皆さんはもう行かれましたか? 昨年、南さつま加世田津貫にオープンした、「本坊酒造マルス津貫蒸留所」!
津貫に屹立する大きなタワーが目印です。(ちなみに、このタワーの中にはむかーし使われていた産業遺産の巨大な蒸留器が保存されています。すごい迫力)
ここは、本坊酒造がウイスキーの蒸留と熟成をしているところで、その熟成室は古い石蔵が利用されていてとっても雰囲気がいいです。
ウイスキーというと寒いところのお酒なので、南薩の温暖な地でウイスキーができるのかなー、と思って聞いてみたら、実は熟成は温度が高い方が早く進むんだとか。最近は台湾でもウイスキーを作っているところがあるそうです。
ここでは、今は本州の方で醸造したウイスキーを運んできて蒸留・保管をしているそうですが、今後、南さつま産のウイスキーも製造していく計画だそうです。
ちなみに、本坊酒造といえば、ワールド・ウイスキー・アワードという世界的な賞で、「マルス・モルテージ 3プラス25」というウイスキーが世界最高賞を受賞したのは記憶に新しいですよね。
私は本坊酒造っていうと安い焼酎の「寶星」の印象が強くて、「ウイスキーなんて作ってたの!?」って感じがしていましたが、ウイスキーのブランド名「マルス」(=火星)も「寶星」にちなんで名付けられたそうです。
このウイスキーは今やプレミアものになってしまったので、ここに来ても売ってはいないですけど(笑)あ、でもこれはここで熟成させたやつではないです。
じゃあ今はどんなお酒がここで製造されているかというと、やっぱりイチオシはジン!
商品名は「Japanese GIN 和美人」って言います。私はお酒を飲まないのですが、酒好きの家内によるとかなり美味しいらしいです。
このジンは、本格焼酎を原料にして、様々な植物で香り付けしたものです。調べてみたらジンというお酒はジュニパーベリーという植物で香り付けした蒸留酒らしいのですが、このジンの場合はその他、金柑やけせん(鹿児島ではおなじみ「けせんだんご」のけせんです)緑茶や紫蘇といった鹿児島の素材を使って香り付けしています。
工場に入ると独特ない〜い香りがしますが、これはきっとこのジンを製造している香りなんじゃないでしょうか。
このジンが売っているのが、工場の隣にある「寶常(ほうじょう)」というCafe Bar & Shop。
ここもまた高級感があって本当に雰囲気のいいところです。元々は、本坊酒造の2代目社長だった本坊常吉という人の住宅で、1933年に建築された屋敷をリノベーションして作られています。
中も立派ですが、庭もすばらしく、さすが元社長の邸宅という感じ。しかもそれをモダンなセンスによってリノベーションしているのがステキですね。
特にビビっときたのは床の板張り!
元の邸宅はもちろん日本家屋なので靴を脱いで上がるところだったわけですが、これが靴を履いたまま上がれるように新たに床が板張りになっています(一部、畳の部屋も残されています)。
この床、無骨さと繊細さを併せ持っていて表情があり、とても丈夫そう。栗の木が使われているそうです。広葉樹の床っていいですよねー。なんか土足で入るのが申し訳ないような感じです。「こ、これ、靴のまま上がっていいんですか…?」と聞いちゃいました。
そして、バーカウンターはこんなに立派です。
天井も高くて梁がいい感じですね。
ここでは、ウイスキーの試飲(有料)の他、コーヒー等のカフェメニューも揃っていますので、工場見学ではなく、コーヒー1杯のためにちょっと寄るのもいいですね。
ただ、せっかくのバーなんですが、営業は16:00までなんだそうです。夜にここで秘密の会合なんかしたら面白そうですけどねー!
そんな寶常のカフェバーなんですが、実はなんと! ここで「南薩の田舎暮らし」のジンジャーエールをご提供いただくことになりました!
先日、ダメもとでサンプルを持っていったら、「すっごく美味しいです!」と評価して頂いて、メニューに採用していただきました。本当にありがとうございます。こんなステキな空間でうちのジンジャーエールが提供されると思うと嬉しいです。
というわけで、見学だけでも面白い「本坊酒造マルス津貫蒸留所」ですが、お越しの際は「寶常」で「南薩の田舎暮らし」のジンジャーエールをぜひお楽しみ下さい!
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【南薩の田舎暮らし】ジンジャーエールシロップ(750円)
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