宮沢賢治の詩に「雨ニモマケズ、風ニモマケズ……」とありますが、少なくとも農業では雨・風には勝てないです。
先日、かぼちゃの苗を680本ほど定植したのですが、定植したなんと次の日、一日中台風のような大風が吹いて、トンネルビニール(U字型の支柱に張って保温するもの)が2本も剥がれてしまいました。
しかもそのうち1本は、マルチ(地面に張って地温を保温するもの。マルチング)まで剥がれてしまいました。マルチが剥がれると、張り直すのには5倍手間がかかるんです。ちゃんと穴の位置を合わせて苗を一つ一つ穴から出していかないといけないので。
また、別のトンネルは支柱自体がぐちゃりと曲がってしまいました。実は、ここは去年も同じように支柱が曲がった場所です。風の通り道にある圃場は本当弱いですねー。防風対策をちゃんとしとけって話かもしれませんが。
というわけで、びゅうびゅう風が吹き荒れる中、マルチとトンネルビニールの復旧作業です。かぼちゃは基本的には夏野菜ですので、今の時期、外気に晒されているのはよくありません。風でビニールがはためく中、1日半かかってようやく復旧しました。時間がかかりすぎなんですが、風がある中でこういう作業を一人でするのはすごく効率が悪いのです。
そして、こういう作業をしている時の徒労感といったらないですね。頑張っても、マイナスだったのがゼロに戻るだけで、プラスになるわけじゃないですからね……。
賢治の詩は、「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ、丈夫ナカラダヲモチ……」と続きます。農業では雨・風に負けますが、精神的に負けたらだめですよね。
収穫の時を信じて頑張りましょう!
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