今秋、人生初の「暗渠」を作りました!
みなさん、農業でいうところの「暗渠」って分かるでしょうか。畑や田んぼの中にメッシュ状のパイプなどを埋めて水の通り道を作り、排水をよくすることです。
暗渠を作ったのは、アボカド畑。
昨年までは生育もよく、人の背丈も超えるほど大きくなっていたアボカドたちが、今年の梅雨が終わってみると、その多くがみすぼらしい姿へと変わっていました…。半分くらい壊滅状態。正直なところ、かなり落ち込みました。
原因は何か? …たぶん排水だと思います。アボカドは水はけのよいところを好みます。ここのアボカド畑は元は水田だったところ。もう20年は耕作していないところですが、やはり排水は悪かったみたいです。雨が続いた時に根元に水が溜まって、根に病気が入ったのでしょう。水田跡に果樹はやっぱり難しいですね。
といっても、普通の年なら全然問題ないんですよ! 今年の梅雨が異常に雨が多かっただけで…。でも数年に一度でもこういう年があって、そのたびにアボカドが潰滅してしまったらどうしようもない。それで、暗渠を作ってみることにしたわけです。
暗渠用のパイプというのもあるんですが、やっぱり自然素材だと後が安心です。最後には全て分解されてなくなりますからね! ずぼらな私にはぴったりです。というわけで材料は孟宗竹と籾殻のみ。竹は、中の節をバリバリ割って、水が浸透するようにドリルでたくさん穴を開けました。
溝はユンボ(パワーショベル)で掘ります。そしたら、人の体重よりもずっと重い石がワンサカ出てきました。ここは、私の曾祖父の代くらいに、山を切り開いて造成した土地のようです。重機のない時代に、大きな石を人力だけで動かすというのはさぞ大変だったことでしょう。というか、ユンボでも動かせない石が結構あります。どうやって運んだんでしょうね〜。で、そういう石がチラホラあるので、思うように溝を掘ることができません。
本来なら、溝にきっちり傾斜をつけて排水口まで持っていく必要があるのですが、どうしてもびくともしない石がいくつかあったので、傾斜があるんだかないんだかわからないような暗渠になってしまいました。でも暗渠がないよりはマシでしょう!
来年の梅雨からは、多分安心です(だといいな…)。
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