ちょっとステキなものがDIYできちゃったんで自慢します。
わかりにくい写真で申し訳ないんですが、これ、足部がアイアン風で天板は杉の折りたたみテーブルなんです。
実は家内から、イベントでの販売時に使いやすい、折りたたみテーブルを作って欲しいと以前からお願いされていました。でも折りたたむとなると木工で作るとかなり工夫がいりますから、どうしようかなと思案していました。
そんな時、最近流行りのインダストリアル系DIYのことを知り、「これができるんなら、農業資材を使って作れるんじゃないか!?」ということでアイデアが湧きました。
金属部分は、基本的には農業用ビニールハウスの部材を使っています。ほとんど近所の農協で買えるし、19mmの直管(亜鉛メッキ)は4mで650円くらいなので安いです。
左上の部品は「Tバンド」。棚板を支える部材を直交して取り付けるのに使います。
左下の部品は「ユニバーサル・ジョイント」。折りたたみの可動部に使いました。
右の部品は、ハウス部材ではなくて水道パイプを壁とかに取り付ける時に使う「サドルバンド」というもので、天板に直管を固定するのに使います。
これらの部品をそのままつかっても十分に雰囲気が出ると思いますが、アイアン調にしてみると面白いかなということで、今回初めて「シュペンパンザー」という塗料を使ってみました。こういう塗料を使う時は、組み立てる前に一度粗く塗っておいて、組み立ててから仕上げ塗りするとキレイにできますよ。
こんな感じの質感になりました。すっかり鋳鉄みたいですよね!この塗料気に入りました。
ちなみに、 杉板の方はBRIWAX(ブライワックス)という塗料(の「オールドパイン」という色)で塗っています。この塗料は本当にオススメで、蜜蝋から出来ている自然由来の塗料な上に、塗りやすくて風合いもよく、お値段もリーズナブルなので愛用しています(ただし真夏の暑いときは溶けてしまうので春秋にしか使えない。真冬では固まってしまってやっぱり使えない)。
なお、このサドルバンドは16mm用で、パイプは19mmなので微妙に大きさがずれていてぴったりいきませんが、見えない所なので気にしません。
可動部はこんな感じ。
最後まで悩んだのがこの可動部をどうやって作るかでした。
設計段階では、農業用ハウスにつける扉の部材を使おうかと思っていたんですけど、扉の部材だとあまりに固定性が悪いのでこのユニバーサル・ジョイントという部品を使うことにしました。これは本来こういう稼働する部分に使う部品ではないのですが、これを可動部に使ったのが工夫と言えば工夫ですね!
足を開いた時の固定は、金属部品に都合のよいものがなかったので、下に一枚棚板を入れることにして、棚板で固定することにしました。
この説明のために撮った写真じゃないのでわかりにくいですが、下の棚板の裏側に角材が打ち付けられていて、この角材で足部がパカパカ・ぐらぐらするのを防止しているわけです。
といっても、ぴたっと固定されるわけじゃなくて、構造上多少のぐらつきがあります。でも耐荷重は結構ありそうですよ。
で、肝心の折りたたんだ時の様子はこんな感じです。
初めて作ったものにしては、意外と思った通りに組み上がって、思った通りの挙動をしてくれました。杉板と19mmの直管なので見た目より軽く、持ち運びに便利です。これでイベントでの販売も少し楽になりますね!
なお、足部はコの字型になっていますが、直管を直角に組み合わせる部品「エルポット」(内ジョイント)が農協で取り扱っていなかったので、これだけ取り寄せました(この部品は写真撮ってません)。
ところで、自分でも作ってみようという方は、折りたたんだ時に部品が干渉しないように設計してください。実は私は今回同じデザインで違うサイズのテーブルも作ったんですが、1mmくらいですが微妙に干渉しちゃったので、もうちょっと設計をしっかりすべきと思いました。実用上は問題ないレベルの干渉ですが、やっぱり収まるべきところにぴたっと収まると嬉しいですからね。
それにしても、農業用ハウスの部材を使ってこういう家具を作ったのは私が日本初じゃないでしょうか? この組み合わせ、なかなか面白いので、本棚などもいずれこのやり方で作ってみようと思います。
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