2019年11月1日金曜日

狩集広洋さんの巨大スケールのライブドローイング—珈琲を飲む会vol.6情報

今回の「海の見える美術館で珈琲を飲む会」の目玉は、画家 狩集広洋(かりしゅう・ひろみ)さんのライブドローイングです!

狩集広洋さんって誰? という方がほとんどでしょうから説明しますね。

まずはこの写真をご覧ください。


説明不要でしょうけど(笑)、ここに立っているのが狩集さんで、後ろにある壁画が作品です。

狩集さんのすごいところは、こういう巨大な作品を、下書きナシでしかも短時間で描き上げる、ということです。そしてその描く過程も全部公開してしまいます。それが、「ライブドローイング」=「一発描き」というパフォーマンスです。

実は、先日うちの集落の敬老会があったのですが、そこにも狩集さんに来ていただいて、「一発描き」を披露してもらいました!

ちなみに、なんで集落の敬老会に? というと、実は狩集さん、うちの集落にルーツがあり、それが縁になってこのたび大阪からご家族で大浦に移住してきたんです。人口減少している大浦に来て頂けるなんてそれだけで有り難いですね!

さて「一発描き」ですが、白いコンパネにマジックでサラサラ〜っと描き始め、最初はみんな「何を描くのかな…? 花を描いているようだけど…」という感じでした。何しろ下書きがないので全体像が不明なんです。

「それじゃあ描き終わるまで会を続けてて下さい」というので、その間、子どもたちによる余興やらなんやらやっていると、気づけば絵がどんどん完成しています。

最初に描いていた花はツワブキの花だったようです。ちなみにツワブキは南さつま市の市の花です。さらっと地元ネタを仕込んでくるのが嬉しいですね〜。

しかし花が咲き乱れている様子(特に葉っぱや花の重なり具合)なんか、けっこう複雑だと思うのですが、下書きなくサラサラと描いていくのが技術だなあと思いました。

そして敬老会が宴もたけなわになった頃、気づいたら絵が完成していました! この間、たったの一時間くらいでした。すごい早さです! そして、写真ではよくわかりかせんが(というか地元民以外わかりませんが)、この絵は我が磯間嶽の絵だったのです!(南薩の田舎暮らしFacebookページのカバー写真にもなっている磯間嶽…大浦町民の心の山です。)

しかしどうしてあえて下書きナシなのか…? せっかく描くなら下書きして完成度を高めた方がいいんじゃ…!? と思うかもしれません。

でもライブの場合、下書きなしの方が見る方はずっと楽しいですね! 「何を描いてるのかな?」という状態から徐々に全貌が明らかになっていき、最後は「うわー!」みたいになりますもん。

「海の見える美術館で珈琲を飲む会」でも、この狩集さんのライブドローイング=一発描きをやっていただきます! しかも、うちの集落でやったようなサイズではありません。なんと美術館の展示室の壁3面いっぱい(約30m)にキャンパスを貼り付けて、そこを絵で埋め尽くしていくというスケールの大きなものです。

このため狩集さんは、11月7日(木)〜10日(日)の4日間をかけてその絵を完成させます。「珈琲を飲む会」の日以外も、個展という形で公開していますので徐々に絵が完成していくまでを見る事ができますよ! それにしても、その場で絵を描いていく個展ってすごく型破りじゃないですか…?!

【参考】狩集広洋(かりしゅう ひろみ)個展「PRAKTIKE」@笠沙美術館
https://kanko-minamisatsuma.jp/event/12082/
開催日:2019年11月7日(木)〜10日(日) 9:00〜17:00
場所:笠沙美術館
料金:無料

また、狩集さんが下書きをしないで描くのは、ライブでの効果を狙っているというよりも、これまでの画家人生やアート観が大きく影響しているようです。そういう独自のアート観について、「珈琲を飲む会」の15:00からギャラリートークという形で語ってもらいますのでぜひご聴講下さい。

…ということは、美術館の壁3面分のライブドローイングは15:00までには完成するということになります。いつ完成するのか、主催者の私もわかりませんが、完成の瞬間をお見逃しなく…!!


【狩集広洋さん情報】
お問い合わせ ippatsugaki@yahoo.co.jp
FACEBOOK PAGE https://www.facebook.com/KarishuHiromi
YouTube https://www.youtube.com/user/kalisyu
INSTAGRAM https://www.instagram.com/thearthearth/?hl=ja

【補足】地元の方へ
狩集は、「かりしゅう」じゃなくて「かりあつまり」なんじゃないの? と思うかも知れません。実は、狩集さんのお父さんが、大阪では誰も「かりあつまり」と読んでくれない、ということで「かりしゅう」と名乗り、その後戸籍上の名前も「かりしゅう」に定めたそうです。

 【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.6 ←リンク先Facebookイベントページ
日時:2019年11月10日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木8666-1)
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)

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