2017年8月11日金曜日

かろうじて豊作!

無事お米が収穫できました!

8月はじめに襲来した台風については、「これはかなりの被害を覚悟しないといけないかも」と悲壮な気分になっていましたけど、極端に速度が遅く迷走してくれたため、さほどの被害を受けずに済みました。

うちの地域でも、稲がベラっと倒れてしまった田んぼもあるので、地域全体で無被害というわけではないですけど、概ね被害は軽くてよかったです。

そんなわけで、今年は天候にも恵まれたので生育もよく、豊作となりました。53aの面積で、籾40俵(23.5kg/俵)+玄米40俵(30kg/俵)の収穫がありました。これ、私がお米作りを始めてから一番多い収量な気がします。

といっても、昨年も一昨年もかなり不作だったので、ものすごく豊作だ! というわけではないんですけどね…。他の方の田んぼに比べると、稲がスカスカしている感じがやっぱりあります。何しろ肥料をほとんどあげていませんから。

今年は、53aに堆肥を45kg、油粕を40kgあげてみました。普通なら、堆肥だけでも何トンも撒布するものですからこれは激烈に少ない投入量だと思います。これでも、稲というのはちゃんと生育するからすごいですね。それどころか肥料を少なくする方が頑健に育つような気さえします。

そういえば、今年は豊作と言いましたが、地域全体が豊作かというとそうでもなくて、実は「ウンカ(雲霞)」の被害がすごかったです。

夥しい数のことを「雲霞の如く」と形容する、あのウンカのことです。

ウンカ(セジロウンカとかトビイロウンカとかいろいろ種類がある)というのは、ものすごく小さなセミみたいな虫で、大量に飛来して稲を食害し根こそぎ枯らしてしまいます(その上病気も出る)。うちの田んぼにも台風後にやってきて、一部枯れてしまいました。

でもうちの被害はごく軽い方で、田んぼ全体が枯れ草みたいになってしまった悲惨なところも散見されます。こんなにウンカ被害のひどい年は、私がこちらに来てからは初めてかもしれません。

このウンカという虫が、どうしてこんなに大発生してしまったのかというと、おそらくは単に運が悪かったということなんでしょう。というのは、ウンカは中国南部や東南アジアで発生して、偏西風に乗ってはるばるやってくる虫で、どこに飛来するかは全くの偶然なんです。

実際、日本植物防疫協会というところがウンカの2日後までの飛来予測を公開しているんですが、予測図を見ると天気の動きみたいなもので、PM2.5なんかと似ています。

そんなわけですから、管理が悪かったとかそういうことではなく、今年はウンカの来る気圧配置だったわけですね。もちろん農薬によって防除するということもできるんですが、私の場合は無農薬で作っていますしね…。収穫間際まで、「ウンカの被害が広まりませんように」と願うばかりでしたけど、これもそれほどはひどくなくてよかったです。

そんなわけで、バッチリ豊作、というよりは、かろうじて豊作といったところではありますが、粒も充実していて(まだ食べていませんけど)味の方も期待できそうです。少なくとも、昨年より出来がいいのは間違いありません。

予約分で完売するかもと心配していましたが、見込みより収量が多かったのであとちょっとご注文を受け付けることができます。8月中には完売すると思われますので、ご注文はお早めにお願いします!

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