台風12号が発生し、九州へむけてジワジワと進んできています。3日から4日にかけて直撃するコース。
大浦町では、台風対策に駆け回る農家の姿があちこちに。私もその一人です。
というわけで、今日は芽が出たばかりのかぼちゃを風除けのため被覆していました。写真だとよくわかりませんが、かぼちゃを植えているマルチを、不織布で覆っているんです。私は防風ネットを持っていない(結構高いし、それ以上に保管する場所を食うんですよね)ので、苗が小さいうちの台風なら不織布を使います。防風能力も割と高いですし。
しかし、設置の手間はほとんど一緒です。展張して、固定のために一定間隔で土を被せて、という作業。たいしたことはないように見えますが、何しろ列が多いと大変です。1列20分としても、10列やったら200分、約3時間半です。この台風対策の作業があると思うと、規模拡大をする気になれないんですよね。
耕耘したり、マルチを張ったり、ましてや種まきなんかはさほどの作業ではないので、今の倍の面積を作付するのも可能とは思うんですが、特に台風対策みたいに緊急を要してしかも人力に頼る作業があると思うと、作付面積を広げるのは難しいと思います。
でも、こういう作業をしているから、日本の農業が低生産性なのかもしれないですよね。もっと簡易的に大規模につくって、台風が来ても特に対策はしないで潰滅するのみ! というくらいドライにやる方が高生産性になるんでしょうか?
とはいっても台風を目の前にして何も対策しない、というのも相当な経営判断力というか、胆力がないとできないことのような気がします。非効率的だとわかっていても、対策しちゃうのが日本の零細農家なんでしょうね。同じく台風(ハリケーンやサイクロン)が来る米国南部の農家やインドの農家がどういう考えで農業をしているか聞いてみたいところです。
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