先日のブログ記事で書きましたが、今季のタンカンは不作でした。
まあ、台風がきてかなり塩害を受けたのでしょうがない…と思っていたのですが、それにしても随分不作だな…と。
もしかしたら何か管理を間違ってるんじゃないかなと思いながら剪定していました。私は、ポンカンについては「だいたいこういう風にすればおいしいのが穫れる」という定理が分かってきたつもりですけど、タンカンもそれと同じにすればいいと思って安直に考えていました。
でもポンカンとタンカンって、同じ柑橘とはいえ系統が全く違う植物。それでふと思ったんです。もしかして、タンカンは肥料をあげた方がいいんじゃないか? って。
うちの柑橘は「無農薬・無化学肥料」を謳っていますが、実際にはこの3年くらいは無肥料で育てています。少なくともポンカンは無肥料の方が遙かによいものができます。それでタンカンもそうだろうと思い、うまくいかないのはそれ以外の点に問題があるんだろうと思っていました。
でも今日タンカン園の下草を見て思いました。下草の状態が、まさに自分の理想とするような植物相になっていたんです。ポンカンにとってみれば、最高の土の状態だと思います。
だから、これなのに不作というのはおかしい。 つまり、これはタンカンにとっての理想の土ではないのでは!? 実は、タンカンはもっと肥料分の多い土を好む植物なのではないか??
そう思ってみると、タンカンが肥料分を求めているようなフシが思い出されました。
もしかしたら、タンカンには肥料をやった方がいいのかもしれない…!
「いや、当たり前じゃん!」と柑橘農家の方は言うかもしれません。「栽培基準に10aあたり肥料は何キロって書いてあるじゃん」と。まあそうなんですけど、昔肥料をやってかなり痛い目にあったことがあるので、「肥料は毒」と思い込むあまり、これまで肥料をやるということを思い至らなかったというのが正直なところです。
そんなわけで早速、今日タンカンに肥料をやってみました。菜種油粕にしました。10aあたり15kgくらい。ちょっとやりすぎた気もします。おっかなびっくりです。これで春のタンカンがどのような調子になるか、注視してきたいと思います!
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