやっていたことをそのままパクり、なんとか一人でやりきりました。

といっても、丁寧な淹れ方ではとても捌ききれないので、ちょっと簡略化しちゃいましたけど…。それでも私が飲みたい「挽き立て・淹れたて」の珈琲はなんとか入ったかな…と。お客様からも「珈琲美味しかったよ!」とたくさん褒めてもらいました。

もちろん、私の珈琲の入れ方がよかったのではなく(笑)、笠沙美術館の雄大な風景の前で飲むから美味しいんですよ!!

また、今回珈琲をほとんどお待たせすることがなかった、というのもよかった点。事前に番号札は作っていましたけど、これは結局1枚も使うことがありませんでした(!)。ご来客が適度に分散して、また私の方でも来客予測を立ててそれにあわせて湯を沸かしたりしていたのでスムーズに珈琲が出せました。本当にホッとしました!

そして、今回の目玉だった狩集広洋さんの「ライブドローイング」=「一発描き」は、みなさんかなり驚かれていました!

7日から4日間描かれて、お昼頃にはほぼ完成しており、本当に描くスピードが速いんです。

下書きなくスラスラ〜っと描いていくのですが、まるで下書きをなぞっているかのようなスピード。迷いがない。

ご本人曰く「何も考えていないわけじゃないけど、まあテキトーですね(笑)」とのこと。テキトーにやって(るわけじゃないんでしょうけど)ちゃんとまとまった絵が描けるのが力量…!!

私は第1日目からどんな絵が描かれるのかな〜と完成過程を見ていました。

大木の絵から始まり、沖秋目島、河添(こせ)渓谷、開聞岳、磯間嶽、金峰山ときて、最終日には越路浜から望む野間岳の絵が出来上がりました。(ちなみにここに掲載したのは、絵の最初と最後の部分です。)

自然の風景が不思議と組み合わされて、どんどん連結されていくのが新鮮でした。今回30mの絵でしたけど、もっと長いキャンバスに描いてもらったらどんな風になったんだろう?

15:00からのギャラリートークは、事前の予定ではギャラリーの中でやるつもりでしたが、いろいろあって外の景色の中でやってもらいました。おかげで珈琲を淹れていた私も聞くことができてよかったー!

その中のお話しで心に残ったのが、「元々は抽象画をやっていたけど、無心に描いていたぐちゃぐちゃの線を見たお客さんから「これはライオンに見えるね」とか「これは○○ですか?」とか言われるようになり、やがて具象的な表現に移っていった」ということです(大雑把にまとめています)。

最初から風景画を志していたのではなくて、抽象的ぐちゃぐちゃが出発点だったっていうのが面白いです。狩集さんの絵は「混沌から引き出されたもの」だったんだなぁと思いました。

狩集さんの絵がとても見応えがあったので、今度はもっとさらに大きなサイズで描いてもらいたいなーと思いました(そんな機会あるのかわかりませんが…(笑))。

そんなわけで、お天気に恵まれ大過なくイベントが開催できました(細かいミスや改善点はたくさんありましたけど…)。事前広報もそれほどたくさんはしませんでしたが、大人163人(チケット集計)、子ども25人(推計)、計188人のご来場があり、珈琲も175杯ほど提供いたしました。大盛況でしたが忙しすぎず、集客具合も最高によかったと思います。

こうしてイベントも無事終了し、撤収作業を終えてから近くの夕日スポットに向かいました。

ところがちょっとの差で日没には間に合わず…。

でも日没後の美しい一時を過ごすことができ、イベントを終えた充実感と安心感に浸って帰りました。

来て頂いた皆様、ご協力くださった皆様、出店者と狩集さん、関わって下さった全ての方にこの場を借りて御礼申しあげたいと思います。いろいろ至らぬ点もあったと思いますが、ありがとうございました。

例によって、来年も開催するかどうかはわかりませんが、私は来年もまた「最高の一杯」を飲みたいなと思っています。

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