春は定植シーズンです。
世の中は新型コロナウイルスCOVID-19で大騒動となり、大変な状況になっていますが、大浦では穏やかにいつも通りの日常が続いています。こういう時はド田舎にいるのが有り難いですね。
そんなわけで、例年と全く同じようにカンキツの苗木をせっせと植えていました。
今年初めて植えたのが「河内晩柑(かわちばんかん)」(30本)です。
実は、これを植えた圃場は、以前オリーブを植えていたところ。南さつま市がオリーブの栽培を振興するということで私も35本くらい植えていました。ところがあまりうまくいかない!
というのは、「オリーブコクゾウムシ」という害虫がいてこいつらが初夏から木の根元に穴を開けまくり、枯らしてしまうのです。もちろん農薬で防除することはできますし、人力でも(=一匹一匹ほじくり出せば)防除は可能。でもそういうマメな作業は、正直なところ私は苦手なんです。農薬は使いたくないし。
しかもこの害虫はオリーブの本場ヨーロッパにはいない…! ただでさえオリーブ栽培には気候的に不利な日本で、独自の強力な害虫もいるんだから、経済的に成り立つ栽培が可能なんだろうか? うーん、難しそう。
ちなみに南さつま市のオリーブ栽培振興の中心を担っていた寺田農園さんも、オリーブ搾油施設をつくるのを諦めたという話も聞きました。どうもオリーブ栽培は雲行きが怪しい。
そんなわけで、既に害虫でかなり樹が傷んだり枯れたりというのも多かったですし、もう思い切ってオリーブは全部伐採しました。もったいないけど、ものにならなそうなものは諦めるのも肝心…!
そして代わりに植えたのが先述の「河内晩柑」。これはあまりメジャーなカンキツではないです。ブンタンの仲間なんですが、ブンタンとしては小ぶりでサイズはオレンジくらい、「晩柑」と名前がついているとおり5〜6月くらいに収穫する最も晩生の品種です。
柑橘類が不足する初夏の時期に収穫できるのが魅力ですし、私はブンタンに今後力を入れていきたいと思っているので植えてみました。これはオリーブと違ってうまくいくといいんですが…!
苗木の定植が終わったので、次は田植えの準備です。春は忙しいです!
確かに オリーブは日本では無理、貴方の判断が正解でしょう、イスラエルに行った時、広い荒野にオリーブが見渡す限り、、鹿銀も難しいと思います、
返信削除トミーさん、コメントありがとうございます。自分の判断が正しそうでホッとしました。オリーブは日本でもとても樹勢が強く、元気で一見簡単にできそうな感じがします。が、それが落とし穴だと思いました(笑)私の周りにも諦めている人がチラホラいますね。
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