2023年9月15日金曜日

温暖化の影響で、柑橘の日焼け被害が深刻になってきています

この写真の柑橘、何がどうなってるんだと思います?

実はこれ、ブンタンの日焼け被害なんです。もちろんこうなってしまったら、もう収穫はできません(この写真を撮った後に落としました)

柑橘って日焼けするの? と思うかもしれません。なにしろ柑橘はもともと亜熱帯の植物です。強い日差しには強いはず。

実際、柑橘(特に中晩柑類)の日焼け被害は近年になるまでほとんどありませんでした。

ところが、ここ数年で柑橘の日焼け被害がかなり広がってきています。初秋に収穫を迎える温州ミカンが日焼けの被害を受けるのは仕方ないとしても、最近では皮が厚くて丈夫なブンタンまでも日焼け被害を受けるようになってきました。

なお、これは日焼けといっても、紫外線ではなくて高温による障害なのです。

夏場の気温が高い時、直射日光を受けた柑橘果皮の表面温度が45~50℃くらいまで上がってしまい、このような症状になると言われています。ともかく、夏が暑すぎるのが原因。そして、温暖化が進むことで、柑橘の日焼け被害はさらに拡大することが予想されています。

今年はただでさえブンタンの着果が悪くて不作なのに、結構な数が日焼け被害を受けてしまいました。ガムテープを張るなど、対策できないことはないのですが、油断していました。

温暖化って、思わぬところに影響を及ぼすんですね。亜熱帯の植物である柑橘には、温暖化はむしろ追い風かもしれないと思っていたのですが、単純ではありません。

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