2017年12月29日金曜日

ポンカンが不作過ぎて販売すらないかもしれません

ポンカンが、かつてないくらい不作です。

収穫量は、去年の10分の1以下になるのではないかと思います。この写真は、収穫前のポンカンの樹の様子。ほとんど、果実が見えません。まるで、収穫後みたいですよね…。

不作なのは私だけでなく、今年は産地全体が不作傾向です。ここまで激しく不作の園地は珍しいとは思いますが…。しかし産地全体の傾向ということは、私の管理の悪さとかだけでなく、やはり天候の影響が大きいんでしょうね。その原因はハッキリとは分かりませんけど…。

しかもさらによくないことに、不作の時はイマイチな果実が多いんですよね。数が少ないのに味がよくない、となれば救いようもないです。まあ、思っていたよりはしっかり味がしましたけど(希望的観測)。

そんなわけで、今年はポンカンをインターネットで販売するか未定です。味はともかくとして、量があまりにも少ないので、一般販売に回す分がなさそうです。

この何年かで、やっとお客さんがついてきてくれたところでしたのに、今年がブランクになるかと思うと本当に悔しいですね。そして「来年もよろしくお願いします」と言ってくださっていた方にお届けできないと思うと申し訳ないです。すいません。

農業は、なかなか順調にはいきませんね。軌道に乗りそうだ、と思ったら自然条件に裏切られたり。

来年は経営的に厳しい年になりますが、ヘタにじたばたせず、むしろこれまで疎かにしていたことに取り組み、再来年以降を見据えてやっていきたいと思います。

ということで来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

2017年12月16日土曜日

なんとかかぼちゃの収穫が終了…!

や、やっとかぼちゃの収穫終わりました…。

最近「石蔵古本市」の案内ばっかりで「ちゃんと農業をしているのか」疑惑が発生していると思いますので、今日は農業の話題です。

といっても、実は石蔵古本市の最終日あたりから体調を崩しまして、咳をゴホゴホしながら、なんとか農作業をやっていたという感じです。休めたらいいのですが、かぼちゃの収穫は一気に終わらせないといけません。霜も降ってきますし、農協の最終集荷日も近づいてきますしね。

そんなわけで、体調が悪い中でしたが少しずつ収穫作業を進めまして、ついさっき終わったところです。

結果は…、農協に出荷したのが224ケース+自家販売等18ケースで過去最高の収穫高でした。

が、それは過去最大に作付をしましたので当たり前のことでして、単位面積あたりの収量でいうと、平均よりちょっと悪いくらいでした…。途中、台風が2回来たときに管理のリズムが乱れてしまい、思ったようにいきませんでした。

そのために小玉が多かったですねー。今回は、特に追肥のタイミングと量がよくなかったのではないかと反省しています。

とはいえ、今の体調を考えると、とりあえず収穫が終わったというだけで有り難い気持ちです。途中で倒れなくてよかった…。

…そんな私のかぼちゃですが、早速インターネットでの販売を開始しました。

昨年は、最後の方は足りなくなってご注文をお断りしなくてはならなくなったくらいなので、気になる方はお早めにご注文くださいね!

↓ご購入はこちらから
【南薩の田舎暮らし】南薩かぼちゃ(1玉約2kg)

2017年12月8日金曜日

「石蔵古本市」開催中!

始まりました、「石蔵古本市 vol.2」!

強風と雨・寒波という非常に厳しい条件の中、初日にお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

また、私(店主)が不在にしている時間も長かったので、わざわざ会いに来て下さった方には申し訳ありませんでした。

今日は初日が終わったところということで、各店毎のレポートをしたいと思います。

まずは「あづさ書店 西駅店」さんから。

壁際に、昭和ーな感じの映画ポスターをたくさん貼っています。

「濡れ燕片手斬り」とか。

こういうポスター、今風の家に絵画風に飾ると、逆に現代美術みたいな感じがでて面白いんですが、インテリアとしては上級編になるでしょうね。

この他、「あづさ書店」さんは、風俗資料とでも言うんでしょうか、昔のマンガや雑誌、大衆誌といったものがたくさん並べられています。『アストロ球団』が連載されてた頃の「ジャンプ」とか! この頃青春時代を過ごした方にはたまらん空間かもしれません。

その中でも私が気になったのは、こちら。季刊『をる』という雑誌です。

この雑誌は、本格的な折り紙誌として伝説的なものだと思います。ちょっと素人ではどうしようもできないくらいのすごい折り紙が載っています。

パラパラッとめくったら、革を折るというコーナーまでありました。こういう、マニアに向けて作られた雑誌というものは、すごく内容が濃くて面白いんですよ。マニアじゃないから関係ない、と思いそうですけど、見るだけでも楽しい素晴らしい雑誌です。

2番目は「古書リゼット」さんです。

リゼットさんは、文学資料や児童書などで独特の世界を展開していました。

「オヤっ」と思うような本が並んでいますよ。一見郷土色が薄い棚だと見せかけておいて、隅の方に島尾敏雄とか橋口五葉関係の本を覗かせる演出が憎いですね(笑)

ちなみに、昨年は絵画もたくさん持ってきていましたが、今年は持ってきていないようでした。

その中で私が気になったのは、クロード・レヴィ=ストロースの『構造人類学』と『親族の基本構造』です。

これらの本で、レヴィ=ストロースは「未開民族」の習俗を調査し、そこにある種の厳格な「構造」があることを見いだして(例えば、『親族の基本構造』では婚姻のパターンが分析されています)、我々の社会は無意識に形作られた構造によってその基底が決定づけられていると指摘しました。この考え方はやがて「構造主義」と呼ばれる20世紀の一大思潮へと発展していきます。

私自身の感想を言うと、レヴィ=ストロースの分析手法というのは、あまりに「詩的」にすぎ、 もう少し現代的で厳密な手法によって再点検しなければならないと思うのですが、それはともかく、20世紀の哲学の重要な1ピースとなった一連の著作ですね。

3番目は「泡沫」さん。

一言で言って、「ディスプレイがうまい!」。

何て言うんでしょうか、立体的にこちらに迫ってくるというか、ホントすごく本の魅せ方がうまい! なんか自然に手が伸びる感じです。

私自身もお店のディスプレイがあまり得意ではないので、見習わなければならないと思いました。

そんな中で、ふと目についたのがこちら。

鹿島茂コレクション2『バルビエ × ラブルール』です。これは、バルビエさんとラブルールさんという画家の紹介であり画集であり、鹿島茂氏による鑑賞の案内でもあります。

ところが私、恥ずかしながら、バルビエさんもラブルールさんもこれまでさっぱり知りませんでした。でもなぜか、こういう本がパッと目に入ってくるのが古本屋の面白さですし、こういう本を目に入らせるのが、店主の腕の見せ所であると思います。

ちなみに、「泡沫」さんには、エロスをテーマにした棚があり、この本はその一角にあるのですが、このエロスの本棚もなかなか面白いので、ここでは十分に案内ができませんが是非手にとってご覧ください。

最後におなじみ「つばめ文庫」さん。

南さつまのみなさんは、もうかなり見慣れてきたんじゃないでしょうか(笑)

実は、この「石蔵古本市」の古書店側のとりまとめやら、「ブックトーク」の登壇者の調整やら、そういった裏方は全部この「つばめ文庫」さんにお願いしています。「南薩の田舎暮らし」は主催者ではあるんですが、実質的な「石蔵古本市」の実行委員長なのが「つばめ文庫」ですね!

そういう「つばめ文庫」さんからは、文字通りここでしか手に入らない本をご紹介します。

それがこれ「REPO(レポ)」という写真雑誌。

これは、小湊在住の写真家松元省平さんが編集したもので、一般には販売されておりません。松元さんから特別に譲り受けたものを「つばめ文庫」で販売しているんです。

写真雑誌には興味がないという人も、この中に収録されている松元さんのエッセイは絶対面白いと思いますよ! 松元さんは元々岡山生まれで神戸でずっと活躍してきました。で、余生を過ごしにこの南薩にやってきたのですが、ここには鹿児島の田舎で過ごすカルチャーショックなど、移住にまつわる話題がたくさん書かれています。

もちろん写真の方も本格的。しかもCD-Rがついていて、個人利用は自由の写真が収録されています。こんな親切な写真雑誌なかなかないような…。

こんな感じで、「石蔵古本市」には面白い古本たちが揃っています。あと3日ありますので、ぜひ実際に会場に来て手にとっていただけたらと思います。私も、今日はあまりゆっくり見ることができなかったので、明日はしっかり全体を見て掘り出し物をゲットしたいと思います!

そして、明日12月9日には夕刻にブックトーク「罪深き愉しみ」もありますのでぜひお越し下さい!

【情報】石蔵古本市 vol.2
日程:12月8日(金)-11日(月)(営業時間は日ごとに違います)
場所 :南さつま市加世田万世 丁子屋石蔵
参加古書店:あづさ書店 西駅店泡沫(うたかた)古書リゼットつばめ文庫
主催:南薩の田舎暮らし
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げています。

【情報】ブックトーク「罪深き愉しみ」
日時:12月9日(土)18:30〜20:30
場所:南さつま市加世田万世 丁子屋第2石蔵(本店裏)
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げています。←古本市とは別です。

2017年12月7日木曜日

限定生産のグレープフルーツのコンフィチュール、石蔵古本市で特別に販売します

明日12月8日からは「石蔵古本市」です。なので、この頃ブログでもFacebookでもこのイベントの告知ばかりになってしまいました。

というわけで、たまには「本業」からのご案内。

実はひっそりと、ショップサイトの方で南薩コンフィチュール「グレープフルーツ」の販売を開始しています。

【南薩の田舎暮らし】南薩コンフィチュール「グレープフルーツ」
↑1個600円です。

このコンフィチュール、昨年も作ったのですが非常にご好評をいただいて「まだグレープフルーツのコンフィチュールある?」という声をたくさんいただきました! が、割とすぐに売り切れてしまったため、その声にお応えできなかったのが申し訳なかったです。

というのは、このコンフィチュールは限定生産なんです。

そもそもこのコンフィチュールは、台風で落果した自然栽培のグレープフルーツを使っています。笠沙の赤生木(あこうぎ)で自然栽培で柑橘を作られている方がいて、その方から特別に仕入れさせてもらったものです。

つまり、昨年も、今年も、不運にも台風がきたのでそういうグレープフルーツを仕入れることが出来ましたが、台風が来なかったら仕入れ自体ができないですしね。そんな限られた果実を使って作っているので、貴重品なんですよ。

「台風で落ちた果実なんか使わないで、普通に買って仕入れたらいいじゃん!」と思うかも知れませんが、自然栽培のグレープフルーツってかなり高価です。そもそもグレープフルーツ自体、鹿児島でほとんど作ってないんですけど、自然栽培となるとなおさら…。原材料費が高すぎてとても加工品にはできません。

そんなグレープフルーツのコンフィチュールですが、大浦ふるさと館、にいななまる(道の駅です)にも置く予定ですが、今はまだインターネットのみで販売しています。

が、もちろん「石蔵古本市」では会場では販売します!!

「石蔵古本市」ではもちろん本を買って頂きたいですが、グレープフルーツのコンフィチュールもついでに手に取ってみてくださいね。

ちなみに、毎年グレープフルーツのコンフィチュールを作れるようにするため、昨年自分でもグレープフルーツの苗木を30本ほど植えて自然栽培で育てているところです。でもなかなか難しいですね。特に苗木の段階から無農薬にするのは…。

この苗木からグレープフルーツが収穫できるようになるのはいつになるのでしょうか。気長に応援してくださいね!

【情報】石蔵古本市 vol.2
日程:12月8日(金)-11日(月)(営業時間は日ごとに違います)
場所 :南さつま市加世田万世 丁子屋石蔵
参加古書店:あづさ書店 西駅店泡沫(うたかた)古書リゼットつばめ文庫
主催:南薩の田舎暮らし
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げています。

【情報】ブックトーク「罪深き愉しみ」
日時:12月9日(土)18:30〜20:30
場所:南さつま市加世田万世 丁子屋第2石蔵(本店裏)
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げています。←古本市とは別です。

2017年12月5日火曜日

個性的な古本屋さん4店舗のご紹介——石蔵古本市vol.2情報

12月8日(金)からは「石蔵古本市 vol.2」です!

今回は、古本市に出店していただく古本屋さんをご紹介します。

まずは、この古本市のとりまとめ的な役割をしていただいている「つばめ文庫」さんから。

「つばめ文庫」は、鹿児島市の武岡の住宅街にある古本屋さんです。ちょっとわかりにくいところにあって、私も行くたびに「あれ? どこだったっけ?」となります(笑)

この「つばめ文庫」は、出張販売や読書会への会場提供など様々な取り組みをしていまして、今後は本や史跡巡り・郷土資料などのコンシェルジュ的な部分もやっていきたいと意気込んでいます。

フリーダムすぎる人たちが多い古書店業界において、しっかりとした常識のある若い店主さんのお店です(笑)
【つばめ文庫】
南さつまのみなさま、毎度ありがとうございます!…と言ってももう大丈夫ならうれしいです、つばめ文庫です。
今回は昨年と同じく盛大な“古本まつり”バージョンでお送りいたします!哲学、歴史、近代文学、鹿児島の郷土史など、やや堅めのジャンルを中心に持参します。が、人気の絵本や文庫もお持ちしますよ!おたのしみにお待ちくださいませ♪
■facebook、twitter、instagram→「つばめ文庫」
■ブログ→「つばめの旅日記。」

次は、「あづさ書店 西駅店」さんです。

こちらのお店は、今はなき「西駅」(現・鹿児島中央駅のことです)の近くにお店があります。今年話題になった高級食パンの店「乃が美」のはす向かいです。

この「あづさ書店 西駅店」さんを一言で説明すると、「昔ながらの古書店さん」っていう感じです。店内には怖ろしい程の古書がうずたかく積まれています。

しかも、かなりいい本が多いです!

私は、よく「日本の古本屋」で鹿児島の郷土資料を検索するのですが、結局「あづさ書店 西駅店」さんが持っていることが多いんです。そのたびに「してやられた!」って感じです。

前回の石蔵古本市でも、一番多くの本を持ってきていただきました(たぶん)。今回も、「いかにも古本屋」っていうたくさんの本を持ってきていただけると思います!
【あづさ書店西駅店】
店名は以下から由来しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
=================
あづさ・あずさ(梓) [名]《昔の中国で(キササゲ)を使ったところから》木版印刷に用いる版木。 》

1.文字などを版木に刻むこと。
2.書物を出版すること。
=================
http://www4.synapse.ne.jp/nishiekiten
3番目に、「泡沫(うたかた)」さんです。

ここは、古本屋さんには極めて珍しい女性店主のお店。

はっきり言って独特です。

こう言っていいのかどうか分かりませんが、 古書店業という感じじゃなく、もうちょっと妖しい何かの雰囲気がします…!

前回の石蔵古本市では、なんと顕微鏡が売れていました!(顕微鏡をたくさん持ってきていたわけではなく、展示していた1つが売れたという意味です)あ、もちろん本はもっと売れていました(笑)

本の見せ方やディスプレイもとても上手で、鹿児島というより東京あたりの路地裏にありそうな、そんな瀟洒なお店です(※実店舗は現在ありません)。
【泡沫】
「これは眼鏡に適った!」という本や品々を、並べたり積んだりいたします。金色の銀杏が映えるこの時期、石蔵にてみなさまとお会いできること、楽しみにいたしております。
最後は、「古書リゼット(レトロフト内)」さん。

名山町のレトロフトの1階で、レトロフトの通奏低音的な存在感のお店です。

「古書リゼット」さんは、おそらく、今回出店される古書店さんの中では、一番みなさんが行ったことのあるお店ですよね。

オシャレな店内、オシャレな蔵書、だけでなく本格的な本も多く、選書も奮っています。そして、店頭に出てこない文学資料(誰々の蔵書の本、手紙など)や絵画も密かにたくさん持っているそうです。「古本屋は厳しいですね!」といいながら最後まで生き延びそうな、そういう足場のしっかりとした店作りをしていらっしゃいます。
【古書リゼット (レトロフト内)】
「プチ石蔵文学館」と題した内容を、少しですが持って行きます。

…ご出店いただくのは、以上4軒になります。

ところで昨年、「石蔵古本市」を開催した時にも強く思いましたが、古本屋さんってすごく個性が強いんですよね!古本市中のある日、店番そっちのけで魚釣りにいってしまった古書店さんがいて面白かったです(笑)

当然、お店の作り方、選書の仕方、並べ方もものすごく個性的です。古本屋さんってお店ごとに全然違う店なんですよ! 一見、どこも同じように見えても。

というのは、新刊書店には、「取次」という日本独自の中央集権的な配本システムがあって、沖縄から北海道までどこの書店でもほぼ同じような本が並んでいるのですが、古本屋ではそういうシステムがないおかげで、店主の個性と見識が店作りに如実に表れてくるわけです。

「石蔵古本市 vol.2」には個性的な4店舗が集まりますから、そういうお店ごとのカラーを比べるのも楽しいかもしれませんね!


【情報】石蔵古本市 vol.2
日程:12月8日(金)-11日(月)(営業時間は日ごとに違います)
場所 :南さつま市加世田万世 丁子屋石蔵
参加古書店:あづさ書店 西駅店泡沫(うたかた)古書リゼットつばめ文庫
主催:南薩の田舎暮らし
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げています。

【情報】ブックトーク「罪深き愉しみ」
日時:12月9日(土)18:30〜20:30
場所:南さつま市加世田万世 丁子屋第2石蔵(本店裏)
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げています。←古本市とは別です。


 




2017年12月1日金曜日

あんまり読書しない方こそ、ブックトーク「罪深き愉しみ」へお越し下さい!

12月8日(金)〜11日(月)の4日間は「石蔵古本市」です!

2回目となるこのイベントですが、今回の目玉はブックトーク「罪深き愉しみ」! 12月9日(土)の夕刻から夜にかけて、密やかに行われるトークショウです。

…なんですが、このイベント、一体どういうものなのかいまいちピンと来ない…という方が多いみたいなので、改めて説明しますね。

まず、ブックトークというのは、「テーマに沿って様々なジャンルの本を紹介するイベント」です。本を紹介してくださるのは、筋金入りの読書家6人で、テーマは5つ準備しています。ということは、6人×5テーマ(1冊ずつ)=合計30冊のオススメ本が紹介されることになります。

オススメ本が一気に30冊も紹介されるって、なかなかないことですよね。きっとそのうちの1冊か2冊は、「今すぐにでも読みたい!」と思うような、気になる本が出てきますよ!

ちなみに、どんなテーマなのかっていうことですが、これは秘密です。ただ、「テーマ」といってもいろんな設定の仕方があって、どんなもんか知りたいという人もいるでしょうから、参考として”検討したけどボツになったテーマ案”を紹介しますね!

例えば、「夢中になって読んだ本」「世界が広がった本(新たな趣味ができた等の意味で)」といったテーマはボツになりました。「夢中になって読んだ本」とかすごく聞きたかったんですけど、これ以上に面白い切り口のテーマを準備しているので、楽しみにしててください!

そういうテーマの下にオススメ本を紹介してくださるのは、鹿児島を代表する若手読書家の6人です。実はこの6人、みなさん「読書会」というものを主催しておられます。読書会に参加したことがある方は僅かだと思いますが、実は私もまだ一度も行ったことがありません。だって、大浦から行こうとすると遠いんですよ…。

で、読書会というのは、オススメ本を互いに紹介し合ったり、あるいは同じ本を読んできて感想を語り合ったりして、「読書体験を広げる・深める」という機能を持つ、読書人の交流会みたいなもの。この6人はそれぞれ読書会を主催していまして、そういう読書サークルの中心人物ですね!(※小村さんだけは主催というより会場提供者みたいな感じですけど、まあ同類です(笑))

【参考】登壇者の読書会のSNS・ブログ
■きりしま読書会 https://www.facebook.com/KiriDoku%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%81%…/
■ブックスパーチ https://twitter.com/books_perch
■つばめの旅日記 http://tsubamebunko.chesuto.jp/ (※読書会ではないです)
■READ(3人組) https://www.facebook.com/READread.eat.and.drink/

しかも、読書というとちょっと年齢高めの趣味みたいなイメージがあるかと思うのですが、集まってもらう6人は30代を中心とした若手です。みなさんが一体どんな本をオススメされるのか、主催者の私自身が興味津々です。

あ、ちなみにブックトークには「南薩の田舎暮らし」店主の私もコーディネータで登壇しますので、一応ブックトーカー(本を紹介する人)として紹介する本を持参しようと思います(でも実際に紹介するかどうかはその場のノリで決めます)。

ともかく、このブックトーク「罪深き愉しみ」、名前はちょっと妖しげですが、「大量のオススメ本が、若手読書家6人それぞれの視点で紹介される」という、ちょっとAmazonのオススメ機能なんかでは太刀打ちできない充実した内容となっています。

それから、このイベントについてぜひ言っておきたいことは、「これは読書オタクのためのイベントじゃないぞ!」ということです。

「読書会」というのは、基本的には本好きの集まりですから、あんまり本を読んでいない人はちょっと参加しにくいです。「課題本を読んでくる」タイプの読書会は、課題本を読みさえすれば参加はできますけど、たくさん本を読んでいる方と話すとやっぱり気後れしますしね。でも、このブックトークというイベントは違います。

そもそもブックトークは、図書館などで本の選び方がわからない子どものためのイベントとして発展しました。このブックトークの枠組みを使って、いい年こいたオトナが、ホンキで熱く語っちゃおうというのが、企画に当たっての考えでした。だから、聴講する方には、一切の事前知識はいりません。むしろ、「面白い本があれば読むんだけどなあ〜。最近、特に読みたい本もないしなあ〜」というくらいの方にこそ聴いて欲しい!

きっと、「世の中には、一生掛かっても読み切れないほどの面白い本が溢れているんだ」ということを分かっていただけると思います。

このブックトークを聴いたら、きっと、来年の今頃は家族や友人に言われてると思います。

「本ばっかり読んでないで、○○しろ」と。

それでも本を開くのをやめられないという罪悪感が芽生えれば、あなたも立派な「罪深き愉しみ」の世界の住人です。

12月9日(土)18:30〜、南さつま市万世の丁子屋石蔵で、6人の罪深き読書家たちとお待ちしております。

【情報】ブックトーク「罪深き愉しみ」
日時:12月9日(土)18:30〜20:30
場所:南さつま市加世田万世 丁子屋第2石蔵(本店裏)
一般的には読書は推奨されるもの。でも本に熱中しすぎると「本ばかり読んでないで…」と言われ出すのもまた読書。
やるべきことが残っていても、つい本に手を伸ばしてしまう罪悪感。まだ読んでいない本がたくさんあるのに、次々と本を買ってしまう背徳感。
この「罪深き愉しみ」の世界、ちょっと覗いてみませんか。
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げる予定です。←古本市とは別です。