2017年4月8日土曜日

雨の中、代掻き

鹿児島は雨続きです。

ちょうどお花見シーズンで、しかも桜がなかなか咲かなかった年でもありまして、せっかくポツポツ咲き始めた頃に豪雨が降ってきてガッカリしている方も多いことでしょう。お花見の予定が随分狂ってしまったのではないかと思います。

が、私(やこのへんの農家)にとっては恵みの雨でしたね、これが。

というのも、私がつくっている3箇所の田んぼの中の1つが、とても水が足りないところに当たっていまして、こういう雨でも降らない限り田んぼに水が張れません。ここは、取水口がある川自体にあんまり水が流れていないというところなんです。

そんなわけで、この時期に豪雨が降ってくれると大変有り難い! 雨の中、ホッと胸をなで下ろしながら、代掻きをしてきました(もちろんずぶ濡れにはなるんですが…。トラクターに屋根はありますけどね)。

一応、知らない方のために説明しておきますと、「代掻き」というのは、水を入れた田んぼをトラクターで掻き回すことで泥を平らに均し、また泥を細かくトロトロにするという作業です。田んぼをつくる上で最も重要な作業なんじゃないかと思います。

というのは、泥が平らになっていないと水がかからないところが出来て、そこに雑草が生えるわけです。田んぼを作り始めた頃、代掻きを甘く見て雑草がたくさん生えて、大変に苦労したことがあります…。それだけではなく、代掻きがちゃんとできてないと管理がちゃんとできなかったり、生育がばらついたり、作業性が落ちたり…よくないことばかりになりますね。

そんな大事な作業を、降るかどうかもわからない恵の雨に頼っているというのがなんとも原始的ですが、これまで何十年も(※)それでやってきているわけですから、意外と毎年なんとかなるのかもしれないですね。

少なくとも今年もなんとかなりました!

※「何百年」の間違いじゃないかと思うかも知れませんが、この時期に田植えをする「早期水稲」が始まったのは何十年という話です。

0 件のコメント:

コメントを投稿