2021年4月14日水曜日

予想外に手間取った「庭の片付け会」

4月14日(水)、空き家の庭の片付け会を行いました。「古民家ブックカフェプロジェクト」の記念すべき初回イベントです。

【参考】庭の片付け会(古民家ブックカフェPJ vol.1)
https://www.facebook.com/events/951766488990952

といっても、内容は木の伐採とゴミの片付け、しかも一人でやってもそれほど大変ではない内容。…というわけで、友人を一人誘って二人で作業しました。

まずは作業前の様子をご覧ください。

こちらが奥の方にある庭の様子。ここは駐車場になる予定です。わかりにくいですが、樹が数本立っていて、それからところどころにコンクリの流し台などちょっとしたものが置いてあります。

実はここに以前、藁葺きの本宅があったようです。なので地面にはその頃の名残の基礎石とかいろいろあります。コンクリの流し台も、昔の藁葺き本宅の中の流しだったようです。

こちらは玄関側の様子。ツツジの花が咲いていてきれいなのですがこれも伐採します。理由は、第1にここにある木が家に近すぎて雨樋に落ち葉が溜まってしまい、雨樋がすぐに詰まってしまうこと。第2に、工事車両を通し、庭側を駐車場にするために敷地内への入り口の幅を広くする必要があるためです。

というわけで、2時間半もあれば終わるだろう、とタカをくくっていました。しかしやってみると…。

まず大量に出てきたのが畜産波板(=畜波、ポリカ波板、タキロン(メーカー名))!

地面がペコペコするので掘ってみたら、土の中に埋まっていました。なんでこんなにたくさんの畜波が埋まってるんだろう、鶏小屋でもあったのかな〜、と思っていました。

しかしこれをどんどん掘り出してみると、怪しげな四角い穴を発見。この穴を塞ぐためにこれが使われていたようです。じゃあその穴はなんなのか?

うまく写真が撮れなかったので載せませんが、90cm四方で深さも90cmくらいの半地下室のコンクリで作られた小部屋でした。謎です…!

そこに近所のおじいさんがちょうど来てくれて、「ここのお家は、昔鍛冶屋だった。ちょうどこのあたりに鍛冶の小屋があった」と教えてくれました。つまり鍛冶に使うなんらかの設備と思われます。しかし何のための設備なのかいまいち不明です。

これは、コンクリで作られたフネですが、たぶんこれも鍛冶の設備。おそらくは水を溜めて、鍛鉄したものを急冷するためのフネじゃないかと思います。鍛冶屋だったという情報によってここにある不思議な遺物の意味がわかってきました。

その後も、大量の肥料袋が出土するなど、ゴミは想像以上に埋まっていました。庭の一角がゴミ置き場みたいになっていたようです。

そんな中で回収に一番苦労したのがこちら!

網です…! 一体何のために使っていた網なのかさっぱりわかりません。農業用品ではないような。かなり大きくて、家一軒くらいはスッポリと包むことができるくらいのサイズがありそうです。網に木の根などが絡まっていたので「出土」するのに苦労しました。

ちなみに、これを掘り出すために枯葉や腐った木の堆積したところを掘ったのですが、「こんないい土見たことない」っていうくらい豊かな土でした。そこにいたカブトムシの幼虫が、どでかくて日本の虫じゃないサイズでした。こういう土で農業したいものですね(笑)

…そんなわけで、木の伐採はそれほど大変ではなかったのですが、ゴミが次から次に出てきて、片付けに丸一日かかってしまいました。

これが出てきた甕やら壺やら、瓦やら、庭に放置されていたいろいろです。

ゴミの方は軽トラ一杯分ありました。これは一般ゴミではとても出せないものばかりなので、農業用の廃棄物処理ボックスに入れて処分します。

というわけで掃除後はこちら…! といっても、写真で見るとよくわからないですね。

実際に見てみると、すごく明るくなって、すっきりとしています。気持ちいいですね!

入り口側の方は、ちょっと殺風景になってしまいました。ここは工事が終わったら、何か木を植えて雰囲気をよくしたいと思っています。

ということで、予定では午前中で終了だったのが、結局夕方までかかってしまいました。これだから古民家の片付けは読めませんね〜。家の中の片付けも約1年かかりましたしね。

これから、庭の外構工事などが入って駐車場を造成します(これは工務店にお願いしているので自分でやるわけではありません)。今まで駐車場がなくて常に路駐でしたが、これで敷地内に車を駐められるようになります。

家の方の工事は7月以降になる見込です。お楽しみに!!

2021年4月9日金曜日

田植えが終わりました!

おかげさまで、田植えが終わりました!

4月6日までクラウドファンディングに挑戦していたのですが、日中はほとんど例年のとおりの農作業を行っており、特にこの1週間は田んぼの準備でした。

とりあえず大きなトラブルなく田植えが終えられたので一安心です。

今年は、田んぼが1枚増えました。今まで作っていたところの隣に、約1反(10a)の田んぼを借りることになりました。

増えた田んぼは、久保前という小字(こあざ)のところにあります。

ここは、とても水が少なくて苦労するところです。例年、水が切れて田んぼがひび割れだらけになります。そのため、びっくりするほど収量が少ないです。まさに「労多くして益少なし」のところ。しっかり基盤整備された長方形の田んぼなので形は最高なのですが…(笑)

そんなわけで私も「ここを作りたい!」と思って借りたわけではないですが、以前耕作されていた方がもう手を引くというので、隣の私が作ることになりました。

まあ、立地的には悪くない(むしろとてもいい場所)ですし、収量の悪さは私がほぼ無肥料で作ってるせいもあるので、慣行の管理をすればそこまで悪くない条件の田んぼだと思います。だから仮に私が作らなくても荒れることはない田んぼではあります。

とはいえ、隣の私が作るのが最も合理的なので作ることにしました。畦を壊せば1枚にして管理できますしね。

しかし田植え直後(というより直前)から、既に水が抜けていっている気配です。「水が少なくて苦労する」と書きましたが、「水が堪らなくて苦労する」もあるんです。水が少ない上に水が堪らない。そうすると、何をやってもうまくいきません。

田んぼは本当に水が一番大事だなって思います。

これから7月までの4ヶ月間、ちょうどよく雨が降って水が入っていて欲しいです(他力本願ですけど、こればかりは祈るほかない)。

2021年4月7日水曜日

「古民家ブックカフェ」のクラウドファンディング大成功! ありがとうございました!

「古民家ブックカフェ」のクラウドファンディング、終了しました!

結果は、目標以上に達成です! 上のサイトだと172万円になっていますが、この他に現金で持ってきてくださった分や、銀行振込の分があるので足し合わせると244万円となり、目標の200万円を大きく超える結果となりました。

本当にありがとうございました!

多くの知り合いが協力してくれ、またネット上でしか知らない人もたくさん協力してくれました。さらに、南さつま市や大浦町出身の方、南さつま市役所の職員のみなさんなど、地元ゆかりのみなさんが力を貸してくださいました。支援者数は、クラウドとリアル合わせて285人にのぼりました。

正直なところ、200万円は集まらないかもしれない、と思っていました。というのは、クラウドファンディングのプロジェクトって、何人かがチームになってやることが多いわけです。例えばチームが5人だったら、5人の人脈から支援の輪が広がっていきます。

しかしこのプロジェクトはチームでやっているものではないので、私(+家族)の人脈でしか拡散していきません。となると、どうしても広がりが弱くならざるをえない。

そんなことで、不特定多数の人に訴えかけるメディア作戦に力を入れました。具体的にやったのは次の通りです。

3月4日 MBCラジオ「ゆうぐれエクスプレス」に出演
3月5日 @Press にてプレスリリース (農業協同組合新聞をはじめいくつかのサイトで記事化される)
3月11日 南日本新聞に記事が掲載
築60年の空き家、ブックカフェに 「書店ない地域に文化拠点を」 改修へCF募集 南さつま市大浦
3月18日 南日本新聞の【かお】コーナーに掲載
3月21日 朝日新聞鹿児島版に記事が掲載
今秋にも誕生、南さつま市の窪さんCFで改修費募る|朝日新聞デジタル
3月23日 KKBの夕方のニュース番組にて放映。
3月27日・4月3日 MBCラジオ「people's」にて2回にわたって出演

もちろん、「メディア作戦に力を入れた」といっても、自分の方から出してくれとお願いして出られるものでもないので、いろんなご縁で出演の機会をいただきました。取り上げていただいて本当にありがとうございました!

ちなみに、メディアに露出しても目に見えて支援が増えるということはありませんでした(ちょっと意外でした)。しかし地元認知度はグンと高まりますし、支援の裾野を広げる効果(「頑張ってるね!」みたいな応援も含めて)が大きかったです。

ですが、メディアへの売名ともいえる露出(←自分で言う)が功を奏してか、支援がジワジワと増えていったのが今回のクラウドファンディングの特徴です。

実は、クラウドファンディングは始めと終わりの5日間に支援が集中するんだそうです。そしてそれ以外の期間は「中だるみ」で、ほとんど支援は増えない…のが通常らしい。

しかし今回のプロジェクトでは、「中だるみ」は全くありませんでした。

始めの5日間に支援が集中したということもないですが、地道に支援が集まっていきました。これは知り合いがSNSで拡散してくれた効果ではないかと思っています。その材料としてもメディア露出には意味があったと思います(特に新聞記事がシェアされやすいように思いました)。

だから、メディアの露出はどちらかというと間接的な効果で、たくさんの支援が集まったのは、このプロジェクトを理解し応援してくれた方のお陰です。

そして、実際に支援して下さった方の多くが応援メッセージをつけてくださいました。やっぱりそういうのも支援の輪が広がるのに大きな意味があったと思います。

この厳しい時代になけなしのお金を出して頂いた全ての方に大感謝です。ホントにホントにありがとうございました!!!

ここからは、お店を作っていくいろいろなことが動き出します! 返礼品の準備もしないといけません。プロジェクトの進行については、順次このブログでご報告していきたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします!