7月19日(日)、そらまどアカデミア開催します。
今回はなんと! 中世島津氏研究の第一人者、新名一仁先生にご講演いただきます。
新名先生は鹿児島で著名なので紹介の必要はないと思いますが、一般向けの本もたくさん出されています。例えば『「不屈の両殿」島津義久・義弘——関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇』(角川新書)は、戦国島津を語る上で外せない本です。また『島津四兄弟の九州統一戦』(志学社選書)は最近復刊されました。
鹿児島では長年「島津義弘(か四兄弟)を大河ドラマに」という声(運動)があるのですが、もしこのテーマで大河ドラマが作られるとすれば、新名先生の研究が第一に参照されることは間違いありません。
が、新名先生の研究はいわゆる「戦国島津」だけに収まりません。
むしろ、その前提となる室町期の南九州の研究を熱心にやってきたのが新名先生です。そして新名先生は、島津氏だけでなく「国人(こくじん)」と呼ばれる土着の勢力についても詳細に分析されてきました。そこで今回、特にゴタゴタしていてややこしく、敬遠する人が多い(!?)南北朝期の南九州についてご講演いただくことにしました。
南北朝期というと、天皇家が北朝と南朝に分かれ、幕府・武士もそれに応じて戦った…と理解されていると思いますが、これがなかなか複雑です。特に九州は南北朝の争いと国人の勢力争いが組み合わされて複雑な様相を呈します。
その台風の目の一つとなったのが懐良(かねよし)親王です。南朝の後醍醐天皇が皇子懐良親王を「征西将軍宮」として九州に派遣し、鹿児島に上陸するんですね。懐良親王は谷山に拠点を設けて勢力を糾合し、南朝の一大勢力が鹿児島に出来るのですが、同じ時期に幕府の内訌で九州に下ってきたのが足利直冬(ただふゆ)。彼は足利尊氏の非嫡出子で、幕府の権威をまといつつも幕府とは対立していました。そんなわけで南九州では幕府・南朝・直冬の三つ巴の戦いが繰り広げられます。しかも島津氏も国人も、寝返ってばかりで誰と誰が敵なのか味方なのかもよくわからない状態になっていきます。というか私もさっぱり分かっていません。
というわけで、新名先生にジックリと南北朝期の南九州についてご講演いただき、戦国島津氏が九州の覇者となっていくその前史を学んでみたいと思います。
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第24回 そらまどアカデミア
九州南部の南北朝内乱 ―南方国人の動向を中心に―
講 師:新名一仁
約60年にわたった南北朝の内乱は、九州南部にも大きな影響を与えました。特に薩摩半島の「南方国人」は、南朝方・征西将軍宮方として島津氏一族の支配に強く抵抗しました。この内乱の流れと南方国人の動向を解説します。
日 時:7月19日(日)14:00〜16:00(開場13:00)
場 所:books & cafe そらまど (駐車場あり)
料 金:2000円(ドリンクつき) ※中学生以下無料
定 員:15名
要申込:申込フォームより、または店頭で直接お申し込みください。※中学生以下は無料ですが申込は必要です。
<講師紹介>
1971年宮崎市生まれ。鹿児島大学法文学部人文学科卒業、広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(文学、東北大学大学院)。専門は九州南部政治史。宮崎市教育委員会文化財課市史編さん室専門員。

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