2014年12月29日月曜日

年末、出店ラッシュでした!

今年ももうあと2日なんですね……。毎年何もしないうちに1年が終わってしまうような気がします。

でも12月は忙しかったです。何しろ、「南薩の田舎暮らし」が様々なところに出店しましたので。

どんなところに出没したかというと…

まずは加世田「歳の市」です。12月20日、21日にありました(出店は20日のみでした)。

うわー、暗い写真ですね。当日は朝から小雨が降るような天気で、人出はかなり少なかったです。正直、売り上げの方もイマイチでした。テキ屋さんもたくさん来ていましたが、多分赤字だったでしょうね…。

しかしこの「歳の市」、160年くらい歴史がある市だそうです。数十年前は、この市で正月のものが全て揃ったらしいですね。

次にその翌日のたゆカフェの「ゆったり市場」。

いやー、これも人が少なかったですね。この日は加世田「歳の市」の方が人出があったみたいですから、そっちの方に出店すればよかったな…と後から思いました(たゆカフェの方、勝手なこと言ってすいません)。

でも「ゆったり市場」は前からお世話になっていますし、ここ暫く商品がなかったり都合が悪かったりで出店できていなかったので、久しぶりに出店できてよかったです。でも次回はもっと多くの方に来てもらいたいです!

次に、ドルフィンポートで行われた「Favori Marche」というハンドメイドのイベントに12月23日に出店させてもらいました。

ここでは、なんとうちの隣が「西垂水養蜂園」でした! 知覧にある蜂蜜生産者さんです。ここの蜂蜜は、うちもコンフィチュールづくりに使ったことがあるんですよね。同じ南薩仲間ということで心強かったです。

そして、西垂水養蜂園さんの跡取り(?)さんが大学生なのですが、この方がすごく元気に売られていて、若いパワーを頼もしく思いました。私たちも頑張らないといけないです。

最後が、12月25日に地元大浦であった「ふれあい市場」です。

これは「市場」といっても、エーコープ(JA系列のスーパー)の駐車場の一隅で、JAがポンカンその他を販売するのと、地元の加工組合が加工品を売るのと、それから私たちだけという寂しい市なのですが、これはかつて大浦でも行われていた「歳の市」の名残なんだそうです。

かつては大浦でも歳の市が開かれ、木連口の通りはお店で埋まったとか。いつからその市がなくなったのかはよくわかりませんが、その名残として、大浦の農協が12月25日という平日にこういうイベントをやっているわけですね。JAとしても赤字のイベントみたいですけど、こういう取り組みを細々とでも続けるのには頭が下がります。

正直に言うと、全体としては売り上げはさほどでもなかったのですが、Facebookのお知らせを見て来てくれた人がいたり、「あなたが窪さん?」と声を掛けてくれる人がいたり、皆さんの応援が嬉しかったです。

振り返ってみて、事前のお知らせが不十分だったことが心残りでした。Facebookやブログに投稿するというそれだけのことも、なかなか出来ていないことは反省です。

今年も多くの人にお世話になり、なんとか「南薩の田舎暮らし」を続けられています。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい。

2014年12月24日水曜日

かぼちゃの収穫

もう収穫から2週間以上経ってしまいましたが、先日かぼちゃを収穫しました。

以前ブログに書いたとおり、台風被害を受けたため収量がさんざんなことに…。本来は200ケースくらいいく予定が、たったの100ケースしか出荷できなかったのです。

その上、1kg以下の小玉サイズのかぼちゃ(言うまでもなく二束三文)が多かったですね。さらに、原因は明確には分からないのですが、病気や虫害によるキズものもかなりありました。

普段は、2kgサイズ(もっとも美味しい)が中心に採れるのですが、今回2kgサイズがたったの5ケース(!)しか採れませんでした。ネットショップでも販売することにしましたが、ほとんどないに等しいです。すいません。

>>南薩かぼちゃ(1玉2kg)

かぼちゃ不足は全国的な傾向らしく、北海道も不作らしいですし、海外産も少ないようです(円安の影響なんでしょうか?)。そのためかぼちゃの価格もかなり高くなっていて、都市部では小玉サイズで600円くらいするという話も聞きます。こういう時に豊作だとおいしかったんですけどね…。

ところで、今回3種類のかぼちゃを作ってみたんです。

第1にいつも通りの「加世田のかぼちゃ」。要するに「えびすかぼちゃ」で、これは農協出荷用です。

第2に、「えびすかぼちゃ」を無農薬・無肥料で栽培したもの。

第3に、「九重栗かぼちゃ」という栗かぼちゃを同じく無農薬・無肥料で栽培したものです。

無農薬はともかく、かぼちゃを無肥料で作るのは多分珍しいと思いますよ。かぼちゃのような果菜類(実を食べる野菜)は、無肥料だとなかなか大きくならないといわれていますので。

今回無農薬で作ってみたところ、確かに肥料がないと大きくならないですね。でも葉っぱは立派に繁りました。葉物野菜なんかは無肥料でもかなり収穫できると聞きますが、確かにそのようです(というより、葉物野菜の場合は無肥料が理想のような気がします)。

普通、葉っぱが立派に繁ると実も大きく立派になるのですが、どうしてかそうはなりませんでした。葉っぱは立派なのに実は大きくならないというのが不思議です。

その代わり、実がしまっていて、ずっしりと重い感じになりました。約30m一畝分つくって、たったのコンテナ1ケースしか収穫できなかったので自分では味見していないのですが、味の方は美味しそうな気がします。

そして、「九重栗かぼちゃ」は、栗系かぼちゃの最高峰の一つとされている品種です。今回、台風被害もあってこちらもマトモに出来ていないのであくまで試作品を食べた段階ですが、ホクホクしているだけでなくて、けっこうフルーティな味わいがあるかぼちゃですね。

前書いたとおり、着果(実がつく)率がものすごく低くて、商売で栽培するにはかなり難しい品種かなと思いますが、希少性はあるので新春にまた懲りずに植えてみたいと思います。

2014年12月19日金曜日

薩南製糖の砂糖いいですよ!

南薩の田舎暮らしでは各種のジャムを作っているわけですが、そのジャムの砂糖はほとんど全て「薩南製糖」から仕入れています。

薩南製糖は、枕崎にある製糖会社です。沖縄、奄美から仕入れた砂糖の原料(粗糖)を精製して各種の砂糖を作っています。ここの含蜜糖は本当に美味しくて、そのままペロペロなめたいくらいです。特にコーヒーに入れて牛乳を入れれば、美味しい「黒糖ミルク珈琲」ができちゃいます。

薩南製糖が販売している砂糖は、種類がたくさんあります。砂糖には、黒砂糖など糖蜜を分離していない黒っぽい砂糖と、糖蜜を分離して精製した白っぽい砂糖があるんですが、ここから黒、ここから白、というようなものではなくて、その中間にグラデーションがあるんです。白い砂糖の中でもクリーム色をした砂糖もありますし。

そこで難しいのが原材料表示! お客さんの中にはどのような砂糖が使われているのか気にしている方も多いです。最近は、白砂糖は体に悪いとかいう人もいるので、私たちも使っている砂糖をちゃんとお伝えしたいと思っているのですが、正直JAS(日本農林規格)に則って書くと黒と白の間の部分が全然伝わりません。規格上は白と黒がキッチリ分かれているので…。

例えば、現在販売中のジンジャージャムの場合、「島砂糖」という商品を使っていて、これは国内原料100%(鹿児島・沖縄産)のサトウキビから作られた「きなこ色」の砂糖です。でもこれ、JASに則って書くと単に「砂糖」なんですよね…(糖蜜が除かれているため)。これじゃ普通の廉価な白砂糖を使っていると誤解されてしまうかもしれません。

そもそも原材料表示は、中身に何が使われているか消費者へ伝えるものなのに、杓子定規にJASに従ってよくわからなくなるのは本末顚倒な気がします。

そこで、私たちのジンジャージャムでは、これから砂糖の原材料表示は「島砂糖」とすることにしました。これは薩南製糖がつけている商品名なんですが、これが一番わかりやすいという考えです。

その他、商品毎にいろんな砂糖を使っています。どんな砂糖を使うかで結構味や見た目が変わるんですよね。ジャムにグラニュー糖を使うとコクはないけど色が鮮やかになりますし、黒糖を使うと芳醇な味わいになりますが色はくすみます。そのあたりのバランスを見ながら砂糖を選んでいます。

先日、薩南製糖に砂糖を仕入れに行ったら、「この前いただいたジャム、美味しかったですよ!」と声を掛けて頂きました! 覚えていてくれたんですね。嬉しかったです。何かお土産を持っていけばよかったと後悔しました。いつもお世話になっております!