5月12日、第11回そらまどアカデミア開催します!
まずはこちらの写真をご覧ください。
これは、古墳の石室内部なんです。大小の石がレンガ状に積まれ、また正面には大きな石が配置されています。そして特徴的なのは、朱色の線によって同心円の模様が全体に描かれていること。
元々、古墳時代初期においては、古墳への埋葬は竪穴によって行われていました。ところが、北部九州において横穴式の石室が登場します。そして、石室内部に壁画などが描かれた「装飾古墳」も造られました。
なぜ横穴式が登場したのか、そしてその装飾にはどんな意味があるのか。さらには、なぜ畿内に先駆けて新しいタイプの古墳が北部九州に登場したのか。いろんな面から興味を引かれます。
そんな九州の横穴式石室について、このたび福岡在住のタニグチダイスケさんを招聘してご講演いただくことになりました。
タニグチさんは、古墳(特にその内部)を専門的に撮影されている写真家です。タニグチさんのFacebookには、各地の古墳内部の写真がたくさん掲載されているのですが、古墳がどうこうという考古学的な興味以前に、びっくりしたのはその美しさ。
古墳の石室って、こんなに美しかったんだ! というのを、初めて知りました。こんなにも石室を美しく写真に表現出来るのは、古墳の石室を愛しているタニグチさんの熱意のおかげなんでしょうね。
というわけで、今回の講演はマニアックなテーマですが、「古墳なんて興味ないや」と思っている方にも、きっと楽しめるものになっていると思います。そらまどとしては初めての県外講師の招聘になりますので、ぜひご注目ください。
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第11回 そらまどアカデミア
九州の古墳における横穴式石室とその特徴
講 師:タニグチ ダイスケ
全国に16万基分布するといわれる古墳。九州にも数多くの古墳が築かれたが、特質すべき要素として横穴式石室や横穴墓と言われる埋葬施設が挙げられる。畿内などに先駆けて最も早く導入した地域でもある。壁画が描かれた北部九州の装飾古墳などを含め写真から解説する。
日 時:5月12日(日)14:00〜15:30(開場13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:2000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込:申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
問合せ:こちらのフォームよりお願いします。
1981 年神奈川県生まれ。別府大学文学部文化財学科で考古学を専攻。卒業後、カメラを携えバイクによる日本一周やアジアの史跡巡りをする。2014年に写真家として初の個展を開催。現在も継続的に活動している。
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