2015年5月12日火曜日

魔のジャンボタニシ

田植えも終わり、田んぼでは稲がスクスクと育って…いればいいんですが、悲しいことにそうなっていません。

せっかく植えた稲が、ジャンボタニシにムシャムシャ食べられてどんどん消えて行ってるんですよ…!

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)という怖ろしい生物を知らない方のために一応説明しますと、これは1980年代に食用として導入された外来生物で、でも美味しくないためほとんど食べられることのないまま野生化し、稲の大害虫となっているという、自業自得的な存在です。人間ってときにバカなことをしてしまうものですよね…。美味しくないのになぜ食用になると思ったんでしょうか?

こいつらの食欲・繁殖力はとても旺盛で、畳数枚分くらいの稲をすぐに食い尽くしてしまいます。もちろん通常は農薬により防除するのですが、私の田んぼは(一応)無農薬ということで作っていますから打つ手がございません。

ちなみに、基本的にエラ呼吸なので水を浅くすれば被害は若干軽くなります。でもその分雑草の繁茂も激しくなるわけで、頭が痛いところです。以前有機栽培で田んぼを作っている農家の方に聞いてみましたら、やはり水管理で被害を軽減するしか方策がないようですが…。

よく「生き物いっぱいの田んぼ」というような言い方がされます。うちの田んぼもオタマジャクシ、イモリ、蛇、タニシと様々な生物に溢れていますが、正直いうと、 生き物はどうでもいいからちゃんと収穫したい! と思わざるを得ません。でもそういう気持ちをぐっとこらえて、タニシにムシャムシャ喰われるに任せている昨今です。

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