2018年12月5日水曜日

「石蔵古本市」ありがとうございました!

石蔵古本市、11月30日〜12月4日で開催いたしました!

推計では、4日間で260人くらいの方にお越しいただいたようです。

まずはお越しいただいたお客様、そしてご協力いただきました皆様(特に丁子屋のみなさん)にあつく御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、今回は古書店5軒での「石蔵古本市」となりました。うち3軒が初出店ということで、古書店陣がガラッと変わっての古本市です。

そして、初出店の「書肆ひぐらし」「ブックスパーチ」「猫待屋」さんは、それほど本を持ってきていなかったので、全体として例年より本の数は少なくなりました。大量の本を持ってきてくれる「あづさ書店 西駅店」さんが来られなかった影響が大きいです(笑)

「書肆ひぐらし」さんは、あまり硬い本(読み応えのある本のことです)は持ってきておらず、代わりに不思議な雑貨をたくさん販売されていました。

この謎の雑貨がお店の一番中心に陳列されていたのは、アイキャッチ的でよかったかもしれません…!

でもせっかく神保町から来てくれたんだから、珍しい本を持ってきてくれたらもっとよかったのに〜(苦笑)

ですが、『石川九楊の世界』という本を持ってきていたのはよかったですねー。「書肆ひぐらし」の店主さんは実は石川九楊さんのお弟子さん。石川九楊さんの書って普通の人は見たことがないですよね。この本を紐解いて、古書店さんたちにその書のすごさを見てもらえたのが個人的にとてもよかったです。

ところで! 今回の石蔵古本市の一番の目玉は、”廃寺の美。隠れた幽幻なる世界”と題した講演会でした。

著者の川田達也さんを招いて、丁子屋石蔵(宝珠蔵)でたくさんの写真とともに存分に語っていただきました。最近の廃仏毀釈への関心の高まりのおかげ(?)もあってか、会場は100人近い人で埋まりました!

「宝珠蔵」はこのたびエアコンも設置されていて、大変快適に講演会を開催することができました(昨年やったイベントでは、あんまり寒くて凍えそうになりましたからね…!)。

それにしても川田さんとの対談講演は私自身とても楽しかったので、またやりたいと思っています。今回は、私はあんまり準備(事前の勉強)をしないで川田さんに任せきりだったので、次やるときは私の方もしっかり勉強をして聴衆のみなさんに「へー」と思ってもらえる情報を出して行きたいです。ちょっと準備しなさ過ぎました。すみませんでした!

ちなみに講演会後は、川田さんの著書『鹿児島古寺巡礼』と、私が以前作った薄い本『鹿児島西本願寺の草創期』を販売し、かなりたくさんの方に買って頂きました。ありがとうございました! 

なお、『鹿児島西本願寺の草創期』はこれまで非売品(というか売ってなかった)でしたが、今後は「つばめ文庫」で購入することができます。

今回、事前にお知らせできなくてすっごく残念だったのが、「猫待屋」さんの素晴らしい消しゴムはんこ作品。

もう本当にすごいの一言。

こんな消しゴムはんこ見たことなかったです。他に類を見ないデザインで、独特の世界観を表現していらっしゃいます。

しかも、かなーりお安い。

クオリティ的には一つ3000円くらいしてもおかしくないような…。しかしこの超絶ステキなはんこ、それほど売れないそうです。理由は、「お客様にとって使い道がないので」。た、たしかに…!

でも大概の芸術品って、使い道ないですよね。これ芸術品だと思います!

そして今回、古本市ブースと、カフェブースはスペース上の問題で別の石蔵に設けました。

が、これはちょっと失敗でした。本来、珈琲と本で相乗効果があるはずなのに、別の場所にしたことでお互いお客さんの奪い合いになってしまった気がします。来ていただいた人にも申し訳なかったです。

さらに、12月1日には、カフェ担当ナツミが疲労のため倒れてしまうという事態が発生…! (病気とかではなく本当に疲労で!) その日、私が講演会のため朝から不在にしていたので、ナツミが休憩もなく朝から働いたためです。とんだブラック企業…!

「つばめ文庫」店主小村さんの達筆な字により(実際これはなかなかよい書です。危ういバランスの上に成り立つ不揃いな文字が心地よいリズムを演出しています)急遽臨時休業がお知らせされました。小村さんありがとうございました!!

そして、その時間カフェに来ようと思っていた方すみませんでした。でもお陰で救急車で運ばれずに済みました…。

大変だったのが最終日。

朝から雨天で、ちょうど撤収時刻あたりにもんのすごい豪雨になりました。ちょっと外に出ただけでずぶ濡れになる豪雨!

それでも古書店のみなさんは雨が小康状態になった時を見計らってなんとか積み込みができました。よかったー。

しかし我々「南薩の田舎暮らし」は撤収を翌日にすることにして、片付けだけして帰りました。机やイスを石蔵間で移動する作業があったので、雨の中だとどうしてもやりづらかったのです。

そして翌日、撤収作業のついでに、普段はできない窓の拭き掃除なども行い、ちょっと早いですが石蔵の大掃除をしました。今年1年間お世話になった石蔵です。ゆっくり掃除ができて本当に気持ちよくなりました。

撤収が1日延びたのは非効率的ではありましたが、掃除が丁寧にできて本当によかったです。

…と書くと、今年石蔵にお世話になるのはこれで最後みたいになりますが、そうではないです!

12月14日(金)には月例の「石蔵ブックカフェ」もやりますし、12月22日には、浜崎こころさんたちのJazzコンサートのイベントにも参加します! この12月は3回も石蔵で出店なんですよ! お世話になりっぱなし。

そんなわけで今年もまだまだ終わりません。引き続きよろしくお願いいたします!

【情報】年忘れフェス@丁子屋石蔵 presents by chest box 7
日時:2018年12月22日(土)18:30〜21:00
https://www.facebook.com/chestboxjazzband/
チケット:1000円(軽食チケット付き)
チケット取り扱い店:丁子屋(加世田)、前田家(日置)、Bansei Studio(加世田)、cafe HA's(川辺)、清月堂(加世田)、mojo-cafe(加世田)、大阪屋(加世田)

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