2018年6月2日土曜日

無料本が、無料とは思えない素晴らしさ!——石蔵ブックカフェ拡大版情報その3

石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」の隠れた(!?)特別企画が、「本の無料配布」です。

しかも無料配布する本がすごいんです!

「世界の名作図書館 全52巻」!

このシリーズ素晴らしいですよ。

「普通の子ども向け”世界文学全集”でしょ?」と思うかもしれませんが、そうじゃないんです。なぜなら、収録されている作品が「文学」に限らないから。

全体の構成はこんな感じです。
●神話と民話の名作:世界と日本の民話、アラビアンナイト、聖書物語など(3巻)
●ゆめと空想の名作:ふしぎの国のアリス、アンデルセン、オズの魔法使い、風の又三郎など(8巻)
●愛と友情の名作:シェークスピア、ああ無情、トム=ソーヤーの冒険、二十四の瞳など(13巻)
●ちえとユーモアの名作:ドン=キホーテ、長くつしたのピッピ、東海道中膝栗毛など(4巻)
●勇気と冒険の名作:ロビンソン漂流記、海底二万里、怪盗ルパン、ロボット、西遊記など(10巻)
●歴史と伝記の名作:三銃士、水滸伝、今昔物語、太閤記、キュリー夫人、子どものための世界文化史物語など(8巻)
●科学と記録の名作:動物記、コンチキ号漂流記、ツタンカーメン王のひみつ、本の歴史、ろうそくの科学、数の博物館など(6巻)

代表的作品を挙げてみましたので、これをみるだけで「普通の世界文学全集とは違うな!」というのが分かると思います。例えば、「●勇気と冒険の名作」には、アイザック・アシモフの「ロボット」(普通「私はロボット」として知られている作品)が入っていますけど、こういう比較的最近のSFを入れてくるところなんか小粋ですよね!

そして日本の作品も意外と収録されていて、「今昔物語」とか「太閤記」なんかは、こういう子ども向けのわかりやすい現代語訳で親しむのは大人にとってもためになりそうですよね。

さらには本シリーズ中の白眉とも言えるのが「●科学と記録の名作」で、ファラデーの「ろうそくの科学」とか今野武の「数の博物館」など、普通の「世界文学全集」では閑却されがちな理系的なところにも手が伸びるラインナップとなっています。

監修は志賀直哉、坪田譲治、土岐善麿、ギヨ(フランス児童文学者、アンデルセン大賞受賞)、クリュス(ドイツ児童文学者)、ノーソフ(ソビエト児童文学者)、マクギニス(アメリカ学校図書館協会代表)と、豪華すぎるメンバー。

装本は表紙=池田龍雄、函=安野光雅。見た目にも美しく、また訳も素晴らしいものが多いのが特徴です。

うーん、みればみるほど、子どもにはもったいない…!

このシリーズ、大人が読んでも教養が高まること間違いなしですよ…!!

なんでこんな素晴らしい本を無料で配っちゃうかというと、この本はある方から寄附していただいたもので、「この本を読みたい子どもたちに届けて欲しい」というようなことを言われたから!

だから無料で大盤振る舞いしちゃうんです。一人2冊まで、早いもの勝ちです。配布の対象は子どもに限りませんので、ぜひ大人の方も自分用の「名作」を見つけてみてくださいね。

石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」
6月8日(金)10:00〜20:00
6月9日(土)10:00〜17:00
蓄音器コンサート6月9日(土)14:00〜15:00
場所:南さつま市万世丁子屋石蔵(加世田唐仁原6032)
https://so1ch1ro.wixsite.com/ishigura-bookcafe


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