2016年2月5日金曜日

毟る剪定——柑橘栽培の12ヶ月

数日前、やっとポンカンの収穫が終わり、剪定作業に入っています。

ところで、早いもので農業を始めてから5年目に入り、だんだん柑橘栽培もやり方が分かってきました(遅い?)。まだどうしたら美味しくなるのか、というようなことは分かりませんが、とにかく収穫できる果実を生産できるようになったところです。

というわけで、柑橘栽培がどんなものかをみなさんにほんの少しお伝えすべく、1年間の作業を大体1ヶ月ごとにブログで書いてみることにしました。名付けて「柑橘栽培の12ヶ月」。NHK出版が出してるテキストみたいですね。

で、第1回の今回は、2月の剪定作業です。1月から始めるといきなり収穫ですから2月からスタートです。

さて、上の写真で、地面にモサモサと転がっているのが、私が剪定した枝葉です。プロの方が見たら「あんまり大きな剪定クズがないな」と思うかもしれませんね。私は剪定を細かい単位でやりますので、大きな枝をバッサリというのはあまりしません。

というか、ほぼ剪定バサミも使いません。

ではどうするか、というと、実は手で毟(むし)っています!

枝をエイヤァーと折り取るわけです。すると剪定跡は左の写真のようになります。

かなり大きな傷口ができます。

一般的な果樹栽培の指導書には、鋭利な刃物(ハサミかノコギリ)で切断面が最小になるように切りなさいというのが書いてあります。私も以前はそうしていました。

でもこのようにする方が実は合理的で、樹にとって負担が少ないのです。事実、傷口の癒合も早い!

ニンジンくらいの太さの枝も手の力だけで折り取ります。けっこう力がいりますが、慣れてくると割と楽にできるんですよ。

ここでこの「毟る剪定」がなぜ合理的なのかは説明しませんが(いずれ南薩日乗の方に書くかもしれません)、この剪定方法に変えてから無農薬でも虫害がかなり減ったように思います。しかも! ハサミ使うよりも作業が早く済むんですよね。あと5日くらいで剪定を終わらせますよ〜。

0 件のコメント:

コメントを投稿