2022年10月17日月曜日

第4回そらまどアカデミア「竹一本の世界」

第4回そらまどアカデミア、開催します!

テーマは「竹一本の世界」!

「竹一本の世界」って何だろう…? と思うかも知れません。これは、尺八の世界のことなんです。

尺八といっても、普通の尺八とは少し違います。実は尺八には「地(じ)あり尺八」と「地無し尺八」の二種類があり、みなさんが普通に聞いたり習ったりするのは「地あり尺八」の方です。

そして、この二種類はどう違うのかというと、ザックリ言うと「西洋音楽の音階を吹ける尺八が地あり尺八」ということになるみたいです。

で、今回取り上げるのはそうではない方の「地無し尺八」。

そして「地無し尺八」の特徴は、ただの楽器ではない、ということです。これは、もともと虚無僧という修行僧の人たち(時代劇に時々出てくるアレです)が、法器として吹いていた、つまり修業の一環で吹いていたものということになります。

今回講師をお願いした室屋無吹さんは、この「地無し尺八」の音に魅せられてその修業を続けている方。

個人的なことですが、実は、初めて室屋さんにお会いした時に衝撃的なことがありました。 

虚無僧の修業では、「尺八を吹くことで悟りに至れる」といったような教えがあるのですが、私はこんな荒唐無稽なことがあるわけがないと思っていました。というようなことをつい漏らしてしまったところ、ちょっとムッとして

「尺八で、悟りは開けます!!」

と仰ったのです。これには驚きました。

実際やっている人がそういうのだから、間違いないのでしょう。この一言で、私にとって虚無僧(普化宗)のイメージがガラッと変わってしまったのです。たぶん私は、同じ尺八でも「地あり尺八」しか知らなかったために、悟れるわけがないと思っていたのかもしれません。

今回、室屋さんには虚無僧が吹いていた尺八(地無し尺八)を、実際に吹いていただきながら、その歴史を繙いてくださいます。お聞き逃しなく!!

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第4回 そらまどアカデミア

竹一本の世界

講 師:室屋無吹

「尺八」と聞いてパッと思い浮かぶのは虚無僧ではないでしょうか? 実は虚無僧が吹いていた尺八と、現代の尺八には大きな違いがあるのです。その両方を吹き比べながら、日本画から尺八の歴史を読み解いた泉武夫著『竹を吹く人々』を参考に、その変遷を辿ってみましょう。

日 時:11月27日(日)14:00〜15:30(開場 13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:1000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
問合せこちらのフォームよりお願いします。

<講師紹介>
尺八の音に魅せられ20年。5年前より地無し尺八奏者の上村風穴氏に師事。現在、普化風韻会会員、虚無僧研究会会員。

※本講演は、講師体調不良のため延期となりました。改めて企画したいと思います。

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