2018年11月26日月曜日

鹿児島古書店界の新風「ブックスパーチ」と「猫待屋」

「石蔵古本市」もいよいよ今週末ですね。

前回も書いたように、今回の「石蔵古本市」は初参加の古書店さんが多いというのが特徴です。特に、「ブックスパーチ」さんと「猫待屋」さんは、初参加なだけでなく、その存在自体もとってもフレッシュな古書店なんです。

【古本屋ブックスパーチ】

トマルビルという古ビルの端にある小さな古本屋です。新刊本も少し取り扱っています。本を見てそれを面白そうだと思ったなら、それはすでに知的な出会いの始まりなのだと思います。そんな出会いの機会が生まれるような本屋にしていきたいです。どうぞごゆるりとお立ち寄りください。



まず一言断っておきますが、名前は「ブックス・パーチ」(パーチ=止まり木)であって、スパーチではないのでお気をつけ下さい(笑)

さて、先日私も「トマルビル」に行ってきました。ここは、5年後に取り壊されることが決まっていて、どうせ取り壊すんならその間にいろいろ楽しいことを起こしてみようというリノベーションが行われたところなんです。その一等地に存在しているのが「ブックスパーチ」さん。

【参考】古本屋ブックスパーチ
https://booksperch.amebaownd.com/

ちなみにその奥は「Sui」というカフェになっていて、「ブックスパーチ」さんとの間にははっきりとした境界(壁とか)がないので、ブックカフェみたいな雰囲気も楽しめますよ!

2018年9月21日にオープンしたばかりなので、ここは本当に出来たてホヤホヤの古書店さんです。

【猫待屋】

初めまして。猫待屋と申します。石蔵古本市に参加できるのを楽しみにしています。今回は近代文学系の本をメインに持っていく予定です。古本市で皆様に良い本との出会いがありますように…。当日はよろしくお願いします。



さて、次は「猫待屋」さんですが、こちらは実はまだオープンしてもいない(!)古書店さんです。店舗は、谷山にオープン予定だそうで、まだ本格的には稼働していませんが石蔵古本市にフライング的に参加していただきました。

そして店主さんは、鹿児島を代表する消しゴムはんこアーティストでもあるんです! 「猫待屋」という屋号は元々は消しゴムはんこ屋としての屋号だったそうですが、それが雪崩的に古書店としての屋号になっていったということでした。

さらに、「猫待屋」っていう屋号が一体何のことかと思って聞いてみたら、特に深い意味はなく、「家に帰ったら猫が待っていたから」と(笑)

実はうちも家で猫を飼っているので、大変共感を抱きました。イベントに出店するときは一日家を空けるので、夜に帰ってくると猫がにゃーにゃー騒ぎます。

待ってますよねー、猫。

ちなみに「猫待屋」という屋号だけあって、 猫がデザインされた消しゴムはんこがたくさん売ってました。

「ブックスパーチ」さんと「猫待屋」さんは、鹿児島の古書店界に新風を注ぎ込む新世代の古書店になると思いますので、私も「石蔵古本市」でどんな活躍を見せるか楽しみです。きっと、これまでとはまた違った雰囲気を作ってくれることでしょう。

それにしても、書店が潰れ続けている地方で、若い人が本屋を始めるっていうだけでも何か新しい動きを感じて嬉しくなります。鹿児島にも、新しい読書文化が花開こうとしているのではないでしょうか…!

お楽しみに!


【情報】
■石蔵古本市 vol.3
参加古書店:    古書リゼット、書肆ひぐらし、つばめ文庫、猫待屋、ブックスパーチ
11月30日(金)13:00〜17:00
12月1日(土)10:00〜20:00
12月2日(日)10:00〜17:00
12月3日(月)10:00〜15:00
場所:丁子屋石蔵
■『鹿児島古寺巡礼−島津本宗家及び重要家臣団二十三家由緒寺跡を訪ねる—』出版記念講演会
“廃寺の美。隠れた幽幻なる世界”
12月1日(土)14:00〜16:30
入場無料・申込不要
場所:丁子屋石蔵(石蔵古本市とは別の石蔵ですが、同じ敷地にあります)

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