なので、田んぼの水の心配を全くしないですみました。いつも田んぼに水がしっかり入っていたので雑草も少なく、この数年間のうちで、一番草取りの労力が少ない年だったかもしれません。
ところが!
今年は別の苦労がありました。田んぼの稲をモシャモシャ食べてしまう、ジャンボタニシという害虫(巻き貝)が大発生したのです。
ジャンボタニシ(正確にはスクミリンゴガイという)は、冬の低温は苦手なので、昨冬が暖かかったことが一番の要因でしょう。稲が小さいうちは、こいつらに食べられて稲株が全くなくなってしまい、放っておくと田んぼがスカスカになってしまいます。
稲が大きくなってくると無くなりはしないのですが、分蘖(ぶんけつ)といって、葉っぱが増えていく部分を食べてしまうため、やはり一つひとつの株がスカスカになります。
なお、「ジャンボタニシは雑草を食べてくれるから除草剤がいらなくなる(デマ)」ということで、一部にはジャンボタニシを田んぼにわざわざ放流する人がいるそうですが、絶対にしてはいけません。雑草だけじゃなくて稲がなくなります!
というわけで、このままだと稲がなくなり収穫がなくなるため、うちのお米は「無農薬・無化学肥料」を標榜しているのですが、今年は農薬を使ってしまいました。
「スクミンベイト3」という農薬です。
【参考】スクミンベイト3
https://www.oat-agrio.co.jp/product/スクミンベイト3/
これは天然成分由来の農薬で、有機栽培でも使え、特別栽培農産物でも農薬としてカウントされないという、とっても自然に優しい農薬です。回数制限もありません。なので、厳密には「無農薬」ではなくなりますが、お目こぼしいただければと思います。申し訳ありません。
しかしながら、自然に優しい農薬なので、効いているんだかいないんだか、どうもわかりません。何もしないよりはマシ……というくらいの効き目です。
というのは、これはジャンボタニシが食べることで効き目を発揮する薬剤なのですが、観察していても食べている感じがしないんです。農薬の説明書きには「本剤はスクミリンゴガイの好む殻粉を最適に調合した高い喫食性を持つ製剤です。」と書いているものの、薬剤を素通りしてますけど…?
まあ、有機栽培にも使えるジャンボタニシニの駆除剤があってよかった…とは思います。なかったらどうしようもないですからね。
今年は、いろんな農作物が不作なので、せめてお米くらいは豊作にしたいものです。
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