遂に! ポンカンの最終収穫に入りました。
ポンカンって、果実ごとのバラツキがすごく大きいんです。すっごく美味しいのがあるかと思えば、まっずいのもあったり…。
熟す時期もかなりばらつきます。1ヶ月くらいはずれるんですよね。熟した実のすぐ横に、まだ青い実があることも多いです。
そこで、私はポンカンの収穫作業をを4回するんです。ちゃんと樹上完熟してから収穫したいので。約10日おきに4回。だいたい40日かけて収穫するわけです。
しかし、ここに問題があります。1月15日くらい以降、ヒヨドリの活動がすごく活発化するのです(たぶん、北の方に雪がたくさん降って、南の方に渡ってくるのがこの時期なのだと思います)。
ヒヨドリって知ってます?
ハトより一回り小さい地味な鳥で、「ギャー」とか「ギヨー」といったちょっと気味の悪い声で鳴きます。
このヒヨドリたち、甘い果実や野菜が大好きで、どんどんポンカンを食べてしまうんですね。でもあまり美味しくないと食べない。グルメな鳥です。
今の時期、ポンカン園はヒヨドリの餌場と化します。どれくらいすごいかちょっと体験していただくために、ポンカン園で音声を拾ってみました。こういう鳴き声を聞きながら収穫作業をしているんですよ。
ギャーギャー言っているのがヒヨドリで、スズメみたいな声はメジロです。メジロはヒヨドリが開けた穴から首を突っ込んで果肉をキレイに食べる係です。メジロとヒヨドリの連係プレーですね〜。いやはや、ありがたくない。
普通は、こういう鳥害を受ける前に、全部収穫してしまうんです。当たり前ですね。
じゃあなぜ私はそうしないのかというと、やっぱり樹上完熟にこだわりがあるからです。ただでさえポンカンはバラツキが大きく、熟していてもイマイチな果実があるわけで、せめて樹上完熟くらいはクリアしたい、そういう思いでやっています。今のところ、注文が多すぎて供給が追いつかないということもないですしね。
でもそのせいで、25%くらいはヒヨドリに食べられます。このポンカン園は普通にやれば4tくらい収穫があるはずですが、1tもヒヨドリに食べられてしまうわけです。
お金に換算したら、1kgあたり200円として20万円分の損失です。うーん、我ながら商売が下手だと思うんですが、自信をもって売れる品質でないと、そもそも売る気も湧いてこないですしね…。
というわけで、ポンカンも終盤です。ご注文はお早めに。
→【南薩の田舎暮らし】無農薬・無化学肥料のポンカン
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