2024年7月13日土曜日

第13回そらまどアカデミア「海をわたってきた儒学とその周辺・・そして明治維新までの物語」を開催します!


8月4日、そらまどアカデミア開催します!

今回ご登壇いただくのは、絵師の小川景一さん。

小川さんと言えば、鹿児島デザイン界を牽引してきた人であり(←天文館のロゴマークの製作者!)、中国桂林で12年間デザインを教えた中国通でもあり、またランナーであり、そして最近は水墨画家として個展を開催したのも記憶に新しいところです。

そんな小川さんが(趣味で?)やっていらっしゃるのが、思想や歴史の流れの「図像化」。実は、小川さんは儒学にもとっても詳しいんですが、特に儒学の歴史を図像化するという取り組みをしてきています。

儒学って何? 儒教とは違うの? 孔子がつくったのが儒教でしょ? その歴史っていったい…?

という方もいるかもしれませんね。しかし、儒学の歴史は中国の国家の在り方を根底で規定し、また日本では明治維新に大きな影響を与えました。知名度はいまいちですが、すっごく重要な思想が儒学なんです。

儒学とは、孔子の教えを中心としてまとめられた生き方の教えや歴史哲学・政治思想ですが、これが孟子に受け継がれます。これをミクロレベル(個人の行動)からマクロレベル(宇宙論)まで一貫統合した理論に作り替えたのが朱熹(朱子)。中国ではこれが官吏登用試験(科挙)の学科になりました。

日本に儒学が入ってきたのは戦国時代末。日本では儒学は統治の学としては採用されませんでしたが、江戸時代には、儒学の教養がかなり広い範囲でいきわたります。そして明治維新を成し遂げた英傑と言われる人たちは、大なり小なり儒学の教養を武器としていました。そもそも、「天皇中心の中央集権体制」という構想自体が、儒学による「皇帝専制政治」の応用であったわけです。

……というような話をしても、なかなかわかりづらいのが儒学。なにしろ「思想」ですから、形があるものではないですし、耳慣れない人の名前もたくさん出てきます。

そんな、重要だけれどもなかなか手を付けづらい儒学に、小川さんの「図像化」を通じて親しんでしまおうというのが今回のアカデミア。ややこしい話が図になっていると、理解度が段違いになるな、と小川さんの「図像化」を見て依頼しました。

明治維新を理解する上でも非常に重要な儒学の世界に、楽しく入門してしまいましょう!

ちなみに、冒頭のチラシも小川さんにご作成いただきました。チラシの上の方にある図が、小川さんの力作の一部です。

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第13回 そらまどアカデミア

海を渡ってきた【儒学とその周辺...
そして明治維新】までの物語。

講 師:小川 景一

古代中国から、儒学・朱子学・陽明学。
海を渡り、日本儒学・水戸学・国学、そして明治維新。
複雑に絡み合った思想史を図像で丁寧に紐解きます。

日 時:8月4日(日)14:00〜15:30(開場13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:1000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
問合せこちらのフォームよりお願いします。

<講師紹介>
絵師・唐通事。武蔵野ミュージアム選書スタッフ。中国桂林にてデザイン教師、鹿児島大学非常勤を経て、現在庭師修行中。

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